- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488282158
感想・レビュー・書評
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デッカー警部補の第十弾。
デッカー警部補は、前にも疑わしい美女に
言い寄られていなかっただろうか。
「刑事」にはよくある状況なので、
他の「刑事」か「探偵」だったかもしれないが。
レストランでおこった無差別銃撃事件を捜査中、
誘いに応じなかったことでセクハラで訴えられて、
この美女が地元社会に大きな影響力をもつため
事件の捜査が進められなくなる。
(下巻へ続く)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
感想は下巻で。
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ピーター・デッカー&リナ・ラザラス・シリーズ第10作。
高級レストランで起こった銃の乱射事件を調べるピーターたち。だが、被害者とその関係者から話を聞くうちに、ピーターがセクハラをしたとの訴えが出されて……。
思わぬ試練に立たされるピーターを同僚や家族が支えてくれる。第3作で登場したピーターの戦友エイベルも顔を出す。シリーズ初めからの読者には嬉しい内容だ。 -
リナ&デッカーシリーズの10作目。
前作「死者に祈りを」の最後がショッキングだったので、このシリーズもう続けられないのじゃないだろうかと心配していたが、杞憂だったらしい。結局のところ、どんな事件が起こり、どんな過去があろうと、人は<生活>することを止めることはできないのだ。ましてや、養育すべき、守るべきものがそこにいれば、なおのこと立ち止まることは許されない。
高級レストランで解雇された従業員が銃を乱射。犯人はその場で自殺して、事件は決着したかのようだった。
事件の背後を調べるうちに、デッカーは被害者の娘に疑惑を抱く。
その被害者の娘・ジーニーからセクハラを訴えられ、八方塞がりになるデッカー。
訴訟社会って怖いなぁと思う。無実の証明というのは常に難しいものだ。でもって、相手はそれを理解していて仕掛けてきていることが怖い。
ジーニーを、そしてリナを<運命の女、ファム・ファタール>だと思い、けれどリナはファム・ファタールでも心の美しいそれだったと、安堵するデッカーは、うん、可愛いものです。結局のところ、男ってなんだかんだと可愛いもんなんですよと、いうのが裏テーマのような気がする。
デッカーの先妻との娘・シンシアと、デッカーの旧友・エイベルが事件を大きく動かす展開が、なんともフェイらしくてちょっと涙腺が熱くなった。
家族、そして人のつながりを、ここまで肯定できるのは素晴らしいことだと思うよ。
と、フェイ&ジョナサン・ケラーマンの本は、最初の献辞が毎度よくて…。
今回のは特によかったです。
仲良きことは美しきかな、ですよねww -
G 2010.5.4-2010.5.10