サニーサイドエッグ (創元推理文庫) (創元推理文庫 M お 7-1)

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  • 東京創元社
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感想 : 98
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488406110

感想・レビュー・書評

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  • 『ハードボイルド・エッグ』の続編です。待ってました! ハードボイルド小説を愛し、フィリップ・マーロウを我が心のヒーローとする人間にはたまらない小説です。読む所々で主人公・最上俊平の台詞にニヤリとさせられ、荻原氏との感性の共属意識にニンマリします。丁度、主人公・最上俊平とバー「J」のマスターとの会話で、あるいは県警一課の須藤刑事との会話の中でチャンドラーを引用し、お互いの波長が共鳴するように。もちろん本書の主人公が依頼されるのは猫探しであり、フィリップ・マーロウが殺人事件を解決するように渋くは無い。しかし、事件の解決にあたって安きに流されることなく、他に迎合せず、ここ一番でやせ我慢する主人公・最上俊平の生き様は、たとえそれが周りの者には滑稽に写っていたとしても、切ないほどにハードボイルドしている。

  • 先に読んだ<a href="http://mediamarker.net/media/0/?asin=4575508454">方</a>のお婆さんもいい味を出してたけど、茜と葵もなかなか癖の強くて面白い。

  • 平和だなぁと思わせる一冊

  • 自称ハードボイルド探偵、最上俊平シリーズ第2弾
    ストーリーの大まかな流れは前作とほぼ同じ。相変わらず馬鹿やっている。だが、それがいい。

  • ちょっと長いかな
    葵のストーリーなくていいと思う

  • 記録

  • ペット捜索の仕事ばかりしているハードボイルド気取りの探偵……知っている気がしたが、前作を読んでいたらしい。和服の美女とヤクザの頭から、同じ猫の捜索を依頼される。今作は助手の茜との関係性が良かった。

  • こんなハードボイルドも良いと思います。

  • 謎の和服美女からの猫探しを頼まれたペット探偵最上と助手(仮)茜が消えたロシアンブルーを探すが、実は美女にも茜にも秘密がありそうで…
    ハードボイルド・エッグの続編だが、前作を読んでなくても概ねわかる(また2巻から読んでしまった)。ハードボイルドかぶれというよりぽんこつ気味の最上とぶっとんだ茜がいいコンビ。といいつつ、最後は格好いいのもハードボイルドのお約束!ペット探しのコツも知ることができるよいほんである。続きがあればよみたい。

  • ハードボイルドエッグに引き続き、ハードボイルドに失敗?している探偵さんの話です。少し妄想量が少ないのが玉に瑕ですが、ギャクと思いつつ、何か切なく感じて引き込まれてしまうところがとても良いです。ハードカバーで読了。

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著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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