ダブル・ミステリ (月琴亭の殺人/ノンシリアル・キラー)

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著者 : 芦辺拓
  • 東京創元社 (2016年12月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488027414

ダブル・ミステリ (月琴亭の殺人/ノンシリアル・キラー)の感想・レビュー・書評

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  • 人は多面性のある生き物だ。
    同じ人間でも、ある人にとってはこの上もなく親切で善良な人であり、ある人にとっても冷酷無比を絵に描いたように鬼のような人かもしれない。

    「月琴亭の殺人」では、弁護士である森江が偽の招待状で月琴亭におびき出されるところから始まる。
    そこで森江は、かつて苦々しい思いをした裁判関係者と再会する。
    森江の他にも偽の招待状で館に集められたのは5名の男女。
    状況的に大きな密室となってしまった館で殺人事件が起きてしまう。
    「ノンシリアル・キラー」ではある人間が綴るブログに書かれた記事が描かれている。
    電車内のトラブルで死亡してしまった女性にまつわる記事は、ある人への深い感謝と、どこの誰ともわからない人間への怨みが込められていた。
    解決篇では、ふたつの物語を結びつける事実が明らかにされていく。
    善良なだけの人間もいないかわりに、悪意だけの人間もいないのでは・・・と思う。
    理不尽に虐げられた思いは、やがて危険な方向へと人を突き動かしていく。
    どこが?と聞かれると困ってしまうのだけれど、何とも既視感のある物語だった。

  • 「月琴亭の殺人」と「ノンシリアル・キラー」の二本立て……というか、二作品で一つの作品。まさしく一作でダブルに楽しめちゃうミステリです。
    実をいうと、これはそれぞれのパートだけでも事件としては成り立つのだけれど。ミステリとしてはとことんアンフェアです。だからこその、ラストでのあの袋とじなのですねえ。二つの事件が見事に結びついた解決篇にどきどき。なんとなーくというレベルでは二つの事件のつながりがわかったものの、そういう構図になっていたとは。

  • ブクログの献本でいただいた作品です!
    前からも後ろからも読めるのが特徴の本。本自体に仕掛けがあるのが面白いと思いました。
    電子書籍で発売される作品が増えたりしていますが、「ダブル・ミステリ」のように仕掛けがあると本を実際に手に取ってみたくなる気がします。
    物語は面白かったけれど、少し物足りなかった感じが…。けれど、仕掛けのある作品は見ているとワクワクするので、読めてよかったなあと思います。

  • ミステリ。サスペンス。
    前からも後ろからも読める本。折原一さんの『黒い森』を読んで以来。
    前から読むと孤島もののミステリ。後ろから読むと社会派サスペンス。真ん中の解決篇でリンク。
    それぞれの事件は正直たいしたことないが、こういう意欲的な作品は好み。

  • むーん。

  • よくわかんない

     docomoショップ待ち時間で読んだからか、なんかよくわからなかったよ。奇抜な感じなんだがなぁ。残念。

  • メタなんだかメタじゃないんだか…
    前(縦書き)からでも後(横書き)からでも読めますが、読者への挑戦状は前から読みます。なら横書き部分は1ページに収めて欲しかったなあと。
    裁判官国民審査、ってありますけど、あれ真面目にやってる人ってどれくらいいるのかしら。
    あまりにも変な判決出した人とかは、たまーに上記用にSNSで名前が出てきたりしますけど。
    でもだいたい選挙の時には忘れちゃう。あと、あれってどこまで効力あるのかしら。
    というか、あれだ。
    先人が勝手に作り上げたミステリのルールなんかどうでもいいとしか。私は面白い本を読みたいだけなんだから。

  • 発想は面白い。トリックもまあいい。
    ただ、ラストがちょっと強引。
    設定がそうゆうのだから仕方ないけど、
    もうちょっと描きかたが。

  • 【収録作品】琴亭の殺人/ノンシリアル・キラー 
     仕掛けは面白いし、冤罪を生み出す仕組み、男社会の歪さなど、現代社会の問題点が指摘されていて興味深い。ミステリ部分はあっさり。

  • 幻の映画フィルムが発掘され、その上映会を行うと招待を受けた弁護士の森江春策。海上の砂洲の先の島にある「月琴亭ホテル」に着くと他にも4人それぞれ違う招待状で集められていた客が。そして食堂には6番目の席に一人の老人が拘束されていたー【月琴亭の殺人】

    元恋人の磯島健太が死んだ。ライター事務所のINA通信社に行くとリーダーの印南が磯島の勤めていた映像制作会社ファンタスコープの、不幸続きな内情を教えてくれたー【ノンシリアル・キラー】

    ◆右開き、左開きで違う話が進み、真ん中で袋とじの解答編!私初めて!

    もう、その仕掛けだけでワクワクしちゃって、早く裏側も読みたくなってたまらんかった!…んがっ!クローズドサークルがヌルーイし、逃げられるんじゃない?携帯繋がるんデショ?そこにわざとらしくあるものがどうして嘘かも、て確かめないのー携帯繋がるならすぐ調べられんじゃーん…とか。

    でも確かに、「推理ものには登場した人物以外が犯人なんてルール違反!」ったって、誰が決めた、そのルールは(笑)ってやつだわね。本当に事件なんかあったら、その登場人物かどうか警察の捜査でだんだんふるい落とされていくんだもんねー、なんて、事件と謎解きはちょろかったけど仕掛けとリンクは面白くって、犯人よりも犯人が恨んだ奴は…本当に酷いな…恨み晴らしたくなるわ…。

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ダブル・ミステリ (月琴亭の殺人/ノンシリアル・キラー)の作品紹介

名探偵・森江春策が〈日本のモン・サン・ミッシェル〉に聳える館で遭遇した殺人を解き明かす王道の犯人当て「月琴亭の殺人」。元恋人の死をきっかけに、殺人とも事故ともつかない不気味な事件の連鎖に気がついたジャーナリストの捜査行を描くサスペンス「ノンシリアル・キラー」。前者は縦書きの右綴じ、後者は横書きの左綴じ、つまり一冊の本の前からも後ろからも読めるのです――驚愕の解決篇は、本の中央にある「袋とじ」を切ってお確かめ下さい。本格ミステリの極限に挑む、芦辺拓一世一代の大仕掛け!

ダブル・ミステリ (月琴亭の殺人/ノンシリアル・キラー)はこんな本です

ダブル・ミステリ (月琴亭の殺人/ノンシリアル・キラー)のKindle版

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