- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488421120
作品紹介・あらすじ
ある日、萬朝報に載った『記憶に自信ある者求む』という求人広告。見たものを瞬時に覚えられる博一は、養父の勧めもあって募集に応じた。見事採用となり、高い給金を得て記憶力の訓練を受けていたのだが-。心優しき雑誌記者と超絶美形の天才絵師、二人の青年をはじめ明治の世に生きる人々の姿を人情味豊かに描いた、「帝都探偵絵図」シリーズ第二弾。表題作を含む五話収録。
感想・レビュー・書評
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前作のぎこちない感じが抜けて、いろんな視点からの帝都ミステリー。
あんまり深刻にならないのは良さかな。とっても人情的。
前のを読んだときは現代ミステリ寄りだと思ったんだけど、古い用語を使い倒した回りくどさが時代小説っぽい。でもまだ次作も読みたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最初の作品とは視点を変えた作品が集められている
欲張りな一冊になっているかな
2冊目から読んでもいいかも
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シャーロック・ホームズが縁で知り合ったふたり、という前提を思い出させるような第2巻。
1巻同様にふたりが中心となった日常の事件を解決していくのかと思いきや、1巻で登場した人物の視点で描かれる作品あり、時系列の異なる作品ありで動きがあって面白い。
まだ親しくなる前のふたりも描かれるこの巻で、恵少年から見た「そばで見ていても眩しいくらいの信頼関係」というふたりの距離感も描かれるのが面映ゆくて良かった。
どの話も良かったけれど特に印象に残ったのは『生人形の涙』かな。あえてすべてを描かず余韻を残す結末。
時間の流れと信頼や絆を感じさせるお話がまとまっている巻だなと思う。 -
第1作の方が話としては好き。高広と義父は本当の親子のよう。
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明治東京を舞台に、しがない雑誌記者がホームズ役、その友人で超有名人でもある天才絵師がワトソン役(?)な日常系ミステリー。といっても全体的にちょっと重め、暗め。
主役をはじめ大人の男が多いせいもあるか。ただシリーズ1作目「人魚は空に還る」にくらべ各章の主人公が前作の脇役だったり時制も色々なので、より奥行きが増した。
謎解きとはいえ痛快という言葉とは程遠い。徐々にほどけていく感覚が楽しい。 -
第2段。ライト過ぎる気もするけど面白い。手軽に読める。
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20150624 読了