- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488405151
感想・レビュー・書評
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死体消失、見立て殺人、密室と盛り沢山です。予想を超えた仕掛けもあり驚かされました。
ただ、「受験」と謳っているのにも関わらず、ほぼ「受験」とは関係のないものに仕上がっていますし、見立て殺人の扱いに不満を感じました。設定自体は凝っていますが、出来としては三部作の中で一番悪い感じがしました。 -
可能キリコと牧薩次が通う高校で発生した、秀才の奇妙な事故。 高校の校歌に見立てられた連続殺人事件に、凸凹探偵コンビが挑戦する、シリーズ最終作。 この後も、二人を主人公にした作品はかなりの数出ているけれども、この三部作が一番印象深く感じる。 主人公達と同世代の頃に読んだからであろうか。 そのほかにも、朝日ソノラマの辻真先の作品は優れたものがたくさんある。
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「作中の名探偵が示した犯人とは別の人物が”真の犯人は私だ”と告白している」
この三部作(仮題・中学、盗作・高校)は、物語が始まる前に作者が強烈な謎を提示している。
これでも前二作に比べれば多少地味。
この趣向も他の作者が書いたらびっくりするんだろうな。
高校時代を舞台にした青春ミステリ……に見せかけて、人間性を排除する受験戦争を背景に、かなりブラックな事件になっている。
事件の真相も、よく読めば読後感は悪い。
でも、それを感じさせない展開はさすが。
事件自体は、かなり魅力的で「ザ・本格ミステリ」という道具立て(見立て、密室、『長い墜落』等等)。
ちょっと説明不足かな?という感じもあるけど、真相の魅力、意外な真犯人、どれもなかなか。
だけど、最大の驚きは冒頭の謎に尽きる。
十分に意外な真犯人であったのに、それが最後にひっくり返されて、二度驚かされる。
何度か読み返したよ……。 -
2004年10月3日読了
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「作者は、被害者です。作者は、犯人です。作者は、探偵です。この作品はそんな作品です。」
辻真先氏が贈る超ミステリ第三弾!!
スーパー・ポテトに幸あれ!!
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『假題・中學殺人事件』『盗作・高校殺人事件』に續く、「ポテト&スーパーシリーズ」第3作。<BR>
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前2作と同樣、今囘の犯人も意外な犯人である。<BR>
タイトルに附けられてゐる「改訂」の文字はダテぢやない。<BR>
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2004年9月17日讀了