ヴァン・ショーをあなたに (創元クライム・クラブ)

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  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488025298

感想・レビュー・書評

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  •  ビストロ「パ・マル」のシリーズ2作目、三船シェフの提供する心も身体も温まるようなフランスの家庭的な料理と、冴えわたる「謎解き」!今回も楽しませてもらいました♪

     ますます、「パ・マル」のメンバーが好きになりました!特に三船シェフ、三船シェフ推しになっちゃいました!!今作は三船シェフがフランスにいた頃のストーリーも読めて満足しました。短編が7作品、どの作品もよかったけれど「氷姫」だけは切ない読後…でもこの切ない読後も好きです。ここまで読んで、今まで縁遠いと感じていたフランス料理がちょっとだけ身近なものに感じられるようになったのも、私、成長したじゃんっ!とか思って…自己満足かな(^_^;)

    • ヒボさん
      かなさん、こんばんは♪

      美味しいシリーズ続いてますねぇ~

      しかも次は私が未読のマカロン...

      う、羨ましぃー

      なので、こっそり「悪魔...
      かなさん、こんばんは♪

      美味しいシリーズ続いてますねぇ~

      しかも次は私が未読のマカロン...

      う、羨ましぃー

      なので、こっそり「悪魔の囁き」です(*>艸<)

      美味しいシリーズと言えば古内一絵さんの「マカンマラン」シリーズが個人的には絶品だと思いますよ~(笑)
      2023/05/25
    • かなさん
      ヒボさん、おはようございます!
      おいしいおいしいシリーズ、楽しんでます(*^^)v

      あ、「悪魔の囁きっ」(^▽^;)
      古内一絵さん...
      ヒボさん、おはようございます!
      おいしいおいしいシリーズ、楽しんでます(*^^)v

      あ、「悪魔の囁きっ」(^▽^;)
      古内一絵さんの「マカンマラン」シリーズですね!
      このシリーズも気になってます!
      いつか、読んでみますね。
      おすすめありがとうございます(*^^*)
      2023/05/25
  • シリーズ第2弾。
    ビストロ〈パ・マル〉のスタッフの人柄がよく分かる話が多くて、ますますこのシリーズのファンになった。
    この店が実際に存在したら、一人でも気楽に行けそうな気がする。

    普段は無口で頑固な三舟シェフの、料理人としてのプライドがカッコいいし、料理を食べる人のことを第一に考える姿勢も素敵。そして完璧に見えて実はそうでもない隙のあるところや、若かりし頃のフランスでの修行時代の話からシェフの人となりも分かって、前より一層魅力的に思えた。
    だから他のスタッフや大勢の常連客に慕われていて、店が居心地のいい場所になっているのだろう。
    それにしてもスタッフ唯一の女性、ソムリエ・金子さんの読みの鋭さにはいつも感心する。

    『ブーランジュリーのメロンパン』も好き。若きパン職人の女性の、突然の失踪の謎にうるっとなった。お洒落な本格的フランスパンもいいけれど、昔ながらのおかずパンも馴染みがあっていいよね〜。
    そしてシェフ特製のブイヤベース!これは読んでいるだけでもお腹か鳴る!

    パ・マル。
    日本語で言うなら「悪くない」という、どちらかと言えばマイナスに受け止められるこの言葉でとても温かい気持ちになれたのは、三舟シェフの人徳のお陰かもね。

  • さっぱりとした性格で優しい主人公の三舟シェフ。
    人との会話と鋭い観察力で謎を解決してくれるところがまた魅力的なお人柄です。
    フランス料理には詳しくないですが…
    読んでいて、美味しそうなのなんのって!
    実際にあったら行きたいです…
    心もお腹もあったまる素敵な小説でした。

  • 昨日骨折しました。安静を強いられたのがまさに怪我の功名。一気に読むことができました。落ち込んだ心と痛む身体にこの物語は沁み入ります。

  • せつないお話が多い今回。
    錆びるスキレットと逃亡猫。
    似非ベジタリアンのお嬢さんたち。
    かき氷の彼女。
    もちろんニヤリとするお話もあるんだけど、今回はタイトルにもなってるのにヴァン・ショーが出てこない~!
    だからほっこりしないんだわーと悶々。
    最後の最後にヴァン・ショーでようやくホッと一息つけた。
    最後の2編がパ・マルのお話でないのがちょっと残念だったけど。

    「おまえが嘲笑ったのは、あのふたりの客じゃない。料理人としての自分自身だ。」
    やっぱりパ・マルの常連になりたいなー!

  • フランス料理展「ビストロ・パ・マル」を舞台にシェフ三舟が活躍(?)するシリーズ第二弾。
    このシリーズ、一つの章が長くないので軽く読めて読みやすい。今回もほんのり温かい気持ちになれる話が多かった。人の気持ちのすれ違いや、ちょっとした誤解をシェフ三舟が優しく解決する。その三舟といったら長髪無精髭の少し取っつきにくいタイプ…そんなギャップがまた良い。
    パン屋さんの話は少し泣けたし、最後のヴァン・ショーの話も良かったなぁ。このシリーズ、是非続いて欲しい。

  • 三舟シェフのかっこよさ、痺れる
    口数は少なく無愛想だし、何を考えているのかわからないのに、洞察力はすごい

    素晴らしい料理の腕前を持ちながらも、ひけらかすことなく、教えを請うものには遠慮なくそのコツを教える

    「料理人にはなんでもできる。前の客の残り物を使うことも、古い材料を使うことも、安いだけで危険な材料も使うことができる。多少の腕があれば、それを客にわからせないことなんて、簡単だ。だが、だからこそ、それをしてはいけないことなんじゃないか」

    ニュースを賑わせる産地偽装の問題や使い回しの問題などが浮かんだ
    要は、プロとしての矜持なのだ

    このシリーズで初めて出会った近藤史恵さん、ミステリーといっても、そう深刻でなくおしゃれで素敵なお話を書かれるなと思った

    ピストロ・パ・マルで野趣溢れるブイヤベースとヴァン・ショーを注文したい

  • フレンチレストラン「パ・マル」を舞台にした短編集の第2弾。1作目が非常に面白く、期待をして読んだけど、前作とは違い、今回はシェフ・三船の過去の体験談も含まれており、前作とはちょっと違ったテイスト。面白さでは、1作目に劣るが、三船がヴァン・ショーにこだわる理由も明かされ、2作目は2作目で読みごたえがあった。「パ・マル」のギャルソンの「僕」のその後とかも読みたいし、ぜひ続編を書いて欲しい。

  • まずお腹がすきました(笑)
    今回は時間待ちの為に購入して、1時間ほどで読んでしまいましたが、とにかく出てくる料理がおいしそう。近所に似たようなビストロがあるのですが、行きたくなりました(ここはランチでも予約でいっぱいになってしまうのです)

    タイトルのヴァン・ショー。私も好きです。今はアルコールが駄目なので、今回の話を読んで鍋で沸かせば飲めるか、と納得。これを飲むとクリスマスって感じがしますもんねぇ。あったかアツアツはいつの季節だっておいしいものです。
    こういう小さな事件を解決していく物語は疲れた体と心を癒してくれます。
    全部終わったら、近所のビストロへオマールエビのコースを食べに行くのだ!
    それまでガンバ!

  • 今回も面白かった!
    ホットワインが美味しい季節ですね♪
    フランスのこともたくさん知れて、ビストロやフランスに行きたくなってきたな〜

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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