- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488415075
感想・レビュー・書評
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生と死にまつわる濃密な描写は不思議と読者を高揚させる。が、理解はできなかった。
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ミステリーではないということだが、シリーズの一部ということでミステリーカテゴリに入れる。
読むかどうか迷ってしまう。あるところで処女作と書かれていたが、そういったものを後出しされるのはあまり好きではないので。しかも矢吹駆なイメージが崩れるほど過激な内容?らしい。 -
矢吹シリーズ第0作って言われてる作品。
初期3部作読んだんで、そろそろいいかなぁと思って、読んでみた。
まったくミステリ色のない作品。シリーズ読んでなかったら、きっと読んでないかも……。 -
矢吹駆シリーズ第ゼロ作。冒頭で躓きそうになりましたが、読了後は満足感で一杯。もちろん全てを理解したわけではないけど、『バイバイ、エンジェル』へと至る、カケルの精神的な遍歴を十分に知ることはできたと思う。それとは別に、本作品の中心概念だと思われる「革命」、学生運動等、大変勉強になった。
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展開される話にまったく興味がわかなかった。
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逆説を逆説で補完したらイチ、という考え方もありますよ
衝動を理念で補完したならそれは全能感というやつではないだろうか
学生運動家のなかには、全能感に酔いしれて無茶をした人もあったかもしれない
そういったものに対する批判者として、虚無の観念が浮かび上がってくるのだが
実際的な暴力・権力に対して、観念は太刀打ちできない
無力な批判者の「傲慢さ」に、主人公は怒る
そして・・・
まったく救いのない小説です
しかもこれは、長い戦いの始まりにすぎない -
■矢吹駆の罪と罰を描いた、シリーズ第ゼロ作
学生運動に伴うリンチ事件の首謀者として、三年間の刑務所生活を終え、ひっそりと男は暮らしていた。ある日彼は、自分が誰かに尾行されていることに気付く。待ち伏せてみるとそれは昔の仲間であったのだが……。頭蓋の奥で響く囁きに誘われるように飛翔を試みた、かつて革命の時生きた男は、何を思い、何を求めるのか。 -
最初の一文で思わず本を放り投げそうになる一冊。うわあ、たしかに拒否されてるよ~(笑)。
「矢吹駆シリーズ第0作」というこの作品。まあたしかにシリーズの一環として捉えられないでもないけれど。まず、ミステリじゃないし。相当難解だし。いきなりこれから読み始めようというのは、かなり苦しいと思う(いや、そう思うの絶対私だけじゃないって!)。「哲学者の密室」くらいまで読み終えてからのほうが、まだ理解できるんじゃないかな。「完璧な自殺」の観念だとか「合理的な大量殺人」だとか。