江神二郎の洞察 (創元推理文庫)

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著者 : 有栖川有栖
  • 東京創元社 (2017年5月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488414078

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江神二郎の洞察 (創元推理文庫)の感想・レビュー・書評

  •  星5つにしない理由。所収短編「4分間では短すぎる」の中で、名作「点と線」のトリックの一部と犯人を明かされてしまったから。
     あれあれ? 有栖川有栖ともあろう人が、こんなルール違反をしでかすだろうか。
     真相:ページがくっついていて、肝心の注意書き〈『点と線』のトリックの一部と犯人を明かされたくない方は、次の節まで飛ばしてお読みください〉を見落としてしまった。また、195頁の望月先輩の台詞と198頁のアリスの心の声が自然に繋がっているのもいけなかった。
     まあ、この齢まで「点と線」を読まなかった自分にも責任あり。

     昭和から平成に移り変る時代の空気がスケッチされていて、ミステリ部分以外にも味わい深い短編集。

  • 「京都の大学生」とは、森見登美彦といい万城目学といいくるりの歌世界といい、なんと懐かしく楽しげでそしてほんのり悲しげな存在であることか。もう決して手の届かない本物のモラトリアムをそこに見るからかも。

    この短編集を読むことで、英都大学推理小説研究会の面々が益々近しく愛おしい存在になることは請け合いである。

  • 学生アリスシリーズの読みごたえ!久々にたっぷりくらくらした。最終長編が楽しみでいて怖すぎる。

  • 学生アリスは長編ばっかりだったからなんとなく重い印象だったんだけど、短編集だとそれがなくて読みやすかった。

  • 有栖川有栖さんの推理小説(短編集)。久しぶりの学生アリスシリーズだし、オイラにとって久しぶりの推理小説でもある。どの話も水準を超えていて面白かったけど、何より登場人物達の掛け合いが楽しかった。学生アリスシリーズは長編が4つあるんだけど、個人的には「双頭の悪魔」が今の所のシリーズベストかな、と思ってます。学生アリスシリーズも残りは長編と短編が1冊づつとの事ですが、残りも首を長くして待ちたいと思う。このシリーズの最大のテーマである江神さんの件が、どのような結末を迎えるのか、が今から楽しみでもあるし、怖くもある。

  • 学生アリスシリーズ初の短編集。
    名探偵・江神二郎のファンにはたまらない。
    タイトルからしてしびれるよね。
    アリスと江神部長の出会いから、マリアの入部までが時系列になっているのもありがたい。
    学生アリスシリーズはどれも長編大作なのだけど、その合間にもちゃんと推理研のみんなは学生してるんだなぁ、推理研らしい活動もしてるんだなぁ、というある種のリアリティを感じられました。

    特に好きなのは『除夜を歩く』。
    アリスと江神さんの会話がめちゃくちゃお洒落です。

    あぁ、月光ゲームから読み直したい。

  • 学生アリス、初短編集。アリスと江神部長との出会いから、マリア入部まで。順に読んでいくと自分もEMCに入部し、アリスたちと一緒に過ごしてきたかのように感じる素敵な一冊でした^^ う〜 また一作目から読みたくなってきた!!個人的に『除夜を歩く』が一番好き。

  • サイン本 短編集です。アリスの大学入学より時系列になっており、次回作も期待です

  • こっちのシリーズはこんなんのほーがエエ感じ。

  • 学生アリスの短編集。
    作家アリスよりもこっちの方が好きなんだけど、全然出るのが遅いのですぐ忘れちゃうんだよね。
    とは言え、あと短編と長編が1冊くらいで完結とか言う話だから待ち遠しくも、終わっちゃうのかあと言う喪失感もあったり。
    今回は昔のネタもてんこ盛りで、昔の本格だったり新本格だったりな感じたっぷりでありました。
    マリアとの出会いも、短編があるとは聞いていたので、それが入ってた事は嬉しかったです。
    しかし、江神さんは最後どうなっちゃうのか、実はシリーズ完結後には火村との共演もあるのかとか、色々考えちゃう部分ですが、楽しみに次作を待ちたいと思います。

  • 2017/07/02
    ミステリに関する考察
    参考

  • *
    _________________________________
    『江神二郎の洞察』有栖川有栖
    _________________________________
    学生アリスシリーズの短編集。
    27年越しでまとめられた短編集です!
    *
    アリスが江神さんとぶつかって、英都大学のEMCに入部することになったシーンから始まるなんて…もうファンにはたまらない‼︎‼︎
    どれも面白かったんだけど、「四分間では短すぎる」がニヤリとしちゃう

  • 「瑠璃荘事件」★★★
    アリスと江神部長との出会い。一つの物から始まる論理は見事。
    「ハードロック・ラバーズ・オンリー」★★★★
    短い話だが、とても面白い。
    「やけた線路の上の死体」★★
    そのトリックは可能なのか・・・?
    「桜川のオフィーリア」★★
    少し幻想的だが、あまりパっとしない印象。
    「四分間では短すぎる」★★★
    見聞きしたことからの推理。オチもなかなか。
    「開かずの間の怪」★★
    ややホラー。開かずの間に入るには、という話。
    「二十世紀的誘拐」★★★★
    これが二十世紀的かは微妙だが、それなりに筋は通っている。
    「除夜を歩く」★★★★
    作中作だが、それだけで終わらないのが見事。
    「蕩尽に関する一考察」★★★
    マリアとの出会い。

    全体的に雰囲気がよく、学生アリスシリーズのファンは必読。
    人に勧めやすいかは微妙かもしれないが。

  • 待ちに待った学生アリスシリーズの短編集の文庫版! ということで、買って2日で読了。
    長編のシリーズありきの、アリスの入部からマリアとの出会いまでを書いた1冊。
    これぞ本格ミステリ! という感じで、とても論理的で面白かった。書き下ろしの「除夜を歩く」は、有栖川有栖(作者)らしいミステリ談義が繰り広げられていてとても興味深い。
    ミステリ好きはぜひ。というか定番か。

  • 久しぶりの学生アリスシリーズ。シリーズ初の短編集。
    長編と違い、深刻な事件を扱う話は少ないものの、主人公達の掛け合いが面白い。
    自分の大学時代を思い出させる。シリーズの完結も近いようだが、本当に完結するのだろうか?

  • 単行本の方も持ってますが文庫版も。文庫化にあたってさらに文章に細かな修正を入れてるらしく、詳しく比較してないのでどこだかは確認してませんがおぼろげな記憶では確かに記憶に無い表現などがあるような。
    で、前から他作のレビューなどでも主張してますが、有栖川先生はホント、ロマンチストだなぁと。ロジカルに事件の謎を解くだけでなく、そこに必ず情緒的な何かを織り込んでくる。それが、この1986年発表の短編から始まったこのシリーズを追いかける「萌え」の原動力に繋がるんだなぁと、今回しみじみと感じましたよ。(何せ20年以上ファンなんだ)
    皆川先生のキュンキュン萌えてる解説も「うん、判る判る」と共感することしきり。(あの名台詞・名表現の数々はロマンチストだからこそ書ける技だと思ってるので)オススメ。

  • 久々に有栖川有栖。変わらないこの雰囲気がいい。夏の事件を、読んだのが相当前なのでどんな話だったかの記憶が。。。読み直したいところ。

  • 「怪奇と幻想の権化たる怪談に名探偵の出番はない。死者が現れて恨み言をしゃべったり、死者の想いがこの世に残存して何かを伝えようとしたりしてくれる。そうであればいいのに、という人間の想いが怪談には込められてるんやろう。現実には、人の想いが死後も物理的に遺ることはない。ないからこそ、そうであればと希う。」


  • 学生アリスシリーズ。作中人物である有栖川有栖が英都大学に入学し、EMC(英都大学推理研究会)に入部して二年次に至る一年間をつづった九つの短編集。シリーズの既出長編四作品(月光ゲーム、孤島パズル、双頭の悪魔、女王国の城)ともリンクしているので、それらを読んでいる人には必読の書だと思います。作者のデビュー短篇である「やけた線路の上の死体」も収録されていて、同シリーズがここからはじまっていることを知り、とてもうれしい驚きを覚えたと同時に感慨深く感じました。

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江神二郎の洞察 (創元推理文庫)の作品紹介

英都大学に入学したばかりの一九八八年四月、ある人とぶつかって落ちた一冊――中井英夫『虚無への供物』――が、僕、有栖川有栖の英都大学推理小説研究会(EMC)への入部のきっかけだった。アリス最初の事件ともいうべき「瑠璃荘事件」、著者デビュー短編「やけた線路の上の死体」、アリスと江神の大晦日の一夜を活写した「除夜を歩く」など、全九編を収録。昭和から平成へという時代の転換期を背景に、アリスの入学からマリアのEMC入部まで、個性的なEMCメンバーたちとの一年を瑞々しく描いたファン必携の短編集、待望の文庫化。

江神二郎の洞察 (創元推理文庫)のKindle版

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