古書贋作師 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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本棚登録 : 136
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488184056

作品紹介・あらすじ

ニューヨーク近郊で、コナン・ドイルなどの著名作家の書や書簡を変造する贋作師が殴打され、両手首を切断された状態で発見される。被害者の妹の交際相手のわたしも、かつて贋作師だったが、逮捕されたことを契機に足を洗い、今は古書オークションハウスで働いている。被害者が死亡した後、ディケンズなどの見事な筆跡で書かれた、正体を暴いてやるとの脅迫状がわたしの元に届くように――。稀覯書の世界へ読者を誘う、異色のミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で。
    主人公が悔恨の念で過去の事件を語るスタイル、好きじゃないんですよね。お話しの中とは言え、過去は変えられないし。それを「あの時ああしていれば良かった」だの、「思い出したくもない記憶だが」とか前置きを出されるとそれだけでゲンナリしちゃうんですよねぇ。あまり暗い話が好きでもないので。

    という訳で、強請り犯人が出てきた辺りでちょっとイヤになってしまいました。

  • 設定としては面白いけど、今ひとつ消化不良…

  • 贋作師が主人公のミステリー。設定は面白いが、文体も重いし、ミステリーとしても今ひとつ。終盤につれて徐々に読む力が薄れていった。

  • 元古書贋作師の婚約者の兄が殺される。彼も贋作師であったと思われる。元古書贋作師は疑われるが証拠も無く放免され婚約者と無事結婚しニューヨークからアイルランドへ引っ越す。が、そこに脅迫者が現れる。
    贋作についての薀蓄や制作過程は興味深く読んだ。がミステリ的には登場人物が少ないためオチがイマイチ。もっと叙述トリックのようにした方が面白かったように思う。

  • 先にあるのが何か、分かるような文体。これは好き好きじゃないかな。嫌いじゃないけど読み進めるのに気合いが必要だった。
    そして予想通りの結末。
    制作方面に興味がないと主人公の行動はピンとこないかも。でも、そうなんだよ。

  •  何処に連れて行かれるのか不安になるたぐいの本。
     活字や文字や書や絵など、何か描かれるものに惹かれたことのない人にはあまりお勧めしない。

     読むとカリグラフィーを身につけたくなる。

  • オットー・ペンズラーの肝入りなのね。
    うむー、確かに異色。

    「誰が」部分はたぶんそんなに重きはおいてないんだろうな。
    古書に関する深い造詣はたっぷり感じられるし、余韻も残る。

  • 元贋作師を主人公にしたユニークなミステリ。
    稀覯本というものの持つ魔力を描いた小説は、ミステリに限らず数多いが、本書のような視点のものは余りないように思う。
    ただ、視点のユニークさよりも、主人公の何処かとぼけた語り口調が魅力的だった。

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