- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488027483
作品紹介・あらすじ
茜は豪商天鵺家の後継ぎ、鷹丸の遊び相手として迎え入れられる。数々のしきたり、異様に虫を恐れる人々、鳥女と呼ばれる守り神。茜がようやく慣れてきた矢先、屋敷の背後に広がる黒い森から鷹丸の命を狙って人ならぬものが襲撃してくる。それは、かつて魔物に捧げられた天鵺家の女、揚羽姫の怨霊だった。一族の負の鎖を断ち切るため、茜と鷹丸は森へ向かう。『送り人の娘』『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』で人気の著者の時代ファンタジー。
感想・レビュー・書評
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呪われた一族天鵺家が,跡継ぎを守るため茜を騙して魔物の餌食にしようとした事は不快だが,巣籠の夜を生き延びた茜は逞しい。
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濃密なホラーファンタジーでした。
虫苦手なので、途中引き気味になったけど、まっすぐ素直な鷹丸と茜に光を見出しながら読み進められて、読みやすかった。
でも、二人以上に雛里がひたすら印象深く残る。
今後が気になるところだけど、希望が感じられるラストにホッとした。 -
読みやすく1日で読了。児童図書のような気もするが一般書架に置いてある。
呪われた森に行くまでは丁寧に描写されていたが森に入ってから揚羽姫に会うまでの描写が駆け足のような気もする。
静江と若様との関係も詳しく書いて上下2冊でもよかった気もする。
物足りないくらいが自分で話を展開できるので脳内に残るしオリジナルのストーリーができる醍醐味なのかな。 -
妖魔の森の傍にある天鵺家。病弱な跡取り息子の遊び相手として養女になった茜。不思議な習慣、儀式、人間関係にとまどう茜だが、天鵺家の秘密を知り、危地に陥る。茜も良い子だし、雛里も良いが、個人的には千鳥さんが好き。
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ホラーファンタジー。
嫡男である鷹丸を邪悪な森から守る為あらゆる手を使う夜鵺家。遊び相手として呼ばれた筈の茜は養女とされ邪悪なモノと相見える。
旧家の閉塞感や独善的な所などよくある設定ではあるが鷹丸と茜が良く書かれていて面白い。ホラー要素は不気味さが物足りない。オチはまるで少年漫画のようで興醒めだった。 -
ファンタジーなのにホラー。
マンガをさらっと眺めるような感じで読み終えました。
もっとドロドロしててもいいし、もっと怖がらせてくれてもいいし、もっと難解な闇を見せてくれてもよかった~
謎も不気味さも怖さも不思議さもほどほど。ヤングアダルトのジャンルならこれでもいいのかも。