- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488017668
感想・レビュー・書評
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〈帝都探偵絵図〉シリーズ3冊目。
『びいどろ池の月』
高広と礼の探偵ぶりを第三者目線で書いたらこんな風になるんだ。礼がまるで別人(笑)
礼の友人の小説家は誰なんでしょう?
『人魚は〜』に登場した小川未明?花竜と交わす会話は泉鏡花のような気も…。
『恐怖の下宿屋』
前作にちょこっと登場した大家の桃介さんが大活躍。
桃介さん気になってたので嬉しい!
いつも蝶よ花よと大事にされてる礼も、桃介さんにはかなわない(笑)
この下宿屋住みたい。
『永遠の休暇』
“好きだからこそ、離れる”か。
同じ物でも、見る人によって随分印象が変わるなぁ。
基博が顕昌に高広の事を伝えたのは、手助けなのか、根回しなのか…。
礼の家の事も気になる。
『妙なる調べを奏でよ』
かなりミステリ要素が少なくて、本当に日常って感じ。
高広は、礼が関わると里見家の伝手も躊躇なく利用するのか(苦笑)
『人形遣いの影盗み』
久しぶりの登場なのに、ロータスの影が薄いのが残念。
安西さんとの関係が気になる。
それにしても、礼の高広大好きっぷりが凄い。お前は子供か(笑)
高広は養父母に本当に愛されてるんだな。
いじけながらもさり気なく惚気る基博さん、素敵です!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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「人形遣い」と言うタイトルから、レヴューを覗いたのですが、、、シリーズ物の3作目かぁ~
「帝都探偵絵図」と言うシリーズ名も良い感じだから読ん...「人形遣い」と言うタイトルから、レヴューを覗いたのですが、、、シリーズ物の3作目かぁ~
「帝都探偵絵図」と言うシリーズ名も良い感じだから読んでみようかな(そんな訳で、レヴューを読むのはパス)。。。2013/02/27 -
すごく好きなシリーズなのでおススメです!
ぜひ是非作品をお読みになってからレヴューもお願い致します♡すごく好きなシリーズなのでおススメです!
ぜひ是非作品をお読みになってからレヴューもお願い致します♡2013/03/06
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明治を舞台に、美貌の天才絵師と弱小雑誌記者が事件を解決するシリーズ第3弾。
今回は、前作と違って全て高広&礼が活躍する短編5編。
ひたすら高広に謎解きをせがみ、高広の有能ぶりをドヤ顔でアピールする礼と、嫌々ながら探偵役をつとめる高広。仲の良い2人の関係が微笑ましくて面白い。
このシリーズは、親子だったり兄弟だったり友達だったり、人情の機微みたいなものがうまく描かれている。その関係はおおむね温かいんだけど、どこかほろ苦さを感じさせる。少し痛みをともなうラストは、綺麗事ではすまない現実を伝えている。
それにしても…最近もう礼はワトスンですらなくなって、ただの観客と化している気がする…。そして高広は、内田康夫さんのシリーズに出てくる浅見光彦と被ってきたような…。 -
美しい世界を夢見る人よ。
〈帝都探偵絵図〉シリーズ第三作。高広と礼のコンビは絶好調。怪盗ロータスも再登場。佐野も編集長も里見大臣も元気。そして、今日もこの世界は切なく、優しい。
「びいどろ池の月」語りは、礼でも高広でもなく、芸者の花竜。びいだまの沈む池のほとりで、思いめぐらす花竜が、最後に出した結論は。もしかして、この作家さんは泉鏡花だろうか。一巻の小川未明みたいな、こういうさりげない登場が好きだ。
「永遠の休暇」大切だから、手を離す。その決断を誰がどう言おうとも。高広と礼が辿りついた真相は、優しくて、とても厳しい。二人もまた、好きなものを好きと言いながら、近くに居られる状態にあり、しかしそれが永遠だとは思っていないだろう。この世界は期限付きなのだ。決断をするまでは。
「人形遣いの影盗み」怪盗ロータスの再登場。正しい道を選ぼうとする人。なぜロータスが協力したのか。安西検事とロータスの関係は? 新たな謎も生まれつつ、影絵のイメージがなんとも不思議な雰囲気を漂わせる。『人魚は空に還る』収録の「怪盗ロータス」同様、ラストは何十年か経った未来で、今回は無影灯の話が。 -
(収録作品)びいどろ池の月/恐怖の下宿屋/永遠の休暇/妙なる調べ奏でよ/人形遣いの影盗み
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6月2日読了。図書館。
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帝都探偵物語第三弾。
それぞれのテイストが違って、とても贅沢な味わいでした。ごちそうさまでした。
帝都の街並み、高広の下宿屋。浮世離れした美形の礼が描く美人画。。。
なんの躊躇もなく、わたしをその場へ誘うように、馴染んできた物語。
下宿屋の桃介さんの活躍が、楽しかった。
怪盗ロータスが、だんだん本格的になってきたのがうれしいな。
物語に描かれる『びいどろ』って響きが好き。
この時代の言葉の響きや、漢字が好きなのだ。
カンテラからわき出る煙が、霧のように銀座通りを覆い隠すような、妖しく惑わされるような雰囲気がするからなんだ。 -
〈帝都探偵絵図〉シリーズ第3弾。
独特の雰囲気に慣れて落ち着いて読める反面、一つ一つのストーリーは前作の方がインパクトあったかも。
礼のホームズ熱は相変わらずで、怪盗ロータスとの掛け合いが面白かった。
ロータスはまだこれからも登場しそうで期待。メルヘンのような事件には怪盗が似合う。 -
特に吸引力はないが、だらだら読める。設定が漫画っぽい。