皇帝のかぎ煙草入れ【新訳版】 (創元推理文庫)

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制作 : 駒月 雅子 
  • 東京創元社 (2012年5月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488118327

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皇帝のかぎ煙草入れ【新訳版】 (創元推理文庫)の感想・レビュー・書評

  • 主人公の女性が狡猾な犯人の罠にはまっていくところ思わず感情移入して胸が痛くなるくらい。次第に謎は解かれていきやがて暴かれる意外な犯人とトリック。心理トリックは見事としか言いようがない。クリスティも絶賛したのが分かる。カー作品にしては読みやすい部類。後半は一気に読み進めてしまった。「かぎ煙草入れ」が日本人にはピンとこないことが難点といえば難点か。

  • 一作読むごとにカーの手腕に絡め取られて私までトリップ、呆けたような何かに酔ったような眼になってしまいます。

    これも文春東西100に紹介されていたので、読みたかった本の一冊。

    カーの作品の中で共通するのは女は強し!ってことですね。

  • 古典って、「あー、まあ当時としてはすごかったのかもしれないですけど、今はほら、もう21世紀ですしね…?」的な、もてはやすほども楽しめはしなかったわりに、かといって時代遅れ!つまらない!みたいなことを言うと一気に恥ずかしい人になってしまいそうなので感想を言うのが難しいなあ、と常々一人孤独な悩みを抱えていたのですが、この作品に関してはそんな心配をしなくていいほど鮮やかに騙され、素直に楽しめました!でも、探偵役の博士が若干ストーカー気質でマジキモな粘着感があったので、その分は☆を引かせていただきます!(同族嫌悪)

  • カーの作品の中ではかなりスッキリしていて読み易いです。
    シンプル且つ鮮やかなトリックが見事に決まっており、素直に素晴らしいと思いました。伏線の張り方も絶妙で傑作だと思います。
    しかし、本書ではカーらしくないトリックを用いていますし、カー特有の怪奇的な雰囲気もないので、ある意味異色作かもしれません。カーの入門書としてお薦めですが、カーの作風を知るには他の作品も読むべきだと思います。

  • 読んでて気持ちがいい事が良いミステリの条件だと思うのですが、そういう意味でとても良作。
    でも、ラスト殺さなくても。
    後、イヴはほんとに誰でもいいのか…

  • 今読んでも面白いです。

  • イヴが巻き込まれた危機的状況に乗せられて、まんまと騙されてしまった。後から読むと不自然な描写が幾つも含まれていたのに。
    登場人物の言動に惑わされ、トリックとしては狡いと感じるところもあるが、次から次へイヴに降りかかる災難に引き込まれ、ついつい読んでしまう。読後感も悪くなく、おすすめな小説である。

  • うわぁ…すげぇ綱渡り…
    でも嫌いじゃないですこういうの。
    こういった構図の事件ではかなり効果的な技ではないかしら。明かされてみればなぜ気付かなかったのかと悔しがる方もいると思いますが、それは作者の上手さでしょう。だってカーだもん。
    あんまり言うとネタバレになるので控えますが、この心理的トリックをこの時代に実践しようとした姿勢に感服です。

  • フェアかアンフェアかが話題になる作品だが、私はフェアだったと思う。私は鈍く、犯人判明の2ページ前くらいでようやく「アッ」と気づいたのだが、なるほど確かにヒントはそこかしこに散りばめられていた。真相解明が明快ですっきりできる。
    (結局思わせぶりな過去がはっきり明らかにならなかったキャラがちらほらいるのは気になったが、それは特に関係ないのだろうか?)

    ラストシーンの某人の台詞の意味はわかりにくいと思うので、原文と解釈を調べてみても面白いかも。

  • トリックとかを気にせず読んでいたので、キーワードを最初に言った人物に気をとられてしまった。解説などを読むに、作者のミスディレクションにそもそも気がつかなかったというのは、どうもかなり勿体なかった感じ。

  • 【背表紙】
    フランスの避暑地に暮らす若い女性イヴは、婚約者トビイの父サー・モーリス殺害の容疑をかけられる。犯行時には現場に面した自宅の寝室にいた彼女だが、そこに前夫が忍びこんでいたせいで無実を主張できない。完璧な状況証拠も加わって、イヴは絶体絶命の窮地に追いこまれる―「このトリックには、さすがのわたしも脱帽する」と女王クリスティを驚嘆させた不朽の傑作長編。

    『森博嗣のミステリィ工作室』での紹介から。
    トリックはそれほど突飛なものではないと思う。
    しかし、表現が絶妙で、まず間違いなく作者の策略にはまる。
    タイトルもナイス!
    知名度の高さにも納得の傑作。

  • オカルト趣味がない、メロドラマ風のアレンジが施されているのは、カーのもうひとつの得意なパターン。正直いってあまり好きな趣向ではないけれど、やっぱりうまいなあって思う。そのままテレビドラマにすらりとなってしまいそう。もちろん今の感覚で読むと、若干風俗の点で古めかしさはあるものの。

    でもそんな外見に惑わされていているとびっくりするのが本格ミステリとしての切れ味の良さ。カーの作品は最初も途中もおもしろいけど、最後の解決になって頭が混乱してしまうものがよくある。僕の頭が悪いからなのかもしれないけれど、どうも解決が言い訳がましいというか、鮮やかさに欠ける感じがするのだ(「三つの棺」とか「火刑法廷」とか)。でも、この作品は違う。特にポイントとなる1点のつかみ方に関しては、クイーンの傑作に十分に匹敵する(僕は「エジプト十字架」を連想した)。正直、びっくりしたし、作者の度胸に感心した。

    本格ミステリをあまり読まない人も、これなら一種の快感を味わえるのではないかと思う。追い詰められ追い詰められしたものが、たったの1点から逆襲できる快感は鮮やかだから。まあ、いつものカーが好きな人は、最後まで読んでフェル博士が出てこない理由を知り、なんとなく苦笑いをするのである。

  • 古典的なトリックミステリー。
    読みやすく一気読み。
    人の心理や思い込みって面白くそして、それを利用されたら怖いんだなあと思った。

  • 叙述ミステリ?と言うのかしら。
    フランス。美しいバツイチの夫人が殺人容疑に。夫人は無実だが、それを証明するには寝室に元夫が居たことを言わなければならない。

    夫人に一目惚れして、独自に調べ始める英国人の心理博士。

    間違いなく面白いし、なんてよくできたミステリだと感嘆!
    だけど、なんだか美人も博士もイマイチ感情移入できなくて、魅力を感じられなかったのが惜しい。
    でもまた読み返すと思う。何度も読める良作!

  • 最後が古典的で良かったです

  • 思ったよりも、とても読みやすく、そして面白かった。
    登場人物もそれほど多くなく、混乱せずに済んだ。
    ほほぅ、そうきたか!!
    そういうトリックね。
    また、他の作品も読んでみよう。

  • 「このトリックには、さすがのわたしも脱帽する」と女王クリスティをそこまで言わしめた作品が、どんなものであるか気になって読むことを決める。

    結果から言わせてもらうと、騙された。脱帽した。
    解説を読むと、あそこが伏線だったのか、と悔しいものだが、作者のそのスリリングな駆け引きには敬意を払わざるを得ない。

    余談だが、この本を読むなら前情報は入れずに、さらにカバーをかけてもらうことをおすすめする。(表紙をじっくり見ると勘のいい人なら気づいてしまうかも)

  • 皇帝とネルソンが誰か、を考えて読む

  • ずいぶん昔に旧訳を読んでましたが、新訳が出たので思わず買いなおしてしまいました…さらさらと読みやすいです。
    楽しくてイッキ読みしちゃいました。

    この作品はやはり『伏線』がポイント。
    にやにや。にやにや。としながら読めるのは再読ならではですね。
    初めて読んだ時はん?ん??と違和感を覚えながらなんとなく流されて(だまされて)いった記憶がよみがえります。

    シリーズ物ではないし、怪奇要素皆無、密室もなし。
    だけどちゃんと『ジョン・ディクスン・カー』なのです。

  • なぜか手を付けていなくてカーは初。乱歩も褒めていたそうだが私もすばらしいと思った。犯人のトリックにすっかり騙されてしまった。また、伏線の張り方が絶妙で傑作だと思う。

  • せっかくの新訳なので、読み直し。
    すっかり忘れてて、またもや見事に騙されました。
    これは本当に面白いなぁ・・・。

  • なかなの名作ではないかと思われる。

  • 初カー。
    非常に読みやすく面白かった。古さを感じさせない出来だと思う。

  • 古き良き古典。
    心理をついたトリック。

  • クラシックな推理小説。ちょっと前から気になっていた。
    語り口でだまされた!という感じ。よくできている。
    ヒロインが美人であるとかも含めて、登場人物がとても能動的に描かれていると思う(うまく表現できないけど、本の中で勝手に動き回っているというか)。
    もう一回読み直したら、これが伏線か!って思わされるんだろうな。

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