しゃべくり探偵―ボケ・ホームズとツッコミ・ワトソンの冒険 (創元推理文庫)

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著者 : 黒崎緑
  • 東京創元社 (1997年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488418014

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しゃべくり探偵―ボケ・ホームズとツッコミ・ワトソンの冒険 (創元推理文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「ボケ・ホームズとツッコミ・ワトソンの冒険」とサブタイトルにあるとおり
    大阪の大学生、保住と和戸が、ボケツッコミしながらというなんとも言えない小説。
    ホンマにこんな奴おるか?とお思いの方、関西には、たんとおるんですよ。
    かく言う私もその口かも・・・・・・・・

    第一章が会話だけ、第二章が手紙とFAXだけ、第三章が電話だけ、第四章がまたもや会話だけ
    と、書き方もちょっと凝っている。

    それにしても、保住と和戸以外にも、守屋、安土良、マイク・クロフトなどなど
    どこかで聞いたような名前が。。。。。。。。

  • <blockquote>守屋ゼミ御一行に名を連ねるべく破格のアルバイト《犬の散歩、日当弐萬円也》で旅費を稼いだ和戸君、晴れて機上の人となり、やってきました霧の都ロンドン。観光と現地での受講、実り豊かな外遊になるかと思いきや、高価な洋書の紛失で仲間割れ、お別れパーティで殺人事件、等々トラブルつづき。在邦の友人保住君の推理に助けられ、ようよう帰朝したはいいが「分身が現れた。僕はもうすぐ死ぬんだ」と泣き出す後輩のおまけつき。ここに至って「友(モナミ)よ。行くべき場所は一つ」と場所を指定した保住君、みなを集めてさてと言う。事の起こりから解き明かされる、聞いてびっくりの真相とは?</blockquote>

    A:「昨日な、『しゃべくり探偵』っていう本を読んだんよ」<br>
    Z:「ほー、なんや自分、本読めたんか」
    <br>A:「当たり前やろ、おれかて本くらい読めるわ」
    <br>Z:「ま、確かに全部ひらがなやったらお前でも大丈夫やろな」
    A:「あほか。漢字があっても本くらい読めるわ」
    <br>Z:「で、漢字の少ない、ふりがな付のその本はどうやったん?」
    <br>A:「漢字も普通にあるし、ふりがななんかひとつもついとらんかったけどまあええわ。この本はミステリぃなんやけど、ちょっと珍しいのがな、ほとんど全部のストーリぃが会話で進んどるんよ」
    <br>Z:「そら確かにめずらしいな。お前が本を読むってこと自体が鬼のように珍しいゆうのに、更に珍しい本に当たるなんてびっくりや。リャンメンチーでも起こりそうや」
    <br>A:「誰が麻雀の話をしとるんや。それを言うなら『天変地異』やろ。ぜんぜんちゃうやないか」
    <br>Z:「で、どうや。その本おもろかったんか。そもそも内容は理解できたんか」
    <br>A:「面白かったで。探偵役がボケで、ワトソン役がツッコミっちゅう形でずっと会話が進むんやけど、会話のテンポが良くて楽しいし、その会話の中にちりばめられた謎もようできとったで」
    <br>Z:「なるほどな、会話形式でわかりやすいから、内容も全く理解でけへんかったけど、なんとなく楽しかったっちゅうわけやな」
    <br>A:「どこをどう聞いたらそうなるんや。内容も謎解きも理解して楽しんだんじゃボケ。ただな、会話中にヒントはたくさんあったんやけど、自分じゃ謎解きでけへんかったわー。それが残念やわ」
    <br>Z:「そりゃお前にゃ無理や。お前の頭と性格やったらしゃあない。ラベルが低すぎやからな。ま、その辺俺やったら、本の目次見ただけでほとんどの謎はわかってまうけどな」
    <br>A:「今その本もってんのやけど、目次みせたろか」
    <br>Z:「今かー。今は俺の体調と星の位置がようないから遠慮しとくわ。死兆星も見えるし。あーもう死ぬ」
    <br>A:「死兆星見えたらあかんやろ。体調どうこうの問題やないっちゅうに。そもそも死兆星なんてあるかボケ」
    <br>Z:「でも、あれやであれ。ほらあれ見てみい。あの星に『死兆星』ってマジックで書いてあるで」
    <br>A:「なんで肉眼で見えんねん。なんでマジックやねん」
    <br>Z:「それが見えてしまうところがまさに『マジック』やがな」<br>
    A:「……もうええわ」


    <hr>


    A:「………あのな、本の説明がほとんどないけどええんか? そもそも終わらせ方がいくらなんでも強引過ぎじゃないか?」<br>
    Z:「まあ、ええやろ。こんなような会話で進んでいくミステリってことがわかってくれたら。終わらせ方の問題は、ここの管理人のレベルの低さが問題だからさらにしゃあない。スマートな終わりなんて期待したらかわいそうや」
    <br>A:「そうかもな。でもストーリぃについては一応補足しとくわ。これは漫才っぽい会話がメイン... 続きを読む

  • 第一作目は読んでてほんと苦痛だった。何度か投げ出そうかと思ったくらい。あと結末もひどい。
    ああいう作りって文章じゃ難しいよね。たぶん、上手な漫才師が同じことしゃべるとかなり面白いと思うんだけど。

    第二作目以降はようやく面白くなってきた。
    全体としてかなり無理がある論理というか設定というかなんだけど、それもまたよし。

  • 短編の連作。まあまあ面白いけど、ボケとツッコミが少々くどいかなぁ

  • シャーロックホームズのパロディ仕立て。関西弁なのはめずらしい。大学の夏休みに起こった事件をワトソン役のツッコミ和戸くんが報告し、ホームズ役のボケ保住くんが推理する。軽い調子でコテコテダジャレを連発するので関東人には馴染まないが、本格推理の全盛期の作品らしく、謎を解くには伏線となる一字一句も見落とせないんで、つきあわんとしゃーない。ミステリとしての完成度は高いんだけどね。ほなさいなら~。

  •  登場人物の名前がホームズものに由来していて、地の文がなく会話や手紙やファックスで展開していきます。
     4つの短編が収めれれていますが、時系列的につながっていて、第一話にその後の話の伏線が張られています。
     解説で
    「最後には一本に収斂されるといった多重構成で、こんな凝った造りの作品がどこにあるものか!?」
    と書かれています。

     
     ところで、探偵役のフルネームは 保住純一。相方は 和戸晋平。
     第二章にしか記述がなかったと思うので、メモしておきます。


    保住の安楽椅子探偵ぶりはすごいもので、超能力者並みです。
     私も普段の生活で、こんな能力を持っていれば、ちょっとした名探偵を気取れて楽しい日常を送れそうだと思ったり。
    (でも、最後の章だけは何となく想像がつきました。)


     本書が名作であることは疑いないことなのですが、少し納得できないトリックについて疑問に思うことをツッコんでおきます。
     以下、ブログにて。
      http://sfclub.sblo.jp/article/110824166.html

  • 会話もしくは手紙のやり取りだけで話が進み、地の文が一切ない変わった小説。
    全編関西弁で書かれているけど、読んでてこんなに疲れるとは思わなかった。
    コテコテの関西弁で、頻繁にボケたり脇道に逸れたりで話がなかなか本筋に入らず苛々してしまう。
    探偵は話を聞いただけで完璧に推理してしまい、最早超能力の域。

  • 関西人ですが、どうも文体馴染めなかった。書簡やりとりはまだ読めたけど、他は苦痛。謎自体はわりとまともだったのだが。しょうもないダジャレはほんと不要。ラストの総括、かなり蛇足感あり。推測というより妄想の域でぐだぐだ引っ張っていかれるのがつらかった。

  • 保住くんと和戸くんの掛け合いがツボ

  •  安楽椅子もの。副題が「ボケ・ホームズとツッコミ・ワトソンの冒険」
     ワトソン役の和戸くんが遭遇した事件を友人の保住に話して聞かせ、彼が謎を解くという形。四話入ってる短編集で、うち三話がタイトルどおり全て会話文。残り一つがファックスによる書簡のやり取り。文面は口語だからほとんど会話してるのと変わらない。
     解決が論理的だとかそういったことは一切考えず、とにかくさらりと読み流す作品だと思う。安楽椅子ものだからそういう可能性があるとしか言えないし。読み流せる作品。
     会話は面白いし、読むのもある程度は苦にならない。途中、保住のボケがしつこすぎてうんざりするところがあるくらい。和戸くんの台詞じゃないけど「早う、結論を言え!」って気分。
     ただ、どうでもいい会話にしか見えないところでも重要な伏線だったりして、きちんと取り入れている辺りはすごいと思う。
     抜粋。「その一 番犬騒動」のラスト。
    「なんでやねん! ええ加減にせえ。おまえとは、やっとれんわ」
    「ほな、さいなら~」

    05.08.18

  • 3+
    やり取りのクドさが特徴なのかな。無理に本家のキャラを重ね合わせることもないとは思うが、そうするとどうも登場人物の性格が今一つ掴みにくいのは、私が非関西人だからかもしれない。紛うことなき本格だし、解決までの過程も面白いのだが、もう少し謎そのものに魅力があれば。

  • なかなか面白いシャーロック・ホームズのパロディものです。関西のお笑いのり&ホームズが好きならば楽しく読めると思います。

    ちょっとだけネタバレは http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120521/1337587080

  •  連作短編集で四話構成。会話劇→FAXでの文通→電話劇→再び会話劇、となっている。
     台詞の掛け合いがベッタベタの漫才方式なので、そういうのが笑って流せる人向け。ただし、やはりミステリ小説なので、最後まで油断しないように。
     学生劇の脚本作りの参考書にももってこい、と思います。

  • 東淀川大学の守屋ゼミ有志一同、ロンドンへ。この外遊にまつわる4つの事件。旅費調達に斡旋された払いのよすぎるアルバイト、高価な洋書の紛失、お別れパーティの殺人、帰国後のドッペルゲンガー騒動を、ボケ・ホームズこと保住君&ツッコミ・ワトソンこと和戸君の会話と書簡で綴る、連作形式の妙も愉しい、正調安楽椅子探偵譚。

  • 会話文に電話に手紙にFAXと、地の文を徹底的に排除したユーモア・ミステリ。保住のボケっぷりが、すがすがしい。思いっきりぶん回され、煙に巻かれた挙げ句、気がつけばストンと落としどころに収まっている不思議。手品を見ているような気分になる。

  • どこまでボケるんじゃボケぇ!ってくらい行くボケと鋭いツッコミw推理もさえてるw

  • 連作短編集です。
    ちょっと変わった安楽椅子探偵ものになるんでしょうね。
    関西弁の会話文のみで話が進んでいくという変わった形のミステリです。
    初めはボケとツッコミがしつこくて読みづらいと思っていたのですが、それも次第に気にならなくなってきました。
    会話や書簡や電話といった形で話が進められていくのは面白いと思います。
    題名もそうですが、登場人物の名前も面白いです。
    和戸、保住、守屋教授とホームズを意識しているのが分かります。

  • ボケとツッコミのかけあいで、いつのまにか事件は解決!サイコーにおもしろい!!

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