- Amazon.co.jp ・本 (590ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488101206
感想・レビュー・書評
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名探偵ホームズが宿敵モリアーティー教授とともに〈ライヘンバッハの滝〉に消えた「最後の事件」から3年。
ロンドンで発生した青年貴族の奇怪な殺害事件をひとりわびしく推理していたワトスンに、奇跡のような出来事が・・・。
名探偵の鮮烈な復活に世界が驚喜した「空屋の冒険」を始めとして、ポオの「黄金虫」と並ぶ暗号ミステリの至宝「踊る人形」、奇妙な押し込み強盗事件の謎が鮮やかに解かれる「六つのナポレオン像」など、珠玉の13編を収録する、シリーズ第3短編集。
解題 戸川安宣
解説 巽昌章詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シャーロックホームズの第3短編集。前作の最後 滝に落ちて死んだと思われたホームズの生還から始まる「空屋の冒険」。ホームズとワトソンの掛け合いが微笑ましい。「踊る人形」が有名だが、僕的には「ひとりきりの自転車乗り」「アビー荘園」「第2の血痕」が読後感がいい。ホームズって人情味もある。
ドイルのストーリーの面白さに感服する。 -
若干マンネリ化しつつもやはり面白い。
空家の冒険
ノーウッドの建築業者
踊る人形
ひとりきりの自転車乗り
プライアリー・スクール
ブラック・ピーター
恐喝王ミルヴァ―トン
六つのナポレオン像
三人の学生
金縁の鼻眼鏡
スリークォーターの失踪
アビー荘園
第二の血痕
個人的にナポレオンのが好き。
褒められて照れるホームズが可愛い。 -
ライヘンバッハの滝へと消えたホームズ。読者からの強い希望を受けて「バスカヴィル家の犬」で復活したホームズだったが、それは、ホームズが消える前の事件であった。
が、本書では正真正銘ホームズが復活する!
当時、駅の売店の本棚は、バーゲンセールの会場よりも凄まじいものだったという。それほどまでに渇望されていた短編を編んだ集成。
ホームズが単独で事件の捜査を終えて戻ってくるときの様子をワトスンがみて、その捜査があまりはかどっていないようだ、という場面が初期短編集に比べて多いような気がする。 -
もう会えなくなっちゃうと思ってたホームズに再会できただけで大満足。
名作は名作だなって改めて思わされた。 -
S3でのふたりの再会が楽しみ。
ジョンは気絶するのかな? -
創元の深町版新訳。
安定の深町版という感じ。なんだかここ数ヶ月ずっとホームズ熱が微熱みたく続いていて新刊が出ていたことに気づいて買って早速読んだ。帰還で生還で復活。つまり、帰ったきたシャーロック・ホームズ。
帰還、じゃなくて復活のなかで好きなのは六つのナポレオンかな。青い石榴石的で単純だけど昔から好き。あとプライアリースクールと三人の学生も。いや、第二の血痕もやっぱり好き。というかどれも嫌いじゃない。でも、踊る人形は名探偵のジレンマ的にちょっと苦手意識が昔からある。ポーの黄金虫が宝探しの冒険でひたひたと不気味な雰囲気を漂わせつつわくわくさせるのに対してこっちは一見親しみやすそうな人形の絵に隠されたおどろおどろしさが結局死人を出すし不吉で仕方ない。でもポーの素っ気ない上に解りにくい記号版よりこっちの踊る人形のほうが内容はともかく見栄えはいい。かな。あしながおじさんの挿し絵に似てるし。かなり違うけど…。
なんにせよ、ホームズはやっぱり最高。どんな欠点があっても減点不可で☆五つ! -
新訳版リリースに合わせておっかけ中。
前作、もうホームズ書きたくないと思わず殺してしまったけど、あまりに続編のオファーが多かったんで生き返らせてみた。そのアオリでワトソンの奥さん死んでもうた…
そして、史上最も"怪しい"と言われている二人は、再び共同生活を行うのだった。
知らされる「作者の乗り気の無さ」とは裏腹に、実に丁寧な作劇で今なお衰えぬ魅力でありますね。解説で触れられていますが、本シリーズの読み口というのは、本当「心地良い」の一言に尽きます。
で、今度の終了の便宜は「もうホームズが『書くな』と言ってる!」というのは上手いですねw