- Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488024406
感想・レビュー・書評
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5つの短編。推理作家の白瀬と、とっても気弱な友人の探偵・音野順が探偵事務所を立ち上げた。そこに来る依頼を解決していく。
予想外におもしろく、没頭して読めた。
なかでも「見えないダイイングメッセージ」「毒入りバレンタインチョコ」は意外な結末で驚いた。
作中に、音野の寝癖がドレスコードに引っかからないか心配になったと表現されていたり、くすりと笑ってしまうような内容がいくつかあり、より楽しく読ませてもらった。 -
関連リンクOver The Moonさんが書いていた本
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2016.8.4 読了
短編集。
推理作家の白瀬が
気弱でひきこもりの友人の音野をほっとけず、
その素晴らしい 推理力を見込んで
(小説のネタにもできるから)
自分の仕事場に 探偵事務所を作る。
そこに 持ち込まれる事件。
音野は 推理力は すごいけど、
コミュニケーション能力は てんでダメで
白瀬と共に 事件現場に向かい
被害者や 依頼人の話を聞いたりする。
短編集なので、その話を聞いた時点で
音野には 犯人の目星が たってたりする。
そこからは タタターと解決。
謎解き。
展開 早い!
さすが 短編!
なので、すごーい読みやすかった!
初の作家さんでしたが、面白かった!
続編があるなら、読もうっと! -
前々から気になってたシリーズ。
バ…バカミス…??この作者の作品を初めて読んだので他の作品がどうなのかはわからないけど、あえてバカミスっぽさやミステリあるあるをネタとして書いてるような感じがして面白かったです。探偵と助手と警察のやりとりも楽しくて、半分キャラ小説として読みました。特に助手の白瀬、相当頭おかしいな。好きです。 -
推理作家の白瀬は、とっても気弱な友人・音野順が秘める謎解きの才能を見込んで、
仕事場の一角に探偵事務所を開いた。今日も白瀬は泣き言を言う音野をなだめつつ、
お弁当のおにぎりをもった名探偵を事件現場へつれてゆく。
殺人現場に撒かれた大量のトランプと、凶器が貫くジョーカーが構成する驚愕の密室トリック(「踊るジョーカー」)、
令嬢の婿取り雪だるまコンテストで起きた、雪の豪邸の不可能殺人(「ゆきだるまが殺しにやってくる」)、
「時間泥棒」、「見えないダイイング・メッセージ」、「毒入りバレンタイン・チョコ」の五つの話。 -
表紙イラストを見て米澤穂信の某小説を思い出し期待して読んだらあんまりおもしろくなかった思い出。でも全然覚えてない。
2015/06/04 読み返し
まあまあ面白かった。しかも読んでも何一つ思い出せなかったから本当にこの本読んだのか不安になってきた。
全体的に読者に真摯に向き合っているというかフェアな情報開示をしてくれるから解きやすい(解けたわけではない)。
探偵のキャラ付けが新しいし1作品あたりの量もちょっとした空き時間にちょうどいい。
・踊るジョーカー
へえ~って感じのトリック。ふつう。
・時間泥棒
なるほど~。犯人のキャラ変わりすぎて面白い。
・見えないダイイング・メッセージ
兄すごい。
・毒入りバレンタイン・チョコ
たまには違うもの作りたくなるよなあ。メンヘラの思考こわい。
・ゆきだるまが殺しにやってくる
これが伏線だったら嫌だなあと思っていた気になる描写をラストで真っ向から否定してくれただけでも好感がもてる。お金持ちの考えることはわからない。 -
気弱で引っ込み思案な名探偵・音野とミステリー小説家の助手・白瀬のコンビが活躍するかるーく読めるミステリー短編集。なかなか凝ったトリックだし、視覚的に楽しいので30分くらいで深夜にドラマ化したら面白そうな作品ではあると思う。北山さん『私たちが星座を盗んだ理由』で知ったのでこんな軽いタッチの作品も書かれる方なんだと思った。続編も読もう。2012/073