マハラジャのルビー (sogen bookland サリー・ロックハートの冒険 1)
- 東京創元社 (2007年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488019532
作品紹介・あらすじ
サリー・ロックハート、十六歳。海運会社の経営者だった父を船の事故で失い、天涯孤独の身になったばかり。そのサリーのもとに、ある日謎めいた警告の手紙が送られてきた。ところが、その手紙に書かれていた"七つの祝福"という言葉を耳にしたとたん、サリーの目の前で、父の会社の重役が死んでしまったのだ!ヴィクトリア朝のロンドンを舞台に、変わり者の少女がもちまえの機転と勇気で父の死の謎に挑む。サリーにつきまとう怪しげな老婆、阿片の煙にかすむ幼いころの記憶、そしてマハラジャのルビー…。あの"ライラの冒険"の著者プルマンの傑作シリーズ第一弾。
感想・レビュー・書評
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20151112
読んでみたかったので嬉しい。
時代背景も好きだし、サリーの性格もわりと好きだった。
ちょっとミステリ仕立てだけど、冒険です。
この作者さんは、こう、理想的な流れをばっくり折ってくれるタイプだから、続きもけっこうそう来たかっていう展開が待っているんじゃないかと思っていたり。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
父親の死亡、アヘン、裏切り、出生の秘密。サリーの運命はルビーが握っている、
黄金の羅針盤を書いた人なんだって。黄金のからも面白くなかったけどやっぱりこれもイマイチ。 -
16歳のかわいいレディー。
腕に抱えるちいちゃなバッグにはゴツい海賊風のピストル。
しめった火薬は手のぬくもりだけで乾くのか!?
そして豪快に弾丸は発射されるのか!?
神父の描写がおもしろい。
元やくざで一卵性双生児。
さいご、彼の書いた手紙にはトボけたメッセージがかかれている。
ぜったい、アレを横取りしようとしたけど、見つからずに諦めてる。
そういえば、彼の双子の弟のために売人から購入した阿片。
弟が殺害されたあと、それは結構余ってたはず。
事実は煙に巻かれてしまった。阿片だけに。 -
沈没した船と共に海運会社の経営者だった父が死んだ。当時はよくある話だった。サリーのもとに小さな、便箋の切れ端が届くまでは。
便箋の謎の言葉を追い、人が死ぬ。
荒らされる部屋。
アヘンの煙の臭い。
何かがロンドンで動き始めている。
ヤングアダルト向けのエンターテイメントで、一気に読めます。男女で読んだ印象が違うかも。女子なら読書感想文もかけそう。
背景「小公女」、展開「宝島」って雰囲気~。 -
『ライラの冒険』シリーズの前に発表された4部作のうちの1巻。
海運会社の経営者だった父を船の事故で失ったサリー。
「七つの祝福に用心しろ」との手紙を受け取る。
そしてその言葉を言った途端に父の会社の重役が死んでしまう。
このことからサリーは追われることに。
次々と殺人が行われたり、阿片窟に行ったり、銃を撃ったり・・と児童書な感じは全くありませんね。ただ主人公のサリーが16歳の少女だということぐらいでしょうか。
普通に冒険物として楽しめるかと。 -
「ライラの大冒険」の原作者がライラ以前に書いていた冒険小説の序章。ワクワクしながら読みました。
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普通の推理ものではなかった。主人公のサリーのあたまの回転が早いせいかついていけない場面もあり、何度も読み返しました。最終的には続きが早く読みたいなあ・・・と思える作品。
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ラストが少しあわただしいけど、素直にドキドキハラハラして面白いです。
早く続編が読みたいです。 -
ストーリーよし。登場人物も魅力的。時代背景もいいじゃない。この前までナンシー・ドルーシリーズを読んでいたので、両ヒロインを比べながら楽しく読みました…と言いたいところだけど、残念なことに私はこの訳者と相性がいまいち良くないみたい。言葉がすんなり頭にはいってこなくて、ストレスを感じることがしばしば。シリーズものみたいだけど、次作を早く読みたいような読みたくないような。
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ライラの冒険シリーズが苦手だったので、敬遠していましたが、こちらはなんとかついていけそうです。ちなみにこちらのシリーズの方が先に書かれたとか。英国ヴィクトリア朝で、16歳のサリーは大活躍します。(この時代、女性は一人ではほとんど活動が許されなかったにもかかわらず。ああ、現代に生まれて良かった!)「仮面の大富豪」に期待します。