パーフェクト・ブルー (創元推理文庫) (創元推理文庫 M み 1-1)
- 東京創元社 (1992年12月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488411015
感想・レビュー・書評
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「犬目線」の一人語りが新鮮(^ ^
しかもこの犬、何気に名言を連発する(^ ^
宮部氏の初長編らしいが、キャラは皆魅力的だし、
事件のネタ自体は現実に起こりえそうだし、
とにかく文章のテンポが心地よくて読み進む(^ ^
「テンポがいい」のは、単にテンポが速いのではなく、
ツボを心得た緩急がとても気持ちよい(^ ^
最後の「謎解き」部分は、やや性急で
若干の「取って付けた感」は無きにしも非ずだが、
全体として「あ〜、面白かった」です(^ ^詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
犬のマサの視点で描かれたミステリー小説。
なんか、犬の癖に人間並みに頭が良いよねってツッコミは無しで読むと、意外な結末にびっくりするかもね。面白い。 -
小説は主人公の兄が焼かれて死ぬところから始まる。
真相に迫るにつれて製薬会社が投与していたナンバーエイトの存在に繋がっていく。
警察犬を引退し探偵事務所に住む犬の主観で話が進む、最初は頼りないが最後は大活躍
面白かった!
最後の真相の部分までまったく予想していなかった。
主人公のまっすぐなとこが魅力的。 -
最初は頼りない登場だった主人公の犬が最後は大活躍。一つの事件を引き金に、過去の秘密に結びついて大きな陰謀に結びつくストーリー展開はさすがすばらしい筆者といえる。とても初期の長編小説とは思えない。
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長期にわたる子供への薬物投与、それがもとで事件が起こってしまう、ということで悪質。フィクションですが、全体が面白い構成なのに、どうしてもそこに目が行ってしまってあまり好きになれませんでした。
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犬が主人公のちょっと風変わりな小説。
真犯人はあいつだった!っていうびっくり要素と敵対組織との対決。
アクションシーンは微妙だった。
あと探偵出てくるけど探偵っぽい推理はあまりしていない。
登場人物として進也がお調子者だけど芯がしっかりしてる感じで一番魅力的だった。 -
探偵事務所が飼っている退役警察犬、マサからの視点でのお話。少し新鮮かな。
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元警察犬マサと、蓮見探偵所のメンバの物語。硫酸銅溶液みたいな青、ていう表現で久しぶりにあの色を思い出した。犬の一人称で読ませるストーリー。好きです。
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宮部みゆきの初期の作品。ただ、初期といえども、荒らさが目立つ訳でもなく、今となんら変わりのない面白さ。
探偵事務所が飼っている退役警察犬、マサから見た1つの事件。視点を変えるという発想1つで推理小説に新たな方向性を加えたような気がする。ところどころに織り混ぜられるマサのつぶやきが秀逸。