中井英夫全集〈1〉虚無への供物 (創元ライブラリ) (創元ライブラリ L な 1-1)
- 東京創元社 (1996年11月30日発売)
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感想 : 22件
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- Amazon.co.jp ・本 (760ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488070113
感想・レビュー・書評
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日本三大推理小説のひとつ。
独特の文体と、ペダンティックな雰囲気が良い。
やや、というかかなり長いが、いくつかの謎に対して様々な推理が述べられ、少しずつ真相が明らかになっていくのが良い。
ただ、解決がやや納得ができない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
三大奇書でお馴染み『虚無への供物』
他の二冊からの勝手なイメージでもっと嘆美的な作品かと思っていたら意外にくだけた雰囲気でむしろユーモラス。分量は凄いけれど読みやすい。確かにこの本を三大奇書に入れるかどうかは他のと毛色が違うので微妙かも。
探偵が多すぎて、しかもミステリーマニアばかりというのがパロディ的で、結果として全体がアンチミステリーになるというのが面白い。結末は賛否両論あっておかしくないけれど、読んでいる者の足下をすくうような感じ、私は嫌いじゃないです。
そこそこのミステリーファン向けの内容なので、有名どころの推理小説は読んでいるという人向けです。 -
この全集全巻揃える予定だったが、移ろいやすい嗜好と経済的理由により初めに出た三冊しか買っていないのです。