キッド・ピストルズの冒讀: パンク=マザーグースの事件簿 (創元推理文庫 M や 1-2)
- 東京創元社 (1997年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488416027
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
海外ミステリー小説を読み込んている読者にとってはたまらないプレゼントですね。特に、「曲がった犯罪」の完成度が素晴らしく、クイーンやチェスタトンのファンなら納得のいく1冊でしょう。
-
この著者の作品はアンソロ以外では初めて。キッド・ピストルズシリーズ第一弾。舞台はパラレルワールドの英国で探偵役はパンク刑事、などというあらすじを読んだ時はどんなゲテモノな内容なのかと戦々恐々としながら読み始めたわけだが、その中身はあのマザーグースをモチーフとした四篇が収められている、トリックとロジックに満ち溢れた正統派な本格ミステリ!パンク刑事キッド・ピストルズがその灰色の脳細胞でもって事件の真相を暴いていくわけだが、その思考はまさしく本物の名探偵。うーむ、今まで食わず嫌いをしていたがこのシリーズ他のも面白そうだぞ。というわけで私はこのシリーズを追いかけていく事を決めた。
-
5/6 読了。
-
パラレルワールドの英国、パンク族の探偵、マザーグース、殺人事件。
これが日本人の作品か!?と疑うくらい。
短編なのですが、どれも面白い! -
短編集です。
パラレルワールドで起こる殺人事件ですが
事件自体は非現実的ではないのが山口さんらしいですね。
ただ『生ける屍の死』のインパクトがあまりにも大きく、
どうも本作はパンチが足りない気がします。
ただ本作の後に長編もあるようなので
続けて読んでみたいと思います。 -
パラレルワールドなイギリスで起こる事件を、パンクだけと刑事なキッド・ピストルズがパンクに解決…するわけではなく、パンクなのに博識で常識人、ちょっと斜に構えてるくらいでちゃんと推理して事件を解決。マザー・グースを基にしたミステリー短編集。カバさんの話が面白かったです。
-
マザーグースを知らない若者が多い。それが遺憾に思う。ハンプティ・ダンプティはもう戻らない。