運のいい日 (創元推理文庫)

著者 : バリー・ライガ 満園真木

• 東京創元社 (2016年12月21日発売)

感想・レビュー・書評

[saigehanさんの感想 · 2020年9月11日]

ヤングアダルトっぽいが、嫌な感じがしなかった。何か枠組みがあって、その範囲内で書いてる感じが見えると冷めちゃうけど、普通に良かった。わかったぞ。「大人のイメージするポカリスエットのCMの世界観」がうんざりするんだな。あたしたちってえ、若いから特別でしょ？いいえ。
この作品は主人公の父ちゃんが殺人犯でいわゆる脛に傷を持っているのだが、その描き方もいやらしくなく、「現実の高校生」に近く、１人１人生まれや環境にいたぶられて、傷付いて悩んでる様子がうまく表現され、見事だ。なぜ、皆こういう風に書けないのかな。

[hosinotukiさんの感想 · 2018年5月7日]

短編３編と表題作中編１編
シリアルキラーにつながる前編ともいうべき短編はニヤニヤしながら読み，「運のいい日」は奥さんが亡くなって自暴自棄的な落ち込んだタナー保安官を応援しながら読んだ．ビリー・デントが捕まるのがわかっていながらもドキドキさせられたのはさすが．．

[kozakuraさんの感想 · 2017年7月2日]

バリーライガのシリアルキラーシリーズの短編集。シリーズを読んでないと面白くないです。読んでるとそれなりに楽しめます。ファンブック的？

[yanさんの感想 · 2017年1月3日]

「さよならシリアルキラー」の前日譚４編の短編集。
ハウイーは正常運行で嬉しい（笑）
軽いよね、おバカだよね、でも良い友達だよね。
コニーはハウイーの事最初はあんまり良い印象を持ってなかったんだね。まぁ、あんだけ露骨に胸元見られたらね…。
今じゃ良いコンビになっているというのに。
前日譚（本編１年前・ビリーが逮捕される日）なので本編で惨殺される人々の生きている姿が書かれてるとなんだか切なくなった。
表題の「運のいい日」はG・ウィリアムのいろいろなものに苦悩する姿。そしてビリーの不気味さが強調されてた様に思う。
やっぱ怖いですよ、ビリー。