赤朽葉家の伝説

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著者 : 桜庭一樹
  • 東京創元社 (2006年12月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488023935

赤朽葉家の伝説の感想・レビュー・書評

  • 波乱万丈の人生を生きた祖母、母、そして平凡な私。
    三世代の女性のそれぞれの生き方がよかった。

  • 赤朽葉家の三代の女性のお話。
    万葉の章が一番面白かった。
    先に製鉄天使を読んでいたので毛毱の章は記憶をたどりながら、そういえばそんなこともあったなと。
    瞳子は私に似ている。生まれた年代も、名づけられた理由も(これは本当にそうかは定かではないけど…)
    でもなんか瞳子の章はあんまり好きじゃないかなあ。
    飛行人間の謎は知りたかったけど、きっと自分に似てて瞳子があんまり好きじゃないからかなぁと。
    桜庭さんのえがく、優しくて美しいお兄さんがすごく好きです。

  • 捨てられ子で千里眼として生きた祖母の人生。
    暴走族の青春と漫画家として生きた母の人生。
    何者でもない何者にもなれないわたしの人生。
    三部構成
    はじまりが千里眼で最後がミステリー?
    それなりに面白いのだけど、章が進むにつれトーンダウンは否めない。

    スタートが、謎の民族、山の娘、千里眼とインパクトあったので「この手の話は好きだ!」と思ったけれど、2部では暴走族の生き様になって「この手の話は苦手だな…。」となって、何故に漫画家?と、千里眼のような謎めいたミステリアスな部分がかけらもなくなり、3部になりついには謎解きミステリーと化した。
    ある意味ミステリアスな構成。笑
    千里眼の祖母、〇〇な母、そして、〇〇な私!みたいなのを期待してたので、ちょっとがっかり^^;
    ただ、総評からすると悪くない。

    今年の24冊目
    2016.10.06

  • ライトノベルの作家さん、若い人向けの作家さんだと思っていたのですが、裏切られました。物語としてとても面白いです。ファンになりました。

  • 女三代にわたる、祖母(万葉)・母(毛毬)・語り部である娘(瞳子)による、赤朽葉家の歴史物語三部作。

    スラスラ読めるような物語ではないのと、ミステリではないのでコツコツ・じっくりと読んでました。
    …長かった。
    その時代を生きてきたそれぞれの女性の出来事・想い、ぎっしり詰まってます。

    (読:8月15日~8月21日)

  • 不思議な話です。ちょっととっつきにくそうな感じでしたが、そうでもなく読みやすかった。面白い。確かに面白いがかなり変な話。ちょっと劇画チックだったかな。

  • 桜庭一樹「家族」三部作の第一作目。個人的にはこれがいちばん謎要素もあり面白かったです。

  • こんなに素晴らしい本に出逢えたことに感謝するし、様々な時代を的確に捉えた桜庭さんを尊敬する。
    3代の女性のストーリーだが、その時代を実際に見たように体験したように、映画を見ているように感じた。それぞれの時代が、こうだったのだなと実感できるような作品。
    それに加えてストーリーも楽しめるなんて秀逸。厚くて堅苦しそうだが、続きが読みたくてたまらなくなる。
    感動して、面白くて、勉強になって、また読み返したい作品だった。
    是非オススメしたい一冊。

  • 読み終わったときの高揚が忘れられない本。こういう作品を読むと「ああ世の中には素敵な本がいっぱいあるな!もっと読もう」と思える。

  • 赤朽葉万葉、赤朽葉毛鞠、赤朽葉瞳子という「赤朽葉家」の三代の女たちをめぐる長編。
    第一部の、万葉についての話が面白かった。神秘的でどこか不気味な雰囲気に引き込まれる。

  • 山陰のお屋敷の三代に渡る女の生涯。それぞれの時代の雰囲気をよく出してる語りで、最初から最後まで興味を失わずに読んだ。ドラマ化したら2クール(半年)やるな。

  • 戦後から現代。祖母、母、私の3代の女性から見た世界が鮮烈に描かれている。古い時代が去り、新しい文化を築いていく人々の情熱や喪失。読み終わった時、まるでその時代を生きてきたかのような錯覚に陥った。
    2015.1.7


    戦後という今では神話に近い時代から、近代の波が襲いかかり、そして話は現代につながっていく。祖母、母、私の3代の女性から見た世界が鮮烈に描かれていた。
    戦後の日本は同じものを目指し登り続けていた。やがて生活は豊かになるが、同じ文化を皆が共有できない時代でもあった。ある生き方が、その時代の自明の理ではなくなっていく。

    古い時代が去り、新しい文明を築く人々の情熱や喪失が伝わってくる作品だった。
    現代特有の無気力や空っぽな感覚が時代の流れにつながっていたのだと分かった。
    読み終えたとき、まるでその時代を生きてきたかのような錯覚に陥いったことは、貴重な体験のように思う。
    知らない時代、知らない価値観に触れ、心を動かされ、小説の力を改めて認識させてくれた一冊。

  • 女三代期。というより、激動の昭和の話。いろんな説明が長くてちょっと退屈した。

  • 鳥取の旧家、赤朽葉というネーミング、千里眼など、横溝正史の世界を彷彿させる陰鬱さが大好物なので、第一部はワクワクしながら読んだ。万葉という特異な人物が魅力的ですっかりのめり込み、黒菱みどりとのエピソードも忘れられない。
    ところが第二部は趣きがガラッと変わり、毛毬の破天荒な性格同様に突っ走るように駆け抜けて終わった。だが印象は強い。
    第三部の瞳子は万葉、毛毬に比べたら普通で平穏だったが、そこに謎解きを持ってきたので、最後まで飽きずに読めた。かなりの長編だったが一気に読めたのは構成がうまいのと、登場人物の個性がしっかりしてたから。他の登場人物たちも魅力的だった。
    それぞれの女の生き様や性格がその時代を反映していた。自分の母親、祖母のことを思い浮かべ対比しながら、その時代に思いを馳せて懐かしかった。
    女ばかりでなく職工さんのように男も時代の波にのまれ、昭和という時代が終わったのだなと、哀愁と郷愁の思いが心に残った。

  • 山陰地方の旧家を舞台に三代にわたる女性の物語。
    日本海側のじめっとした空気を理解できるのは、私もそちら側の出身だから。
    千里眼の能力をもつ万葉、破天荒な生き方を貫いた万葉の娘毛毬、現代の閉塞感の中で生きている孫の瞳子。
    万葉と毛毬の物語が強烈でぐいぐい引っ張られるのに対し、瞳子は本人も自覚している通り何も持たない。
    それが今の世の中にも通じるのだろうが、最後に物語がしぼんだ印象は否めない。
    けれど、私の人生を物語ろうとすれば、きっと瞳子よりも何もない、かもな。

  • 戦後直後の鳥取県紅緑村。

    万葉は周囲の子供と違い不思議な力を持っていたため「千里眼」と呼ばれる。

    成長した万葉は地元の名家「赤朽葉家」へ嫁入りする。

    万葉の娘、毛鞠はレディースの頭となり、引退後は少女マンガ家として成功を収める。

    毛鞠の娘、瞳子は赤朽葉家の謎を解くことになる。



    まず思ったのは、ものすごい力作だということです。

    作中の後半から謎が明かされるのですが、それまでに挫けそうになるほど内容の濃い物語でした。

    一気に読むことをお勧めします。

  • 3世代の女性の物語。
    それぞれになかなか考えさせられるものがあった。

  • 赤朽葉家という伝説の家系の物語。
    ファンタジーなのに現代に近づくにつれてどんどん庶民的というか現実的になってきて妙におかしかった。
    とても読みごたえがあって面白かった。

  • 赤朽葉家女三代記。三代目(瞳子)の章になって漸くこの小説がミステリであることに気づいた。年代記であり昭和史でありミステリでもありでごった煮感は否めない。面白かったけど心に残るというわけでもない。

  • 本屋大賞2008 7位

  • 孫の瞳子が語る赤朽葉家の少女であり女でもある三世代の物語。タツさんの名づけ方が斬新で好きだ。万葉の子・孤独の名づけではタツさん曰く、『名前が運命を決めるのではないよ。この子の運命は孤独としか名づけられないものなんだよぅ。この名になるのは決まっておるの』。漢字二回にカタカナ一回だけだったけど、榛の名を出してくれたのは嬉しかった。欲を言えば、橡の名も出してほしかったかな(笑)

  • 赤朽葉家の万葉、毛毬、瞳子の女三代記。桜庭一樹らしい淡々とした文章の中に、女の禍々しさとそれぞれの生き様が描かれていた大作だった。女三代記ではあるがこれって結局は万葉の物語なんだろうなとも思う。毛毬の生き方は刹那的。でもきっと彼女はそうじゃないと生きられない少女のような女だったんだろう。万葉、毛毬の章に比べると瞳子の章は物足りなく感じたが不肖の孫娘。そこでうまくバランスを取ってるのだろう。一ツ目の飛ぶ男の正体になんだか切なくなる。2段組の本だったので読了にかなりの時間を要したが良かった。2011/206

  • 日本の史実で時をなぞる裏、中国地方の山奥の物語。

  • 高度成長期に製鉄という象徴的な産業、そこへ嫁いだ、千里眼の娘。迷信と科学が入り混じる祖母万葉の時代だった。娘の時代は高度成長期。そしてバブル。ひとのこまやかな感情をあえて表に出さず、理不尽なまでに事実だけが物語をすすめていく。赤朽葉家という山を背負った、たたら場が、おどろおどろしく思われたのは祖母の語りのうまさか。現代に近づくにつれ、最後が淡々としてくるのは、最初の章は聞き書きという理由があった。聞いているのは現代の孫娘。書いているのは現在。聞き手が本当のことを言っているのかはわからない。何かを隠しているのかもしれない。それが、この手記のはじまりだったのだろう。個性的な人物が数多く出てくるが、混乱はしない。それほど、キャラクターがたっている。最後まで楽しめた。

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