闇を見つめて (創元推理文庫 M チ 4-11)

  • 東京創元社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488275112

感想・レビュー・書評

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  • 2巻より面白かった!ふたりが、やっと本当の住民になれたのかなぁと思う。

  • 3作目
    ミステリーが脇に追いやられてきたような。。。いろいろあり過ぎて何度か混乱した。
    アメリカの歴史の勉強になる。ボーナス行進についてや、それを攻撃してる話しについては、かなりの迫力。
    もうミステリーはいいから、そこをじっくり描くシリーズにしてもいいかも。
    ジャックがいろんな意味で成長しているのも楽しいし。
    リリーのパーマネントが面白い。見たことあるかも。初期のパーマネントの機械。

  • こんなに遺体がまわりからでてくるものだろうか、と思うが、キャラクターが濃かったので楽しめた。

  •  ③

  • グレイス・フェイヴァーシリーズ3

  • グレイス&フェイヴァー・シリーズの3作目。
    大恐慌時代のアメリカが舞台とあって、今回は謎解きよりも歴史的事件の描写の方が面白かった。ボーナス行進なんてこの作品で初めて耳にしたよ。
    今作で兄妹は自らの貧困をカミングアウトし、探偵業を生業とするのかなー?と言う展開になっている。4作目が楽しみ。

  • 大恐慌の時代のアメリカの困窮ぶりには驚きました。主眼はミステリーで、かつ、好ましい兄妹が幸せに暮らせるかどうか、というお話なのですけど、背景として出てきている社会情勢が巻を追うごとに半端じゃなくなってきて辛い。第一次と第二次世界大戦の間って、こんな状況だったの・・と下手な歴史書を読むよりリアルにわかる気がします。これまで普通に暮らしていた人たちが失業、町で元教師がリンゴを売っている話は前の巻にも出ていたのですが、この巻ではそれさえ見かけなくなったと・・・。リンゴを売っても卸値が上がって利益が出なくなったんですよ。で、まだ普通に暮らしている人たちのうちを訪問して、ペンキ塗りをやらせてください、とか、何か仕事ないですか、とか。大戦中の軍人たちが恩給の支払いを求めて、ボストンに大規模な難民キャンプのような集落を作っていたなんて全然知らなかったし、そこをアメリカ軍が攻撃したなんて・・・。マッカーサー、アイゼンハワー、パットンなんて第二次世界大戦のお馴染み軍人たちが、自国民にそんな仕打ちをしていたとはただただ驚きでした。いつものように兄妹の周囲で殺人事件が起きて、犯人捜しが始まるのですが、それがかすんでしまうほとの恐慌の話。読み応えはありました、ということで。

  • グレイス&フェイヴァー・シリーズも3作目。
    主人公はロバートとリリーの兄妹。
    1930年代、大恐慌で全財産を失った二人に、大伯父から遺産が舞い込みます。
    ところがそれは、田舎町の邸宅に10年間住んで、自活する事という条件付きの相続。
    世間知らずだった二人が、しだいに能力を生かすことを覚え、地域にとけ込んでいく様子がユーモラスに描かれます。

    今回の事件はまず、森の中にある昔の氷室を解体しようとした所、ミイラ化した死体をロバートが発見。
    リリーは初めて婦人会に参加しますが、婦人会メンバーの家族が死体で発見されます。
    町や登場人物はどこかのんびりしていて、ミステリの黄金時代を思わせる懐かしさがありますが、描写はけっこう辛口なところも。作者が力一杯書いている感じです。

    もう一つの事件とも言うべきは町の新聞記者ジャックの体験するボーナス行進。
    第一次世界大戦の後、従軍した人に約束された老後のボーナスを先払いして欲しいという抗議運動が起こったんですね。ジャックが一人前の記者として成長するという展開に。
    原著は01年発行の作品。
    あちらでは順調に出ているようです。

  • グレイス&フェイヴァーシリーズ第3弾。
    転落貴族の兄ロバートは、使われていない氷貯蔵小屋を解体しようとしてミイラ化した死体を発見。
    妹リリーも婦人会絡みで殺人事件に巻き込まれる。
    当時の風俗を交えつつ進むこのシリーズ。なかなか興味深くはありますが、タイトルにインパクトが感じられないんだよなー(私が無知なのかもしれませんが)。
    ジェーンシリーズは出ないし……。

    カバーイラスト / 砂原 弘治
    カバーデザイン / 矢島 高光
    原題 / "Someone to watch over me"

  • アメリカの歴史(あんまり知らない)と絡んだミステリが面白いっす。
    複数の事件が絡み合って、おや、と思っている間に解決。
    なんか、悲しいけど、スッキリ。
    「まあ、そうね、なるほどね」って、ジル・チャーチルものは、そう思います。

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