- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488024703
感想・レビュー・書評
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2014/9/27図書館から借りてきた。
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【収録作品】1/4/ジロ/海亀/バルザフ/テリンノム/住人祭/エキストラ
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祖母が残した外国人向けアパートの大家をする事になった青年の奮闘記。問題を起こす店子たちや近隣の人々との交流を経て自分の進む道を見出していくほんのりミステリー風味の連作短編集
ただの良い話で終わらないところが良い。 -
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祖母・梅の危篤の知らせを受けた瑞輝は、北関東のとある町にやってきた。ひとまず持ち直し、親族一同ほっとして囲んだランチの席で、無職で閑人の瑞輝に、梅が経営する外国人向けアパート「ランタン楼」の大家という、面倒な仕事が押し付けられる。昔から入居者のトラブルが続き、近隣から迷惑がられているランタン楼だが、細くても背が高い瑞輝なら見劣りしないから大丈夫、と軽い調子で。喧嘩や夜逃げは当たり前、警察沙汰も珍しくないランタン楼の歴史に怯えつつ、慣れない大家業をはじめた瑞輝だが…。異国の地で懸命に生きる入居者たちと交流し、その窮状に知恵と度胸で関わるうちに、瑞輝の心にも大きな変化が訪れる。ランタンのともる古い洋館風のアパートを舞台に、気鋭の著者が優しい眼差しで綴った、国際色豊かな連作短編集。
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北関東のとある町の外国人向け安アパートが舞台、という設定にまず興味を惹かれる。時に警察のご厄介にもなり、近所の住民とのいざこざも多々。そしてなによりランタン楼の中でのトラブルも日常茶飯事なのだという。そんな厄介なアパートの管理人なんて、何が哀しくて引き受けなくてはならないのか、と思うが、瑞樹は当然のように――しっかりした覚悟があったわけではないが――引き受け、頼りなく覚束ないながらも、なるべく平穏に暮らせるように心を砕くのである。そんな一風変わった日常に挟みこまれる謎も一風変わってはいるが、成り行きとは言え曲がりなりにも大家である瑞樹の店子を思う気持ちと、周りの助けによって解決へと導かれるのである。日本であって日本ではないようなエキゾチックさが漂う一冊でもある。
タイトルは以外にも外国語ではなく、関東北西部などで使われる方言「あんじゃあねえ」(案ずることはない、大丈夫だの意)なのだとか。それさえもが物語の雰囲気を表していると言ってもいいかもしれない。 -
ランタンのともる古い洋館風アパートを舞台とする国際色豊かな連作短編集
外国人向けアパートであるなら起こりそうな数々のトラブルも
面倒事ながら
向き合ってくうちにできる交流がいいなぁ、と
代理大家の成長ぶりもいい感じ♪ -
ん・・・
大家と店子の関係がドライ。な割には、事件に巻き込まれる。人情故か?
いまいち感情に実感が伴っていない、というか・・・ -
もう少しこの方の本を読んでみようと思います。ほのぼのしてて好きでした。
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祖母の残した外国人向けアパート「ランタン楼」の大家をすることになった青年の話。連作短編集。