折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)

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著者 : 米澤穂信
  • 東京創元社 (2010年11月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488017651

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折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)の感想・レビュー・書評

  • 日本人の書いた中世のミステリーは何だかドラゴンクエストの様なRPGゲーム感覚の物語。好き嫌いが出る小説で私はどちらかと言うと苦手。

  •  久々に夢中になって読書した気がする。ファンタジーの世界でのミステリという異色作なので、異色であることを売りにしているだけでは、と思ったが、とんでもなかった!
     著者の米澤さんがそうとうなミステリ好きであることは「インシテミル」でよく分かっていたが、ここまで完璧に昇華させるとは!!

     時は1190年。小さな島で起きた領主殺し。容疑者は領主がその夜、殺害現場にいたことを知る数人。
     魔術によって起きた殺人。死なない呪われた人々。集められた傭兵。そんな剣と魔法のファンタジックな世界で繰り広げられる犯人探し。やりくちは普通のミステリ作品とは違うが、謎解きは論理的で、想像だにしなかった結末に悲しみと優しさを感じた。

  • 傑作。
    これはファンタジー世界においてであっても、
    「推理」や「論理」が正しく重んじられるべきでることを説いた、
    本格ミステリーの傑作です。

    舞台は12世紀イギリス、架空の島ソロン諸島。
    領主が暗黒騎士の魔術によって暗殺される事件の謎を、
    騎士ファルク・フリッツジョンと従士二コラ、そして領主の娘アミーナの3人が解き明かすお話です。
    そこに、不死である「呪われたデーン人」の襲来を絡めて、
    単なる推理モノに終わらせない、冒険活劇の要素も取り入れた著者の意欲作。

    特筆すべきは、剣や魔法、不死といった、ある意味なんでもアリのファンタジー的な設定状況下、
    領主殺人事件をしっかりとした「論理」でもって考える、ということ。
    きちんとした理由と動機で、犯人を「推理」する、ということ。
    「論理は魔術も打ち破る」とは文中の引用だけれど、
    まさにその通りです。

    本格推理モノはどちらかといえば苦手な部類に入るはずが、
    こんなにも引き込まれていったのは、ファンタジー世界が舞台だったからかもしれません。
    剣と魔術を駆使して激闘を繰り広げる、騎士と傭兵たちVS呪われたデーン人との戦いは、
    まさに手に汗握るアクション活劇で、ページをめくるのももどかしいくらいに面白かったです。

    現実と架空の融合。7:3(6;4)くらいの比率でしょうか。
    決してファンタジー要素の割合は高くありません。
    魔法が数多く登場するわけでもなく、深く掘り下げた魔術の説明があるわけでもなく、
    あくまで推理のミステリーという土台の上で、
    ファンタジーを融合させているバランスも絶妙。
    しかし、あくまで論理的な推理は、魔法の存在を前提にしている点も秀逸です。
    ”一晩姿を消すことができる魔法の燭台の持ち主が、犯人ではない理由、”
    も実に論理的。

    昨年のこのミス1位は「ジェノサイド」、2位が「折れた竜骨」でしたが、
    個人的には逆。1位が「折れた竜骨」を強く押したい気持ちにさせる、
    そんな素晴らしい作品でした。

  • ブリテン島の東に浮かぶ、大小二つの島・ソロン島と小ソロン島。
    ここを治めるエルウィン家の娘・アミーナは騎士・ファルク・フィッツジョンとその従士・ニコラに出会う。
    彼らは魔術での暗殺を引き受ける暗黒騎士団を追っており、アミーナの父が彼らに狙われていると話す。
    折しも「呪われたデーン人」との戦の準備のため傭兵を募っていた矢先、その警告通りに領主が殺されてしまう・・・。
    どうやら魔術により「走狗」とされてしまった者の仕業らしい。
    論理は魔術に勝ると調査を始めるファルクだが・・・。

    という米澤さんの新作はガラリと変わった設定。
    12世紀末のヨーロッパ、いまだ魔術が信じられていた時代のお話です。
    が、ご本人が言われているように正統なミステリでした。

    ただどうにも違和感が拭えず・・・。
    ファンタジーでもあり、もちろんミステリでもあり、そして少年少女の成長物語でもあるこの作品。
    それぞれで水準以上ではあるのですが、肝心のミステリの真相が・・・。
    予想できる範囲だったのが残念。
    「ミステリ」と明言されていたおかげで逆にそこのマイナスが目立ってしまいました。
    そして素晴らしいラストシーンのおかげで成長ものとしてじっくり読みたかったなぁと思ってしまったり。
    傭兵たちがとても魅力的だったので、そこを書き込んでほしかったなぁと(ファンタジー部分ももっと読みたかった)思ってしまったり。
    手を広げられたおかげで、こっちも欲張りになってしまいました。

    まぁこちらが期待しすぎてしまった部分を除けば、十分楽しませていただきました。
    単純にRPGだと思えばいいのかな。

    まぁとにかく、一番やられたのはラストシーンでした。
    そうかぁ、タイトル、そういう意味だったのね。
    やっぱり米澤さんのノンシリーズは外せないわぁ。
    いまのところどれも大好きです。

  • 良かった。超良かったよ。

    今までのミステリーとは打って変わって中世ファンタジー調の話だから、「貴志の『新世界』みたいにミステリー作家がファンタジー書くのが流行りなのか!?」と思いきや、中世を舞台にしたミステリーでした。
    魔法とか呪いとかありますが、最初から最後まで「誰が領主を殺したか」が主軸です。普通のミステリー。

    感動したのは、魔法とか呪いとか何でもありの世界で、そういった非現実的な可能性を全部潰していっての解答編が素晴らしい。そしてニコラが可愛らしい。

  • 特殊設定下でのミステリ。舞台が中世英国という点が個人的にツボだったのと、久しぶりに再会した「米澤穂信」印の謎解きの面白さに、大満足。
    登場人物はみな個性的で、東方からきた騎士ファルク、その従士ニコラ、女傭兵などもっと掘り下げてアナザーストーリーも書いて欲しいくらい。
    孤島や砦、町の様子や服装や食事、どれも想像力が掻き立てられるようによく描かれていて…映像化…して欲しいなぁ。

  • 面白かった。
    ミステリーというよりはエンターテイメント小説といった感じ。
    どのキャラクタもとても魅力的。アミーナ始めとし、凛としたキャラクタが多くとても美しい。

  • 2段組みだったので読むのが嫌になりそうだった。(しかも異世界が舞台のファンタジーミステリーだし)だけど、最後まで一気に読ませる筆力は確か。米澤穂信はライトなミステリーのイメージが強かったけど、こんな作品も書けるんだと。最後まで二転三転する展開にドキドキ。そしてタイトルの妙。この作品はまさに米澤穂信の新境地。面白かった。2011/285

  • 誰が何と言おうと好きな本。
    歴史的な要素が感じられる中で、魔術の要素が組み込まれたミステリという複雑な設定だけど、登場人物が多彩で飽きずに読める。
    登場人物のこれからがすごく知りたいけれど、綺麗に終わりすぎてて半端なのは見たくない!って思ってしまう。

  • 悪いコナン君がいた気がします。

    中世ヨーロッパ的な舞台に繰り広げられる異人種の対決
    みんなが自分の正義をもっていて、それに従い生きているのだなー
    そんな感じになりました。

    米澤さんの書く文章には「随分」がいつも多用されていた気がするけど
    この本には使ってあったかな?
    全く違う人が書いたような感じ。新しい米澤さん発見!

  • 米澤氏というのは、中高生やライト層に人気があるという印象がある。
    『インシテミル』のような、文章力と言う依りはドラマの設定重視、ドキドキ物(?)を書く、ライトな作家さんなんだなぁという感じで、正直言うと余り良い印象は抱いて居なかった。

    普段ならば余り好まない人の本は挑戦しないのだが、この本を手に取ったのは、失礼ながら過去に米澤氏の本を読んだことがあるというのを忘れて居たことと、文章が『インシテミル』の時とは飛躍的に巧くなっていた為に彼だと気付かなかったからである。

    舞台は中世ヨーロッパ。魔法が実在する世界で、ある一人の国王が殺された時から、話は動きだす――。

    演繹法を用いたロジカルな推理は、安易だけれども面白かった。
    なるほど、と納得できることもしばしば。
    一番好きなシーンは、魔法騎士ファルク・フィッツジョンの、最期の瞳を描写するところ。あれは見事。亡き父と重ねた時の心情が手に取るように分かり、切ない。
    久し振りに暫し物語の余韻に浸っていたくなる話だった。
    しかしながら、ニコラの性格が今一つ入り込めず、アミーナとの最後のやり取りもしっくりこなかったので☆マイナス1。
    タイトルは恐らく悩んだのだと想われるが、正直こじつけ感が強い。タイトルがもっと滋味溢れるものだったなら良かったのに、等と勝手に惜しんで居る。

    こういう路線なら、米澤氏の本を今後も読んでいきたいと思うが、こういった話は暫くはもう書きたくないとインタビューに書いてあった。残念…。

  • 中世を舞台にしたファンタジーミステリ。
    独特の世界感に思わず入り込み読みいってしまう。

    ミステリと並行して侵略者との抗争もあったりで面白いんですが。
    なぜか印象が薄い。
    多分私がミステリあまり好きなジャンルでは無いってのもあるんでしょうか。

    綺麗に終わってますが、続編も読んでみたいです。

    あ、米澤 穂信さんの本初めて読みました。

  • 印象としてはミステリーの流儀にのっとったファンタジー小説。しっかり謎解きしてましたが、ファンタジーが苦手な人は馴染めないかも。 キャラクターがみんな魅力的で、面白かった。各キャラクターの背景が作りこんであって、それぞれを主人公にした短編集とかできそう。シリーズ化希望。

  • このミス常連、『氷菓』で話題の米澤穂信氏の作品を初めて読んだ。

    ファンタジーとミステリーを組み合わせた設定。
    どちらも嫌いではない私。

    ファンタジーの時代設定、魔術と剣が飛び交い、魅力的なヒロインとキャラたち、いい。
    ミステリーに纏わる伏線の張り方、謎解きのどんでん返し、それもいい。

    でも入り込めなかった。面白かった!と素直に言えなかった。
    なぜか。
    とても丁寧すぎた謎解きの運び方に焦ったさを感じたのかも。
    ファンタジーを舞台にすることでミステリーの舞台設定の制限事項を取っ払ったことはおもしろい試みでしたけど。

    アミーナとニコラが活躍する純粋なファンタジーの方が読みたいかなw

  • このミステリーがすごい2011年2位☆
    期待して読みました(`・ω・´ )
    中世ヨーロッパ好きのあたしは読んでよかったです
    オススメします☆

  • "理性と論理は魔術をも打ち破る。それを証明するんだ。そして、時が来たなら迷わず義務を果たせ"

  • 本当は星6個です。
    これからは特殊設定ミステリだ!

  • 魔術のある世界でどうやってミステリーにするのかと思ったけど、空を飛んだり姿を変えたりはしないので、「何でもアリ」ではない。
    ファンタジーとミステリーのバランスが良くて面白かった。

    デーン人の襲撃のシーンはファンタジー物の洋画みたい。

    ラストは哀しい。アダムがろくでなし過ぎて今後が心配。アミーナが幸せになれますように。

  • 魔術が存在する世界観でのミステリ。

    舞台は十二世紀末のヨーロッパ、北海に浮かぶソロン諸島。
    獅子心王リチャードの時代。十字軍遠征とかしてる時代。
    史実的な時代背景は曖昧でもなんとなくファンタジックで心躍る時代でもある。

    恐るべき魔術の使い手である暗殺騎士の魔術によって命を狙われた領主。
    その魔術に操られ、領主を殺した〈走狗〉は誰か。
    暗殺騎士を追う騎士ファルクとその従士ニコラの調査が始まる。
    そこに絡む「呪われたデーン人」の襲来・・・・・・めっちゃファンタジー(笑)

    魔術師がナチュラルに登場する設定の中で、しかし確かにこれはミステリ。ちゃんと容疑者たちの前での推理ショーがあるのに笑った。

    ニコラと「師匠」ファルクの関係がすてき。

  • ファンタジー的と言っても良い~
    ミステリでもあるし、歴史物でもある…
    それも好きな私には好みに合っていました。
    こんなのも書けるんだねーっ!
    ていうか、カドフェルのファン?(にっこり)

    12世紀のイングランド。
    リチャード(獅子心)王の時代。
    かって王女モードと王の甥が争った戦乱の傷もまだ癒えきっていない頃。
    ソロン諸島の領主エイルウィン一家の娘アミーナがヒロイン。
    「呪われたデーン人」が襲ってくると父ローレントが傭兵を集め始めます。
    平和が続いていたソロンの民に軍備らしい物はなく、騎士も数えるほどしかいないのです。
    もともとデーン人の土地を戦いで奪い取ったのが祖先。
    「呪われたデーン人」とは不死の存在。古い塔には捕虜となっているデーン人トーステンもいました。
    いつかはソロンを奪いに来るという言い伝えもあり、教会の鐘で封印されていたのですが…

    その翌朝、父が剣で刺された死体で発見されます。
    元気なヒロインですが、最愛の父亡き後の人生は厳しくなるかも知れないという不安。
    娘は政略結婚に出されるのが普通ですが、姉は父が年齢や人柄も見てお似合いの相手に嫁ぎました。
    跡を継ぐ兄アダムには父ほどの度量や心配りがありそうもないからです。
    しかし、それどころではなく、デーン人の襲撃を恐れながら、父を殺した犯人を突き止めるために、騎士ファルクを案内しながら行動します。
    聖アンブロジウス病院兄弟団の騎士ファルク・フィッツジョンは、暗殺騎士のエドリックを追って、従士のニコラと共にこの地に来たばかり。
    領主の死は、暗殺騎士の魔法に操られた人間が行ったものと断言します。
    本人さえもしらないうちに実行しているという‥
    集められた傭兵は、ウェールズ人の弓名人イテルとその弟。
    マジャル人の女性戦士ハール。
    サラセン人の魔術師ナズィ-ル。
    ザクセン人の遍歴騎士コンラートとその仲間。
    ほかに館にいたのは信頼できるはずの領主の身内や家令、吟遊詩人‥
    その中の誰かが、操られていた?!

    後半、唐突に霧の中から船が現れて、ろくな備えをしていなかった町民達が襲撃され、アダム達の兵はとても間に合わない。
    撃破するのは無理に思えますが、なかなか手際よく、戦闘シーンも展開していきます。
    設定が変わっているから推理しにくいけど、ヒントはちゃんとそこかしこに出ていて、ファルクが一同を集めてのシーンになる推理物のお約束な展開に。
    勇敢な少女は感じが良い。
    ドラマチックで、盛り上がります。

  •  超好み、かつ面白かったです。米澤さんのは現代ものを読んでたんですけど、今回が初のファンタジー設定だったらしく、私はこっちのほうが好きでした。
     中世ヨーロッパのイギリスに属する島が舞台。領主の娘・アミーナが主人公で、父がなぜか傭兵を増やして不穏に思ってたところに、放浪の騎士とその従者がやってきて、島に危険が迫ってることを知る、という感じで物語は始まります。
     中世ヨーロッパが舞台だけど、魔法もはびこってて暗黒騎士が暗躍し、魔術で人操っちゃうし、パイレーツオブカリビアンみたく呪われて死ぬことのできないデーン人が来襲したり、とファンタジー要素ががっつり。しかし、基本はキチンとミステリーなので、最後は大広間に容疑者集めて犯人はお前だ! とかやってくれたので感動した。魔術盛りだくさんでも、その情報がきちんと提示されているのでフェアなんだよね。デーン人が攻めてきた戦闘シーンも迫力があって面白かったし、クールなアミーナ様も凛々しくて素敵。キャラクターもみんな魅力的でよかったし、最後、アミーナ様、ついてかねぇかなと思っていたのですが、領主の娘として適当にほっぽり出せないですよねーちぇ。あとひとつ恋愛要素最後にちょっっっとだけ匂わしてくれたら床ローリングだったんですけど、多くは望みません。しかし、かっこ良く成長したニコラと美しくなったアミーナ様の再会話が超読みたい。コンラートとかもいいキャラだったからまた出してもいいんじゃないかなと思うの。ミステリーと中世ヨーロッパファンタジーが好きなら問答無用でおすすめです。続き読みたい。

  • 読み始めて最初の世界設定の描写の部分から、うわぁ!カドフェルじゃんと一人心の中で思っていたのだけれど、あとがきの中にも作者がその点言及されてて、ちょっと嬉しかった。

    魔法により操り人形と化した者が行った殺人。本人は犯行を行ったことすら記憶に無いため、動機はアテにできない。では誰がこの殺人を行うことが可能だったのか、というハウダニッド、フーダニッドにより、論理的に犯人を絞り込んでいく。

    ある意味、何でもアリの魔法がある世界観の中で「論理的」に犯人を絞り込むため、随所でいろんな細かい設定や理由(=作者の考えているお約束、制約事項)がセリフの中で説明され、時々煩わしかった部分はありますが、世界観の雰囲気と設定、伏線を上手く駆使してまとめていたと思う。

    お話のノリ的に、ぜひ中高生に読んでもらい、ファンタジーの世界に夢を馳せて欲しい作品。

  • 舞台が外国、カタカナ名前、魔法…
    見事に私の苦手な要素が満載。
    いや〜そんな苦手意識なんて吹っ飛ぶぐらいおもしろかった。
    なんかめっちゃ、ちゃんとミステリー。

  • ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。その領主を父に持つアミーナはある日、放浪の旅を続ける騎士ファルク・フィッツジョンと、その従士の少年ニコラに出会う。ファルクはアミーナの父に、御身は恐るべき魔術の使い手である暗殺騎士に命を狙われている、と告げる。警告もむなしく、自然の要塞であったはずの島で暗殺騎士の魔術に斃れた父、「走狗ミニオン」候補の八人の容疑者、いずれ劣らぬ怪しげな傭兵たち、沈められた封印の鐘、鍵のかかった塔上の牢から忽然と消えた不死の青年――そして、甦った「呪われたデーン人」の襲来。魔術や呪いが跋扈する世界の中で、「推理」の力は果たして真相に辿り着くことができるのか?

    面白かった!!魔法とミステリを組み合わせるって魅力的だけど、上手くやらないとひどいオチになる可能性もあってハイリスク。でも米澤先生は完璧にやってくれた・・・と今はひたすら感動してます。最後の最後まで丁寧な謎解きで綺麗な読了感を味わえました。走狗の正体は自分でも絞れたのですが、呪われたデーン人の呪いの話は分からなかったなー。ラストシーンでのファルクが一番印象的。弟子を心から愛してたんだなと涙腺ヤバかった・・・。それにいくら操られたといっても、アミーナの心も慮ったのじゃないかなと思う。気づいた時点で自分の逃げ道をなくしたかったのかもしれないと。彼はそういう騎士だと思うんだ・・・切ない><とにかく何重にも謎をめぐらせてページ数もたっぷりなおいしいミステリでした。ありがとう。

  • 伏線がところどころ繰り返されるので、後半部分には「もしかして」
    さらっと読めて楽しかったので、続くといいな。

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折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)の作品紹介

ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。その領主を父に持つアミーナはある日、放浪の旅を続ける騎士ファルク・フィッツジョンと、その従士の少年ニコラに出会う。ファルクはアミーナの父に、御身は恐るべき魔術の使い手である暗殺騎士に命を狙われている、と告げた…。自然の要塞であったはずの島で暗殺騎士の魔術に斃れた父、"走狗"候補の八人の容疑者、いずれ劣らぬ怪しげな傭兵たち、沈められた封印の鐘、鍵のかかった塔上の牢から忽然と消えた不死の青年-そして、甦った「呪われたデーン人」の襲来はいつ?魔術や呪いが跋扈する世界の中で、「推理」の力は果たして真相に辿り着くことができるのか?現在最も注目を集める俊英が新境地に挑んだ、魔術と剣と謎解きの巨編登場。

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