死者に祈りを上 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M ケ 1-13)

  • 東京創元社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488282134

感想・レビュー・書評

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  • デッカー&リナのシリーズも9作目。

    警部補に昇進して、ますます忙しくなったピーター・デッカー。
    最愛の妻と3人の子供たちとも、すれ違いになりがち。

    高名な医師が惨殺された事件。
    事件の報を聞いて動揺を隠せないリナ。
    じつは医師の家族に、リナの最初の夫の親友がいたのです。
    夫が亡くなる前後に力になってくれていた青年ブラムはその後、転身していました。

    厳格な家長だったらしい医師の家族関係は複雑で、そのあたりもじっくりと描かれていきます。
    思わぬ要素が飛び出す重層的な事件。
    デッカーが気にしているのは、妻のことばかりだったりしますが(笑)

  •  高名な心臓専門医が殺される。
     捜査にあたるデッカー。事件を聞いて動揺するリナ。医師の息子と、リナは知り合いだった。

     フェイ・ケラーマンにとって、リナは理想の女性なのだろう。
     だからこそ、リナは夫の親友であったブラムのことで揺らぐ。カソリックの神父になっているブラムもまた、リナの存在ゆえに揺れる。
     事件を追うデッカーは、その揺らぎを傍観しているしかない。

     揺らぐけれど、その揺らぎを自分で止められる女性。そして、自分で止まることをじっと待っていてくれる夫。
     
     理想すぎて、デッカーが気の毒になってくる。

     事件そのものは、さほどミステリアスではない。
     地道な捜査で、答えはゆっくりとほぐれていく。けれど、リナとブラムのことが明らかになるにつれて、物語は別のベクトルを示していく。

     フェイは、リナをどこに導こうとしてるのだろう。
     物語は、振り子が揺れを止めるように終結するけれど、むしろリナの心の揺れはこれからまた始まるように感じる。

     聖女になるのか、それともファムファタールになるのか、それともそのはざまで揺れ続ける姿を描くつもりなのかな…。

  • ピーター・デッカー&リナ・ラザラス・シリーズ第9作。

    高名な心臓外科医の惨殺死体が発見された。非の打ちどころがないように見えた外科医の人となりや活動についての調べが進むにつれ、思いがけない事実があぶりだされていく。

    警部補に昇進したピーターだが、忙しさは相変わらず。マージ以外に新たに4人の部下が加わり、それぞれの個性を発揮して難事件に取り組む。

  • 09/8/07
    町で発見された惨殺体は高名な医師だった。
    被害者の家族構成は複雑で、その中の一人はリナの元夫の親友。

    上巻では初動調査で幕を閉じた。
    300ページ程あるけど、事件が起こってから進展があったわけでなく
    例によってお洒落なアメリカ風の会話で話が流れていく。

    いつになったら得意の下品なジョークと的外れな推理連発かと思いきや
    それはフロストだったりする

  • リナ&デッカーシリーズの最新刊。とはいえ、原書では17作出ているシリーズの9作目。一冊だけ原書で試したんだけど、宗教専門用語が分からなくてリタイア。翻訳ペースを上げて欲しい・・・。宗教と家族が丁寧に描かれているので読み応えのあるシリーズ。

  • デッカー刑事第九弾。

    いや、警部補のデッカー。
    現場から一歩引くことになるとは、ちょっと驚き。
    というか、最前線にいてほしい願望のせいか。

    心臓移植外科が惨殺される。
    腕が良い外科医で、新薬も開発、地域社会に貢献し、
    良い父親だった。
    家族がプロテスタントに対し、
    カソリックの神父となった長男は、リナの前夫の親友だった。

    (下巻へ続く)

  • 感想は下巻で。

  • G

  • 感想は下巻に。

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