鞄図書館<1>

著者 :
  • 東京創元社 (2009年10月30日発売)
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感想 : 85
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488024482

感想・レビュー・書評

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  • (ブクオフにて)
    やっぱ、今日は買わないで帰ろう・・・と、
    手にしていた本を書棚に返そうと歩いていた時、

    ふっと、目に付いた。

    (それ、オモシロイ本だから、家へ連れて帰って読んでみて♪)

    なんて言い出しかねない鞄が住人のマンガであった。

    そして
    フト見ると、
    (なんだ、作者一緒じゃ~ん♪)

    まんまと嵌められた気はしたが、
    でも買って正解!

    呼び止めてもらって良かったな、と思った。^^♪

  • タイトル買い。紐で縛ってから鞄図書館に入っていくのだが、体を縛って入らないと一生出られないという。どんな本でもあるという鞄。私なら一生鞄図書館の中で過ごすことになってもいいかなと思ってしまうのだが……。鞄図書館から出られない怖さと言うものがあるのだろうか?続きも読んでいこう。

  • 鞄がドラエモンの4次元ポケットのように図書館になっており、その図書館には世界中のすべての本(失われた本)がそろっている、そのかばんは主人公の男がもっており、男と鞄は、本を借りたいいろいろな人の人生、その本自体と向き合っていく。

    設定自体が秀逸。
    絵もさわやかで、なかなか読みやすいのだが、ストーリーとしては少し物足りない面を感じた。この設定であれば、もっと泥臭い物語にして、面白くしていけるのではないかと思った。
    主人公と鞄の対立、1話毎の登場人物の葛藤と対象の本の深い重なり合いなど、1話完結にしなくても3話くらいでもう少し深堀をしても良いのでは?と思った。

    作者の本への愛がビンビン伝わってくるだけに、「ゲーテ曰く・・・」とゲーテの引用に物語を締めくくってもらうよりも、紹介する本と、漫画のストーリーの対比をうまくリンクづけると、本の持つ魅力(フィクションの持つ魅力)を浮き彫りにすると、漫画として新しいジャンルになるのでは?と期待をしたい。

  •  どんな本でも揃っているという伝説の「鞄図書館」。中には宇宙の真理が詰まっている。
     そんな鞄は、人間の言葉が喋れて、ゲーテが好きで、日本に行きたがっている。
     司書のおじさんとともに世界を巡りながら、様々な人と出会うお話。
     
    ------------------------------------------------------------------

     1話あたりが短くて、結構淡々と話は進むけれど、心に残る話。
     それぞれに元となる、というか、下敷きになる話があって、その本の紹介もあり。

     ただ、おもしろいんだけれど、第1話目から、鞄図書館の仕組みとかの説明もないまま、何の前置きもなく、話が進んでいくんで、最初、全然意味が分かんなかった(何で腰縄をつけた子どもたちが鞄から出て来たのか、とか)。

     里江とか、最初と最後に出て来た長髪の女とかは、伏線ですかね、

  • フシギな世界。
    鞄の中は無限の空間?とにかく手に入らない本は無いというくらい
    ひろーい図書館。

    この鞄が欲しいと思いながら読み終えました。

    ものすごく印象的とか面白いというわけではないけれど、
    読んでいて苦にならない1冊でした。

  • [出典]
    「書生の処世」萩原魚雷 p160

  • 狙ってる感じが否めず、好きなテーマだけどちょっと引く

  • まんが

  • 鞄、図書館、ゲーテ。この強力なパワーワードに惹かれて買った。

    この作者さんは、ハードボイルドとSFとミステリーが好きなんだろうな。本の趣味があったら、もっと楽しく読めたかも。と思ったけど、扱われている本がSFやミステリーに偏っているのは掲載誌がミステリー専門誌だったからか。
    レイ・ブラッドベリは読みたくなった。前から気になっていた。

    鞄図書館を追いかけている女性は、亡くなった夫の持ち物だった本を泣く泣く返却した女性だよね?彼女のストーリーがこの漫画の軸になるのかな。かわいそうに、すっかり正気を無くして…。

    この後は…
    ① 鞄図書館とニアミスを続けているうちに正気に返って、自分の人生を立て直す。
    ② 鞄図書館に追いついて同行する。
     →今の司書さんが引退して、新司書になる。
     →三人でずっと仲良く旅を続ける。
    ③ 鞄図書館の中に住み着く。
    三番目はホラーだな。展開を考えるのは楽しいけど、読みたいかといわれたら…わざわざ探したり取り寄せてまで読みたいとは思わないかな。絵がうまいとは思うんだけど、登場人物の表情がちょっと硬い気がする。

    世界観がよくわからないけど、鞄ミュージアムとか鞄劇場とかもあるの?お金のやりとりをしている描写はないのに、どうやって放浪生活を続けているんだろう?

  • 【あらすじ】
    あらゆる書物を所蔵するという、幻の〈鞄図書館〉。貸出期間は一年。使い込まれた風合いの小さな姿のその中に、無限の世界を秘めた喋る鞄と、トレンチコートに身を包み、寡黙に仕事に打ち込む司書。そんな二人でつくる〈鞄図書館〉が世界を巡り、出会った人たちと繰り広げる温かな交流。『金魚屋古書店』の芳崎せいむが全ての本好きに贈る、ハートウォーミング・コミック登場!

    【感想】

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著者プロフィール

漫画家。代表作に『金魚屋古書店』、『デカガール』(原作:長崎尚志)、『うさぎ探偵物語』(原作:長崎尚志)、『アブラカダブラ 猟奇犯罪特捜室』(原作:リチャード・ウー)など。『アブラカダブラ 猟奇犯罪特捜室』にて第1回さいとう・たかを賞を受賞。

「2023年 『民俗学者 赤坂弥一郎の事件簿(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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