- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488027711
作品紹介・あらすじ
砂漠に咲く水の都ナルマーンでは、王が魔族を使役して国を護っていた。ナルマーンの首都で泥棒の疑いをかけられた少年ハルーンが、命からがら辿り着いた塔には、一人の少女が閉じ込められていた。ハルーンは自分の名前もしらないというその不思議な少女を助けて塔を脱出、運良くとおりかかった翼船の女船長に助けられる。だがナルマーンの軍があとを追いかけてきたのだ。『妖怪の子預かります』シリーズの著者の異世界ファンタジイ。
感想・レビュー・書評
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めっちゃ良かった好みで楽しかったー!
読んでて楽しいと思える作品との出会いって本当に嬉しい
魔族×魔法×冒険
幽閉された少女を見つけ2人で脱出し逃走の旅へ!
色鮮やかな冒険劇
2人から3人へ、3人から3人と1匹(?)へ
仲間を増やし冒険が進む
翼船は翼をはためかせ空飛ぶ浮遊船
その動力となる、船を浮かせる工程が描かれていて凄く興味深かった
幸いの虫という登場…虫物?は凄く凄く意地が悪い
あれしろ!こうしろ!と断れないことを理由に沢山のくだらないお願いをする
でも、そのお願いには理由があったけど、その理由を言わず悪役を引き受ける幸いの虫ってめっちゃカッコイイのでは!?っと途中で思い始める
この子がいたからハルーン、ファラ、アバンザは戦い少なく旅をすることが出来たんだよね…
この3人も幸いの虫に唆されて沢山苦労したとは思うけど、幸いの虫にどれだけ助けてもらってたか教えてあげたくなった笑
本当の幸いの虫になり和解したけれど、その時ですら謝罪のみで済ませて、めちゃくちゃ良い子で個人的には好感度高い
ただ見た目が正直受け入れられるでしょうか…子供の顔に虫のような身体?いや怖い
青の王と魔族たちの繋がりやすれ違いの部分は切なくて、でも守ろうとしていた青の王の気持ちは凄く素敵だと感じられた
そしてハルーンとファラの正体
ファラは何かあるとは分かってたけど、まさかのハルーン自身にも隠されていたとは!
出てくる子達みんな個性豊かでとても楽しい作品だった
児童書ということで、ハウルの動く城のようにテンポよく色んな事象が瞬く間に起こり飽きずに読むことができたかなって
そして沢山の青色に出会えるのも素敵な作品だ
空の青海の青、黒混じりの青や明るい青など沢山の青色
仲間と共に困難に立ち向かう王道な展開も大好物で夜勤中あっという間に読み進めてしまった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
分かりやすい文章で物語がまっすぐ進む、王道のファンタジー。
子どもの頃に味わったような懐かしいわくわく感を堪能した。
人間の王が魔族を従えて治める国で、ある少年が不思議な塔に迷い込み、そこに閉じ込められていた少女と一緒に逃げだす。記憶がなく自分のことが分からない少女は一体何者なのか、追ってくる王族や魔族から逃げ切れるのか。
空飛ぶ船や、様々な美しい青色などに心を掴まれ、頭の中に映像が広がっていく。
さくさく展開して、でもクライマックスはしっかり読ませてくれて楽しかった。 -
ザ・ファンタジーな感じの本でした。
とても楽しい時間を過ごさせてもらいました(*^^*)
初めから読み手を引き付けて、予測のつかない話の流れなので最初から最後までワクワクでした! -
面白かったー。彼ら彼女らの謎がなんなのかとわくわくして、青の王とはなにかがわかってからはほんとにたのしかった。幸いの虫…ムカつくけどちゃんと意味があるのね…!終わりもとてもすっきり。
白の王、赤の王も読まないと!! -
赤も白も出てるのか…。読みますきっと。
魔族「青の眷属」と、その王をめぐる異国ファンタジー。
廣嶋玲子さん、こっちの作風の方がすき。
空を飛ぶ船、
魔族をしたがえる人間たち、
皇位継承争いをする王子たち、
城に閉じ込められている謎の女の子。
これでもか!というくらいのお約束を詰め込みまくりのファンタジーだけど、ファンタジーはこうでなくちゃね、と思う私。
小学校高学年からいけると思うけど、
表現が重めなので中学生以上のほうが楽しめるかなあ。 -
良質なファンタジー。
主人公のハルーンとファラ。青の王の謎が溶けた時に愛に泣きました。
途中までは胸糞だったけど、読了後はほんのり心が温まりました。 -
ファンタジーが苦手なので読めるか心配だったけどさくさく読めた!最後は予想外の秘密が明かされて驚いた!もっと長編でも読んでみたかったな〜!船長がかっこいい!!
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冒険小説の教科書と言える勇気と友情のお話しで、今年読んだ本の中でいちばん透き通っていました。シリーズも読みたいので図書館で借りてきました。お正月休みは冒険に行きます!
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久しぶりにファンタジーを読んだな、という満足感がある。世界観の説明や情景描写はそれほど多くなくて、あっさり話は進んでいくのだけれど、それでも楽しませてくれるのはさすが人気作家だなと思う。幸いの虫が、嫌がらせのような願い事で問題を回避していくのが楽しかった。アラビアンつながりで「アブダラと空飛ぶ絨毯」が読みたくなった。