ねじまき片想い (~おもちゃプランナー・宝子の冒険~)

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著者 : 柚木麻子
  • 東京創元社 (2014年8月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488027346

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ねじまき片想い (~おもちゃプランナー・宝子の冒険~)の感想・レビュー・書評

  • おもちゃ箱のようにイメージ豊かで、楽しかったです!
    タイトルでは内容を想像できなかったんだけど、これが~タイトルそのものの内容でした☆

    富田宝子は大手玩具メーカー、ローレライのデザイナー。
    28歳だがまだ少女のように可愛らしく、美大の頃のままのふわふわした服装。デザインの才能も、少女の気持ちを残しているのが成功の要因だった。
    外注デザイナーの西島に5年も片思いしていて、誰にも知られていないと思っているが、仕事仲間は皆知っていて、ひそかに応援している。
    ルームシェアしている親友の玲奈は叱咤激励するというか、いい加減にしろと遠慮なく言っていました。

    西島の前に出るとうじうじするばかりで本来の明るさも出せない宝子。
    西島の悩みを解決しようと陰で奔走して大活躍。恋には空回りしているのに、ついでに犯罪事件を解決してしまうことになります。
    この意外な展開が軽めだけど楽しくて、アイデアは豊かなだけに猪突猛進するところが可愛い。

    ‥でも若い頃の自分にちょっとだけ似ているところがあるので、いやここまでイタクはない、これは違うよなとたまに悩みながら読んだりして。
    仕事関係の人たちやお客の子供たちはいかにもいそうなリアルさもあるかと思えば、掏りの集団が出てきたり。
    刑事さんとの出会いがよかったので、こっちとくっつくほうが良かったのではという気も。
    いやページ数的に書ききれなかっただけで実はこの後、そうなったんじゃないかなぁ‥(笑)

    たまたま西島と同居する機会が出来たのに、まったく進展せず、宝子は才能まで鈍らせていくという展開。
    自分に自信を失っていきます。
    ルームシェアを解消した玲奈を追って、今度は彼女のためにも活躍する宝子。
    玲奈は、宝子は内面が豊かだから人に与えられる、その豊かさに惹かれたのだ、という言葉をくれました。
    掏り集団のボスのおばあさんが宝子のことを西島に、世界に二人といない宝と告げて背中を押す。

    宝子が自分らしさに気づいて、成長するのがすがすがしい。
    恋愛はちょっとどうなるか曖昧な感じでしたけど、きっちりまとめないのも風通しがいい?
    面白く読めました☆

  • 冒頭───

    スカイツリーが浅草の青空をひと突きしている。
    四月とは思えないほど激しい風がフェリーのガラス窓を強く打ったが、富田宝子の高まる期待は少しも損なわれない。もうすぐ、もうすぐあの建物が見える───。勝鬨橋をくぐってすぐの古びた五階建てマンション。その最上階。
    水上バスで通勤だなんて『ワーキング・ガール』のスタン島からフェリーでNYに通うメラニー・グリフィスみたいでちょっと素敵かも、と思っている。お気に入りのリバティプリントのワンピースが視界にお花畑を作っていた。レース編みのニット帽がずり落ちそうになり、慌てて頭を押さえる。

    浅草にある玩具メーカーの商品企画室に勤めるおもちゃプランナー宝子の恋とおもちゃへの憧れを描いた連作短編集。
    初出は2012年の「ミステリーズ!」に連載されたもの。
    柚木さん特有の乙女チックな少しねっとりした作品だ。
    「ミステリーズ!」に掲載されただけあって、多少推理物的な要素もあるが、それはお遊び程度のもの。
    柚木さんの描く若い男は、いつもヘタレ風が多い。
    この作品に登場する宝子の片想いの相手デザイナーの西島もその例に漏れない。
    さあ、ストーカー並みに想いを寄せる宝子の恋の行方はどうなる? というところが読みどころか。
    まあ、軽く読める小品でした。

  • 表現に 奥行がなく ちと読み応え不足。
    なんて、ナマイキ発言をしてみる。
    でも 宝子には好感をもてる。
    節々に 自分と同じではないか?と感じるところ大。

    ずっと一人かもしれないってすごく怖いよ。
    誰ともちゃんとつながれないまま、
    誰とも心をからませることもないまま、
    自分で自分の心のねじを巻いて

    私、年だけとっていくのかな。。。

    いや、正にワタシだ。
    そして、私は トシくっちゃってるよ。
    あぁ、イタタタ...(´д`|||)
    ガンバレ宝子 ガンバレワタシ

  • *おもちゃプランナー富田宝子、28歳。片想い中の西島のため、SP気分で彼に降りかかるトラブルを密かに解決していく。女子への応援賛歌がたっぷり詰まった栄養満点小説*
    乙女な可愛さ全開の、とってもキュートなお話でした!この片思いは誰にも気づかれていないと思い込んでる宝子、そんな宝子をやきもきと見守る会社の面々がもう素敵過ぎてツボ。対する西島のダメ男っぷりもいい。恋に猪突猛進過ぎて、事件を次々と解決する展開も面白かった。やや唐突過ぎる感はあるものの、ラストのふっきれた宝子もきらきらしていて良かった。さらっと読めて、楽しくなれる読後感です。

  • 玩具が大好きで玩具メーカーで開発を行っている内向的だけど片想いをパワーにしている女性の物語。探偵ものと恋愛が半々ぐらい。自己完結しちゃうからうまくいかないっていう部分はよく分かる。人の目とか型にはまった幸せじゃなくて、そのままでいいと思とて軽く楽しく生きてく姿にさわやかな読了感。

  • 世界にはいろんな仕事があるんだなーと。
    それを垣間見れるのも柚木さんのお話の面白いところ。

    宝子と西島の関係にイライラしつつ読んだ。
    最後は、どうなんだろう。
    ファンタジックに終わった感じ。

  •  めっちゃ面白かったー。今までの柚木作品で一番好きかもしれん。アッコちゃんも好きだけど。
     アラサーでエースのおもちゃプランナーが報われない恋に心を奪われながら、事件を解決したり、おもちゃを開発したりする話。主人公の思い込みの激しさが押しつけがましくなくて読みやすい。ラストで自分を省みるところや、ルームメイトと再会するところはぐっときた。
     あと、細かい道具やブランドの固有名詞が多いのは柚木作品でよくあるけど、いつも選ぶのが上手いなーと思う。

  • 玩具会社でおもちゃプランナーとして一目置かれた存在の宝子。彼女が成功している理由は少女のままの発想力を存分に発揮し、誰にも思いつかないコンセプトのおもちゃを次々に生み出せることだった。
    ただ、その少女性がゆえ、大人の恋愛は苦手。うだつのあがらないデザイナーに、告白しないままの片想いを5年間続けている。そんな彼が引き起こす事件を、先回りして解決していく宝子。やがて成り行きで彼との同居が始まるものの、もう1つの“大切なもの”を追いかけるうちに彼女はあることに気づいていく……。
    宝子の“先回り探偵”ぶりを楽しみつつ、2人の恋の行き着く先がとても爽やかだった。

  • おもちゃプランナー・宝子さんの長い長い片想い&謎解きモノ
    片思いの相手の為に、探偵・スリのようなコトまでする必死さが、可愛いというか恐ろしいというか…?
    サラッと読み進められましたが、推理モノが中途半端に感じられました。ラストもなんだかな~

  • 予想よりもとても良かった。
    人の感情の描写がとても素敵に描かれている、自分でうまく表現できなかった感情をとてもすんなりと描いていて、ああそうなんだよ〜と思えるところがたくさんあった。

    宝子というとても個性的な愛らしいキャラ。毎日全力で生きている。そしてまっすぐ。魅力的。
    自分の中がとても豊かで満たされているから他人に対し惜しみなく差し出せる。
    全てとはいわないけど、見習いたいポイント。

    ネジは自分で巻かなきゃだめ。となんども出てくるフレーズ。そうだよな〜って思ったり、そうなのだろうか、と思ったり、その時の心境によって変わるような言葉だった。
    最後がちょっとハッピーエンドすぎて軽く感じちゃったけど、気持ち良く読めたかな❤️

  • おもちゃプランナーこじらせ女子、宝子さんの片思いが描かれた作品。ただ、好きなダメ男西島さんの気持ちが強過ぎて探偵、ストーカーじみた行動に出てしまう。
    宝子さんを好きだったレズの玲奈の、「1人で人生を回転させていけるのは、心が豊かな証し、人に与えても、すり減らない」って宝子さんに贈った言葉がすごく良かった。
    みんな片思いだったからラストは、みんながハッピーになってほしかったな。
    刑事と一緒になってほしかった!

  • 浅草にある老舗おもちゃメーカー「ローレライ」でプランナーとして働く宝子。

    仕事上では敏腕プランナーとして、ヒット商品をいくつも開発している宝子だが、プライベートでは取引先のフリーデザイナー・西島に五年も片想い。

    宝子も自分に自信がないのか、この関係が壊れるのが怖いと告白する勇気もない。

    ここまで見ると、普通の恋愛小説にも見えるが、この宝子、自分の片想い以外のことなら行動力を発揮する。

    謎の貯水槽設置のため、西島の部屋からの眺めが悪くなったと聞けば、彼のために設置の理由を調べあげ、その裏に隠された事件を解決。

    西島の思い出の品が盗まれれば、その犯人を見つけ出し、交渉してしまう。

    その行動力、告白に使った方が楽じゃないか?と思ってしまうくらい。

    最後は宝子自身の成長も見えて、普通の恋愛小説はあまり好きじゃない私にも楽しく読めたけど。


    収録作品:スカイツリーを君と 三社祭でまちあわせ 花やしきでもう一度 花火大会で恋泥棒 あなたもカーニバル

  • 敏腕玩具プランナー富田宝子は、トラブルに巻き込まれる万年片想いの彼のため、密かに解決するのだった。純粋だけど執着的、柚木さん得意のめんどくさい女子、でもそれが女子の気持ちを脚色した実体なのかな。宝子の勤める会社はバンダイ本社がモデル、富田宝子って、タカラトミーのもじりですね。そして、柚木さんの『魔法使いの心友』、そのキャラクター『モフ』が登場、ガツガツ推してくるさまに苦笑いも。さらっとドラマやマンガ向きなストーリーですが、恋に仕事に悩む女性をそっと応援するのが柚木さんらしいですね。

  • 2014.11.26宝子はおもちゃ会社で活躍する油が乗った若きプランナー。宝子乗った頭の中には次々、おもちゃのアイディアがあふれ、上司、道理、後輩からも一目おかれている。しかし、宝子には誰もが知っていながら本人は気付かれていると思っていない恋をしていた。それも片想い。仕事ができ、容姿も可愛い宝子だったが、片想いの相手西島の前では想いを伝えるどころか、仕事以外に親しくすることもできない。西島のことを思うあまり、さまざまな事件に巻き込まれていく。

    文句なく面白かった。おもちゃ会社のお仕事小説としても楽しめた。できる社員でありながら、西島の前では不器用で、滑稽と思えるような事件の巻き込まれ方をする宝子のことが愛しく、そして笑えた。宝子の想いがある意味かなってからの心の移ろいもリアルでよくわかった。時に東川篤哉さん風のユーモアミステリを読むみたいなところもあり楽しめた。

  • 柚木麻子さんの最新作です。
    さらりと読める、さわやかな物語。面白く読んだ。

    恋愛小説でもあり、主人公・宝子の成長物語でもあり、ちょっとしたミステリでもあり。
    おもちゃ会社の面々をはじめ、登場人物が実に個性的。
    宝子が西島さんに惚れる気持ちはわかるなーと思ってしまった。あの力抜けてる感じが良いんだよね。
    28歳の片想い、ということですが、共感できる人はとても共感できるツボを押さえてるんじゃないかしら(わたしはそうでもなかったけれど)。
    後輩のミカちゃんがかわいい。

  • 【おすすめ♡】今年28冊目。
    登場人物も、ストーリーも、装丁もめっちゃかわいくて、かなり好き。いつから私はかわいいもの好きになったんだ。
    どう考えても探偵に扮するには無理がある敏腕おもちゃプランナー・宝子が、片想い相手に降りかかるピンチを救うため、SPよろしく奮闘するお話。
    その過程で、自分の生き方を問い直したり、取り巻く環境に変化があったりして、ふんわり天然キャラからひとりの女性、社会人として成長していく。
    そんなうまくいくかいな!とつっこみたくなる展開だけど、ゆるく読むにはこれくらいがちょうど良いかも。
    ただ、終末にむかうにつれて、それぞれの感情や立ち位置がリアルになっていくのが◎。
    妙に共感したり、ハラハラしたり、ドキドキしたり、とてもたのしく読めた。

  • 28歳の純愛片思い胸キュン小説…と思いきや!w
    どこから見ても謎解きにはふさわしくないキャラの「探偵」宝子、いいねぇ、ぜひともシリーズ化していただきたい、と思いながら読んでいたら、やはりそこは柚木さん。女の成長をちゃんと描いてありました。
    一途にひたすら片思いをし続けている彼女が、予想外に事件を解決(もしくは未然に防ぐ)していく。
    恋する気持ちのなんと偉大なことか。けど、アラサーの階段を上りきったときに、新しい世界に向けて脱皮する必要があるのかもしれない。それにしても玲奈、カッコいいなぁ。友達になりたいよ。

  • 登場してくる人物がいろいろあり得ないタイミングで出てきたりなど、非現実的なところは多かったけど、一緒懸命に相手を想って尽くす姿に、忘れかけていた事を少し思い出しました。

    読んでると、同著書のアッコちゃんシリーズを思わせる部分がたくさんあります。

    サラサラと読めて面白かったです。

    「真摯な気持ちをバシッと伝える。略。あとは最低どんな人間も不快にさせない、清潔感と誠実さをこころがけること。」

  • 富田宝子
    多加良登美子 とかではダメだったのかな?

    柚木さんの作品にしては「なまぬるい」気がした。

  • 片想いのプロ、富田宝子が想いを寄せるデザイナーの西島のためにおもちゃ探偵として活躍する短編集。

    舞台はバンダイだけど名前はタカラトミー。笑
    柚木先生が描く女性はパワフルで読んでいて気持ちがいい。

    自分の心にねじを巻いてくれるのは自分だけ。

  • 宝子さん、バカちゃん。
    いい職場だな〜
    働きたいわ

  • おもちゃプランナーの恋ばなと少しの謎解き。相手の男がダメ過ぎ。 2017.6.14

  • かわいくてー、人に恵まれて、うらやましい。あんまり感情移入できなかった。

  • 「自分の心にねじを巻いてくれるのは自分だけ」

    このフレーズが心にストンと落ちてきました
    小さな感動の波がいくつも寄せては返す心地よさに浸りながら読みました
    登場人物がみんな優しい
    柚木麻子さんの描写にはいつも引き込まれてしまいます

    この本では、装丁も自分のツボにはまりました
    刺繍のモチーフがひとつひとつ可愛らしくて、見ているとわくわくしてきます

  • 宝子の見かけによらず、底知れぬ行動力で、中盤まではコメディタッチで軽快に楽しめた。
    落ち込んでも半ば裏切られても、立ち上がりすぐに自分が役に立てることを懸命に考え、取り組む姿に逞しささえ感じる。
    最後は自分の長所を思い出し、また前を向いて進んでいく宝子が清々しいほどだった。

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ねじまき片想い (~おもちゃプランナー・宝子の冒険~)の作品紹介

おもちゃプランナー富田宝子、28歳。片想い中の西島のため、SP気分で彼に降りかかるトラブルを密かに解決していく。女子への応援賛歌がたっぷり詰まった栄養満点小説。

ねじまき片想い (~おもちゃプランナー・宝子の冒険~)はこんな本です

ねじまき片想い (~おもちゃプランナー・宝子の冒険~)のKindle版

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