- Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488018252
作品紹介・あらすじ
3年前、会社から帰宅途中の吉田大輔氏は、最寄り駅から自宅までの間で一瞬にして19329人となった――第7回創元SF短編賞受賞作『吉田同名』をはじめ、まっぷたつになった家で暮らし続ける一家とその観察に没頭する人々を描く「半分世界」、町じゅうが白と黒のチームに分かれ、何百年もの間“試合”を続ける町を舞台にした「白黒ダービー小史」など4編を収録。驚異の新鋭による前代未聞の新感覚スラップスティックSF登場!
感想・レビュー・書評
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基本ネタ運び構造は同じ。だが、展開は予想を裏切る。白黒サッカーがかわいい。長編、次作が苦しそうではある。
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いきなり異空間に放り込まれる。
でも、現実とどこか地続き。
書き込まれた世界観。いい。 -
おおいに人を食った話。前半2篇はややミニマル過ぎる気もしなくはなかったけれど、「白黒ダービー小史」と圧巻の「バス停夜想曲、あるいはロッタリー999」は片道切符の超飛躍でガンギマリ不可避。
特にバス停は突飛な展開なのにまるまるコルタサルの南部高速道路の雰囲気なのが最高にシブい。-
私も「南部高速道路だ!」思いました。コルタサルの作品でしたね。なぜかマルセル・エイメだと思い込んでいました。ありがとうございます。私も「南部高速道路だ!」思いました。コルタサルの作品でしたね。なぜかマルセル・エイメだと思い込んでいました。ありがとうございます。2018/09/21
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あれをやろうと思ってできちゃうところが器用ですし、ちょっと器用すぎるかもしれないですね。マルセル・エイメ、読んだことがないので読んでみようと...あれをやろうと思ってできちゃうところが器用ですし、ちょっと器用すぎるかもしれないですね。マルセル・エイメ、読んだことがないので読んでみようと思います。2018/09/24
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SF短編のウィットさを期待して読んだら
北欧ミステリーの重苦しさや
ラテンアメリカのマジックリアリズム
英米の皮肉、批判的な目線もあり
私は今何を読まされているんだ?
そもそもこの話のオチはどうなるんだ?
と気になるが
流れに身をまかせるしかない。
初見ではよく理解できないが
ふと思い出してあああそこはそうかとなり
それも本当にあっているのか、わかったことになるか
わからないが
人を喰ったこの作品群はそこに味わいがあるのだろう。
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よく分からないが、なぜか惹かれる。なんだろう?なんか乾いた、渇いた感じがあるからかも。
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吉田同名がおもしろかった
あり得ないのにリアルで笑った
さくさく読めた
半分世界も楽しめた
白黒ダービーとバス停もおもしろいけど長く感じてしまった -
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/615417 -
SF短編集。吉田さんが大量発生する「吉田同名」からはじまるこの本、なんだか掴みがすごかったです。他の短編もどれも違ったテイストですごく楽しめた。「バス停夜想曲、あるいはロッタリー999」の異国情緒たっぷりの独特かつ壮大な世界観が特に好き。おもしろかった。
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初めの二つは面白かった