ギリシア棺の謎 (創元推理文庫 104-8)

  • 東京創元社
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (538ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488104085

感想・レビュー・書評

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  • 昔読んで、この作品と、次のエジプトはクイーンの中でもかなりの面白さを誇っていた記憶があり、すごく楽しみに再読。エラリーが珍しく失敗するなど、解決するのに苦戦しているのが、逆に新鮮な作品。そしてこの事件では、終始二転三転し、その面白さは抜群。もうちょっと登場人物が少ないともっと読みやすいのに。でもやはり、国内外のミステリー作家で誰が一番好きか?と問われると、間違いなくクイーンを挙げます。この本を読んで、改めてそう思いました。

  • 2021/08/16

  • 4

  • 私有墓地にて眠るその老人の死には何一つ怪しい点はなかった。
    棺を再び開くまでは。
    優秀な頭脳を持つ殺人犯人は真相を騙り、若かりし日のエラリーはまんまと手玉に取られる。
    嘘と嘘と嘘を論理により破壊した先に待つ揺るぎない真実。
    そして彼は探偵として開花する。

    誉れ高きエラリー・クイーンの国名シリーズ4作目。

  • 【ネタバレ?】
    リード文の「エラリーは一度、二度、三度までも犯人に裏を掻かれて苦渋を嘗めるがー」ってあたりから、なんかすごい天才的な犯人を想像してたら、実は行き当たりばったり偶然頼りの犯人で、なんだそりゃな感じ…そもそも犯人の意外性の拠り所が偶然から生まれるのはフェアなんですかね…

  • 「国名シリーズ」第四作。作家エラリー・クイーンが専業作家になり第一作目の作品。
    探偵エラリー・クイーンが、大学を卒業してまもない頃、携わった事件である。二転三点する事件に翻弄される彼の姿はまだ幼く微笑ましい。しかし、やはり彼は彼であり、持ち前の灰色の脳みそがアリアドネの糸を辿り解決へ導く。
    なぜ彼は、終盤まで閉口し推理を語らないのか、その理由が本作で明かされるので、ぜひ注目してもらいたい。
    ミステリである以上、問題なのはトリックだが、そこは申し分ない。読後、いかに先入観が危なかっしいものなのか思い知らされる。それを、あくまでフェアにやってのけてしまうのだから恐れ入る。
    作家エラリー・クイーンの遊び心はトリックだけに留まらない。あえて、はぐらかすが頭の隅に留めておいて欲しいものだ。

  • 2014年9月16日(火)、読了。

  • これも中学時代に読んだのだけど、最後にどんでん返しがあったなあくらいの記憶だったので、ほぼ初読みたいなもの。
    さすが名作の誉れ高いだけあって、読みごたえは抜群。
    とくに解決編での、あのもう異常に細かな論理は、クイーン好きにはたまらない。あそこに出てきたアレがあそこにつながるとはねえ。
    ただ、二番目の殺人についてはよくわからないところがあった。「オランダ靴」と同じ謎がそこにはあるんじゃないか?

    ま、よかよか。ともあれクイーン最高!なのである。

  • 既読の国名シリーズの中でも一番好きかも!二転三転する展開にドキドキ。派手さはなくてもじっくりと論理を積み上げるクイーンならではの作品。新訳だともっといいなぁ~

  • 挑戦謎解き小説☆見破ったり(^O^)/と思ったんだけどなぁ…。ここまで騙されるとぐうの音も出ないな…(^_^;)完敗です(笑)頭いーなぁ。解答編の途中で『なにーー!?』ってなった(笑)頭痛くなりました本当に。章の題名の頭文字を拾うとタイトルと筆者名が出るという憎い演出がΣ(゜□゜;)面白かったぁ。名作だなぁ。

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著者プロフィール

エラリー・クイーン。フレデリック・ダネイとマンフレッド・B・リーの合作ペンネーム。従兄弟同士で、ともにニューヨーク、ブルックリン生まれ。1929年『ローマ帽子の謎』で作家としてデビュー。ラジオドラマの脚本家やアンソロジストとしても活躍。主な代表作に『ギリシア館の謎(32)、『エジプト十字架の謎』(32)の〈国名シリーズ〉や、『Xの悲劇』(32)に始まる〈レーン四部作〉などがある。また編集者として「エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン」を編集、刊行した。

「2021年 『消える魔術師の冒険 聴取者への挑戦Ⅳ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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