なぎなた (倉知淳作品集)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 243
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488024598

感想・レビュー・書評

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  • 2010年刊行
    7つの短編集
    ・運命の銀輪
    倒叙形式→犯人が登場して
         完全犯罪を目論んだ殺人シーンを描き
         探偵役が犯人を追い詰めていく
         過程を見せる形態
    と作者があとがきで解説
     探偵役 乙姫警部(死神のような風貌)
          (呪術廻戦のナナミの声のイメージ)
    乙姫警部→捜査が進み犯人宅を訪れ
          3つの質問をする
          その答えを聞いた後
    「伊庭さん あなたが犯人ですね」
          それから理詰めで説明していく

    ・ねこちゃんが出てくる話が2つ
              →猫の様子が可愛い
    ・アメリカ大統領選挙の話等
       →あとがきに書かれていた予想は
        当たらなかったですね
     「運命の銀輪」が面白かった
    一つ一つの話に
    作者あとがきが載っていて
    そちらも面白かった
    一番好きな言葉が「増刷」「重版」 笑
    倒叙形式の話に
    続きがあるようなので
    読みたいです

  • 何が後味悪いのかわからなかった私はそもそも意味がわかっていないのか?嫌なことは特に追求はしないけど拍子抜けしてしまったので。

  • うーん、猫丸先輩が出てこないとこんなもんなのかなぁ。「星降り山荘」があるからそんなこと無いと思うんだけど。ずいぶんとありきたりな短編集。
    5.5

  • 可もなく不可もなく。
    サクッと気軽に読めてよかった。

  •  7話からなるノンシリーズ作品の短編集。
     殺人事件もあれば、ライトミステリもあり。
     警察とはまったく関係なく、事件に係わった人が自分の独自の推理をする(最終的にそれが正解かどうかは明かされない)パターンもあり。

     まぁ…、普通かな。
     あとがきで著者が自画自賛するほど名作ばっかでもない、て感じ。
     というか、あとがきでの押しつけがましい雰囲気に、若干イラつく。結局は拝金主義か。
     ギャグのつもりだったのかもしれないけれど、全然笑えない。


     第1話の「運命の銀輪」は、話のおもしろさはともかく、死神みたいな乙姫警部とか、キャラがよかった。
     シリーズ化してほしいな、て思うくらい。

     第4話の「猫と死の街」では、詩織さんの上からキャラがイラつくのと、いくら当てずっぽうの推理でも、オチに持ってくるにはあまりにも強引すぎる推理が、ちょっとね…。

     第7話の「幻の弾丸」で、「その名で呼ぶな」と言っている人に対して、その嫌がる呼び名で再び呼ぶ主人公…。
     ギャグとか言える場面でもないのに、何なの。


     ところで、第2話は本編の前に作者註があるんですけど、その意味が分かんない。
     意味…ていうか、どういうつもりで載せたのかが分からない。
     「後味が悪い」とか、作者も書いていて「気持ち悪くなった」とかあるけど、単なる差別発言でしょ。
     これもギャグのつもりか。だとしたらタチが悪すぎる。時代の古さも言い訳にならない。
     この作品のおかげで、倉知さんのことを幻滅しました。
     正直、もう倉知さんの本には手を伸ばさないかも…。

  • なんというか、あとがきが一番おもしろかったかも…。好みで言ったら<こめぐら>派。なぎなたのなかでは、「ナイフの三」と「闇ニ笑フ」が好き…って思ってたら共通点は、殺人と探偵の話じゃなくて、日常に起きたちょっとした非日常の謎の話というとこなんだなぁ、うんうん。

  • 同時刊行のこめぐらよりもなぎなた派。
    猫がらみの話が多くて嬉しい限り。文章も軽くてすらすら読めるので休憩中に読みたい一冊。

  • 疲れてる時に読めばよかったかな。
    暇なときに読んだら、ああ、あたしめっちゃ暇なんやなってさらに実感してしまった。

  •  眠り猫、眠れ、が好きです。

  • 倉知さん初期短編集二冊同時発売の片割れ。「こめぐら」よりこちらの内容の方が好みかな。猫話しもいいが、死神みたいな乙姫警部はシリーズで読みたい。

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著者プロフィール

一九六二年静岡県生まれ。日本大学藝術学部卒。九三年「競作 五十円玉二十枚の謎」に応募し、若竹賞を受賞、九四年『日曜の夜は出たくない』で本格的に作家デビュー。二〇〇一年『壺中の天国』で第一回本格ミステリ大賞を受賞。著書に『星降り山荘の殺人』『片桐大三郎とXYZの悲劇』『皇帝と拳銃と』『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』『月下美人を待つ庭で猫丸先輩の妄言』などがある。

「2021年 『作家の人たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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