死と砂時計 (創元クライム・クラブ)

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著者 : 鳥飼否宇
  • 東京創元社 (2015年1月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488025434

死と砂時計 (創元クライム・クラブ)の感想・レビュー・書評

  • 読んだ事ない監獄の中のミステリー

  • 監獄でのホームズ&ワトソンものかと思ったら違った。
    我が子ってそっちかーい!

  • 後味悪し。ただ最後まで読むとマリアの話の時に老がとった行動に納得がいくのが良かった。

  • 嵐の孤島や雪の山荘を始めとする、クローズドサークルものがめっちゃくちゃ好きです。
    なので、「脱獄不可能な監獄内での殺人」って言うのはそらもう滾るわけです。

    というわけで、初めての鳥飼否宇作品。このタイトルだけだったら多分手に取ってないよね…表紙の裏にオビ貼ってくれる県立図書館さん、いつもありがとうございます\(^^)/ほんと借りる時の参考になってますー(届かないお礼

    閑話休題。
    さらっと本編感想。

    「死刑執行が確定している死刑囚をなぜ殺さなければならないのか?」

    というワイダニットものといえば、法月綸太郎の短編「死刑囚パズル」も秀作です。

    ですが、本作の冒頭を飾る「魔王シャヴォ・ドルマヤンの密室」は、何と死刑囚な被害者が2人!な上にかーなーりフェアプレイに優れた作品なんです!これがすごい!既述した法月作品はなかなかアンフェアくさかった(笑)と記憶していて、この手のイロモノはどうしたって動機・犯行手段含めてギリギリになるものだと思っていたので、これは嬉しい誤算でした。

    以下の作品も、魅力的な不可解な謎に溢れています。ワイダニットを突き詰めると殺害&脱出トリックを同時に解決できる作品、犯人の真意が胸を突く作品、変化球が楽しい作品、そして何より、



    驚 愕 の ラ ス ト 一 文



    最高だった…………………………( ˙-˙ )放心


    鳥飼作品、他作品も読まねば٩( 'ω' )و



    ◎魔王シャヴォ・ドルマヤンの密室…死刑執行前夜に2人の囚人が殺された理由とは?

    ◎英雄チェン・ウェイツの失踪…脱獄不可能な終末監獄から唯一脱獄を果たした男は、何故満月の夜&屈強な見張り番がいる夜にあえて脱獄を図ったのか?

    ◎監察官ジェマイヤ・カーレッドの韜晦…終末監獄の監査に訪れていたカーレッドが腹部を刺された状態で発見された。彼の死の直前に彼に悪態をついていた囚人が最重要容疑者として連行されるが…。

    ◎墓守ラクパ・ギャルポの誉れ…墓の穴を掘る仕事に一人従事する男が、墓を暴き、死体を損壊している現場を押さえられた。彼が死体を損なう理由とは?

    ◎女囚マリア・スコフィールドの懐胎…女しかいない筈の監獄エリアで、一人の女が妊娠したという。シュルツ老とアラン青年は真相の究明に乗り出すが、何故かシュルツは調査を途中でアランに押し付けてしまう。

    ◎確定囚アラン・イシダの真実…シュルツ老のもとに庇護され、監獄内の数々の事件の解決に貢献してきたアランに、死刑執行が言い渡された。執行まで残り4日。アランは自らが犯した罪と犯さなかった罪をシュルツ老に告白し、未だ解けぬ謎を彼に打ち明けるが。

  • 死刑囚のみの監獄でのミステリー。なかなか面白かったが、最後はちょっとやりすぎでは。

  • 異世界構築の巧みさと読後感に惹かれるが、無駄に下卑た描写と予想を越えない展開が気にかかってしまった。

  • 読み始めは失敗だったかと思っていたが、だんだん引き込まれて最後まで一気読み。
    設定が難しい感じだったが、内容的には面白いと思った。

  • 世界的に死刑が忌避されており、石油枯渇に備えて死刑代行を国策として世界中から死刑囚を受け入れる中東の国家。
    舞台は全ての囚人が死刑囚である刑務所である。
    設定がちょっと風変わりで面白い。

    主人公は日系アメリカ人の死刑囚であり、ドイツ系ルーマニア人の老死刑囚ともに監獄内で発生する不可思議な事件の捜索に当たる。
    放っておいても翌朝には刑が執行される囚人が殺されたのは何故か。
    墓守を一手に引き受ける囚人は何故墓を掘り起こしていたのか。
    男女が完全に隔離されているのに、何故女囚は妊娠したのか。

    最後には主人公の過去が明かされ…。

    舞台設定良し、ラストのオチも中々。それぞれのエピソードがちょっと弱いかな…。

  • 『9の扉』で気になった作家さん。
    探偵・犯人・被害者全員監獄の中って設定がまず面白い。
    時代設定は現代のはずなのに漂う古典臭。帯に「チェスタトンの系譜に連なる」とあったけど、各話のタイトルの付け方や「木の葉を隠すなら林の中」って言葉が出てくるからか。古典臭も作者が意識してのことなのかな。
    一番最後のオチがブラックで好き。

  • ジャリーミスタン終末監獄、そこには各国から死刑囚が集められ死刑が執行されていた。そこで死刑を控えた死刑囚が2人殺される。何故待っていれば死ぬ死刑囚をわざわざ殺したのか?
    連作集であり探偵役は共通。場所が限定されある意味密室とも言える監獄での事件のため本格ミステリーとして制限が作りやすくロジカルに仕上がっている。
    エピソードに一番驚かされたけど。

  • 確か新聞の書籍紹介で見かけて何となく借りて読んでみたが読みやすく謎解きもしっかりして連作としてのストーリー性もあり面白かった。読み終わったらちょうど本格ミステリ大賞受賞との報。さもありなん。

  • 死刑。推理。各国の死刑囚が集められた終末監獄。そこで起こる事件を解決する死刑囚のシュルツ老。その片腕となる若きアラン。いろいろ難しいけど、最終的には都合よくすーっと流れていっちゃう。

  • 舞台設定は魅力的。各章のミステリとしての面白さは、それほど意外性は大きくないが極限状況をうまく利用している。ラストは想像できるが最後の最後の一ひねりはやられた感。7.25

  • ミステリ/近未来/連作短編集
    個人的に、鳥飼否宇さんのベスト作品だと思う。
    独特の舞台を設定することで、異様な事件が起き、異常な動機が解明される。
    雰囲気としては、梓崎優『叫びと祈り』に似た印象を受けた。
    短編集として、各話とも読み応えがあるが、作品全体で一つの物語となっているのも良い。
    特に、最終話「確定囚アラン・イシダの真実」での展開は胸を打つ。そして、エピローグで愕然とした。
    アラン・イシダの数奇な人生は、続くのか…?

  • 監獄の中のミステリー。

  • 架空国家の死刑囚のみの刑務所が舞台の異常設定ミステリー
    書き下ろし2作含めた6つの同世界短編
    思ったよりも世界に馴染んで面白い

  • 刑務所内でこんなに自由に動けるかな

  • 探偵犯人被害者の全てが監獄の中な終末監獄を舞台にした連作短編集。最終章の落とし穴に完全にハマってしまい悔しくてたまらない。おぞましさがどの短編からも滲むが特に好きなのは二篇目の「英雄チェンウェイツの失踪」。短編ながら各編で構築される物語が濃密なのが良い

  • どういう話を作ればミステリマニアに受けるかを研究して
    明確に狙って作られたものだという印象。

    一言で言うと、ミステリマニアにファンが多い
    「芦辺拓のSF舞台設定と麻耶雄嵩のブラックな結末で〆る手法」を
    足して2で割ったミステリーランキング狙いの本。

    穿った見方かもしれないが、そう見えて仕方なかった。

  • 最後の最後でそうくるか!

  • 終末監獄という特殊設定と本格ミステリィの相性は抜群。
    なのに親子愛の結末かと思わせておいて・・・・
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/13837955.html

  • 世界中から死刑囚を引き取って収容しているジャリーミスタンの終末監獄。いつ死刑が執行されるかはこの国の独裁者しだい…という設定が面白い。親殺しの罪で収監されたアランは、囚人や獄卒たちに一目置かれている頭脳明晰な老人シュルツの助手となって、監獄内で起こったいくつかの奇妙な事件を捜査することになるが…
    翌日死刑になる男がなぜ殺されたのか、なぜ闇夜でなく満月の夜に脱獄を決行したのか…などチェスタトンの香りがする話が多い。
    そして最終話でアランに死刑執行確定の知らせが届き、彼が収監された原因となった事件の詳細が語られる。これがなかなかに怒濤の展開で、エピローグではうわっと叫んでしまった。なんという素晴らしいオチ。
    この著者は作風がバラエティに富んでいるが、今まで読んだ中ではこれが一番インパクトあったかも。

  • 酷い話だ。

    某国に造られた、死刑囚専用の監獄で起きる事件のミステリ。
    オチのオチが本当に、いやぁな話である。

    死刑囚が全国から集められるのであれば、それはいったい何人になるのだろうか。
    ある種便利な国だなあと思わなくもない。
    いやしかし、外は砂漠でマトモな国でもなく。
    生き延びる手段はあるのかまったく一体。
    無理だよなあ。どう考えても無理だよなあ。

  • 結構好き。舞台設定が凝っててそこでしか作れない物語なので読んでいて楽しかった。連作短編というか長編のなかで事件がいくつも起きている感じ?

    ・魔王シャヴォ・ドルマヤンの密室
    最初なので戸惑ったが謎解きパートで一気に引き込まれた。いちばん伏線がしっかりしている?
    ・英雄チェン・ウェイツの失踪
    めっちゃ好き。好きな部分を書くとネタバレになるが面白い。
    ・監察官ジェマイヤ・カーレッドの韜晦
    爽快、にやりとできる終わり方の作品のなかでこれだけ少し切ない。
    ・墓守ラクバ・ギャルボの誉れ
    グロきた!異常犯罪!と思っていたら綺麗に終わって悲しいようなうれしいような。面白い。
    ・女囚マリア・スコフィールドの懐胎
    完全に予想通りの展開だった。ここまで序盤で全ての展開がわかったのなんて初めてのような気がする。
    ・確定囚アラン・イシダの真実
    終わり方、よかった。アランについてはちょっと物足りない。引っ張りすぎたか?

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