新人警官の掟 下 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488282202

作品紹介・あらすじ

女性を背後から銃で脅して車を奪う。そんな事件が続発。だが調べるうちに、一連の事件のなかに毛色の違うものがまじっていることに、デッカーらは気づく。身代金目当てに誘拐され殺された男性の事件と似ているのだ。実はその男性とシンディは顔見知りだった。何かを隠しているらしい娘の態度に、デッカーのいらだちは募るばかり。新人警官シンディが主役の、人気シリーズ第12弾。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ12作目後半。
    デッカーの娘シンディが主人公です。

    ハリウッド署の新人警官シンディは、同僚に認められず、慣れない仕事に苦労していました。
    大学出のエリートで美人で父親は警部補という経歴が周りから浮いてしまい、孤立していたのです。

    女性を銃で脅して車を奪う事件が続いて起きます。
    捜査しているデッカーらは、似た事件の中に異質な問題が混じっていることに気づきます。
    一方、シンディは個人的な苦境を一人で乗り越えようともがき、父には打ち明けられないまま。
    一生懸命なのだが‥
    おいおい、大丈夫なの?

    周りの人間達の性格や価値観も、だんだん見えてきて、意外な交流も始まります。
    シンディの神経が張りつめている原因も‥
    離婚した父と母が引っ張りあって、過干渉気味になってたのかな。
    しかも職場はかなり悪名高い署なようで、それがいかに最低か、ってことから描き始めたら、読むの楽しくないしねー(笑)

    誠実さが取り柄の子煩悩パパであるデッカーの面目躍如?な展開に。
    映画の結末のような爽快感でした☆

  • (上巻より)

    意地悪をされたり、からかわれたりするのは、
    どこの世界でも「新人」の掟なのかもしれないが、
    命をかける職場なのに、誰を信用して良いのかわからない状況で、
    家に侵入されたうえに、殺されそうになり、
    結局大怪我をしながらも、九死に一生を得るのは、
    いかに生意気な新人でも可哀想だった。

    マージとマージが養女にした前作でカルト教団から救った少女と、
    リナとリナの娘も大変な目に遭ったが助かって良かった。

    今後はシンディが主役になるのか?

  •  シリーズが長くなると、色々たいへんなんだよね。
     でもって、リナが子育て中心の生活になって、デッカーだけの話みたいになっていたこのシリーズ。この作品でうまいこと、ベクトルを変えてきました。
     
     うん、上手いよな。
     
     ってことで、デッカーの娘シンディーが中心になってます。

     美人で、学歴もあって、頭もきれる。なんで、警官の世界では生きにくいシンディー。
     でも、頑固なところは、父親そっくりなのである。
     
     ミステリーってより、一人の女性の自立の物語っぽいです。
     まぁ、これによって、さらにこのシリーズの先が楽しみになったんだけどね。

     あと、地味に、カルト教団にいた娘を養子に迎えたマージーの苦悩が、素朴というか、率直というか、そういう感じでよい。なんつーか、血がつながっていようが、いまいが、親子って愛情の上にある素直さが大事なんだと思います。

  • レビューは上に記載。

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