- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488146153
感想・レビュー・書評
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◆◆ ベッドでミステリー ◆◆ 第二十回
・・・ 第二十回 「シカゴブルース」 ・・・
もういまとなっては、古き良き……の代表になってしまったかも、のフレデリック・ブラウン(小説の名手だったよ)の青春小説ミステリーです。
はすっぱな母親、影の薄い父親、母親そっくりの妹……にうんざりしてる18歳、エド、が主人公……。
彼はかなり頭が切れるので家族全部にうんざりしてたんですが、父親が殺され、たった一人の身内の、サーカスで働いてるアンブローズおじさんと犯人を探し歩くうちに、覇気のないしがない印刷工だと思ってたお父さんがおじさんと一緒に船に密航し、外国へいき、大冒険してたことがわかるにつれ唖然……&後悔の日々……。
お父さんのことバカにしてたもんね。
これは事件を解決し、少年期を脱していく一人の男の子の成長記なので、児童文学が好きな方は好みでしょう。
シリーズもので何冊かあります。
2018年06月19日詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ブラウンといえば、SFショートショートしか読んだことがなかった。
ミステリ長編もかなり面白い。
ただ、探偵役が頭良すぎる気がする。
そんな、何もかもすぐわかったら苦労しない。 -
フレドリック・ブラウンの『シカゴ・ブルース』を読了。この後に6作続くエド・ハンターミステリの第1作にしてブラウンの処女作。
主人公のエドは二十歳の植字工見習い。父と同じ職場で働いている。ある朝起きると父親の姿が見えない。刑事が来て義母に父の死を告げる。
エドは随分と会っていなかったアム伯父(アンブローズ・ハンター)を訪ね、一緒に父親の死の真相を探ることになる。
シカゴを舞台に庶民の生活を描きながら、犯人を追うエド達の心の動きまでも活写して読後感も爽やか。事件の結末は半ばで伏線もあって予想が着くが、ミステリと言うよりはエドが大人へと成長する過程を描いた青春小説として楽しめた。 -
1947年発表のフレドリック・ブラウンの処女作。主人公は、十代の若者エド・ハンターで、以降シリーズとして書き継がれた。シカゴの裏町で父親を殺されたエドが、伯父の協力を経て犯人捜しをする物語だが、プロットや謎解きに特筆すべき点はない。後にミステリとSFの大家として名を成すブラウンだが、往時の風俗を取り入れた〝大衆小説〟としての味わいはあるが、会話を主体にした淡々とした展開が地味な印象を与える。伯父との交流の中で、父親の思い出を挿入するのだが、やや単調な語り口のため、情感を感じることは少ない。
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アンブローズ伯父さんが、かっこいい。
シカゴを舞台に、駆け回る登場人物。アンブローズ伯父さんは言う、「ものごとにレッテルをはろうとしちゃダメだぞ。言葉っていうものには、とにかくごまかされやすいのだ。ある人間をつかまえて、印刷工とか、酔っぱらいとか、きざなやつとか、トラックの運ちゃんとかいって、それでその人間にレッテルをはったつもりになるが、人間は複雑なものだ。人間に言葉のレッテルをはっちゃいかん」そういう精神はあると思う。
シカゴ・ブルースが好きな人はちょっとがっかりする表題。全くシカゴ・ブルースのブルースマンは出てこないのが残念だが、作品としてはとても良かった。 -
1947年に発表されアメリカ探偵作家クラブ賞を受賞したエド・ハンター・シリーズの1作目。読んだのはポケミスなのだが、800番台のポケミスはamazonでヒットしないのは何故?
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たいして話も進展しないうちに呆気なく終わってしまった。
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非常に読みたい。
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エド・ハンターシリーズの第一巻に当たる作品です。
読み始めてしばらくの間、私はエドの年齢を14,5歳あたりだと思っていました。しかし、実際には19歳の設定でした。
このギャップはどこから来るのでしょうか?
おそらく、現代の私たちと物語が書かれた当時では19歳という年齢に対する認識に違いがあったためだろうと考えています。少なくとも冒頭のエドはどう見ても19歳の青年と言うより14,5歳の少年にしか見えなかったりします。
物語自体は父親を殺されたエドが父親の弟である叔父さん(後に開いた探偵事務所の相棒であることは言うまでもありませんね)と刑事の三人で、犯人を追い詰めていくというミステリーに仕上がっています。
エド君はこの事件をきっかけに大人への階段を上り始めるようです。
まぁ、そういう意味では事件前のエド君を必要以上に子供として描いておいたのかも知れませんね。 -
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