- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488424114
感想・レビュー・書評
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東天高校文化祭初日、正体不明のDJネガポジによるラジオ放送が始まる。
DJは誰なのか、どこから放送しているのか。
それらを明かさぬまま毎時定期的に放送は続く。
初回放送時のトークゲストで、元野球部エースの山ちゃんはDJにノセられて
壊れて動かくなって長い月日が経つ大時計塔の針にボールを投げて直し、
再び動くように努力することに。
斉藤優里は山ちゃんをノセる「ダシ」に使われたことに腹を立て
DJを探しだしてひっぱたこうと思うのだが、なかなかうまくいかない。
そんな彼女だったが、ミステリ好きの文芸部・古浦の協力を得て
少しずつ謎の真相に近づいてゆく。
一方、物理部の寺沢祐馬は、DJ側の人間であるらしく、何かを企みつつ
文化祭を盛り上げるために奔走を続ける。
果たしてDJや寺沢の目的は何なのか。
ちょっと意外だったなー。でも、伏線はしっかり張られてた。
そうきますか。
最近読んだ日常の謎ジャンルでは一番面白かったかも。
青春群像劇の要素もたっぷりで読み応えあり。
後半は一気に読んじゃったよー。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文化祭で突如始まるラジオ放送。謎のDJネガポジの正体は? その目的は?
文化祭の賑やかさと高校生たちの想いがミックスされて楽しい。普段地味な人物に光が当たるのも文化祭の魅力。
裏に潜む悪意の重さとのバランスもよく、素敵な青春ミステリに仕上がっています。 -
3-
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ラジオ好きなせいか好印象で入り、そのまま勢いで読みきれちゃいました。このテンポの良さは〇。
学園祭、いいなぁ。
後で気づきましたが、本作者2冊目でした。前のが合わなかったので、後から気づいてよかったかも^^; -
東天高校文化祭初日、謎のDJネガボジによるラジオ放送が突如スタート。軽快なトークと奇妙な企画で盛り上がるが、気に入らない女子高生はDJの正体を追う。奔走する高校生の姿を描く青春ミステリー。
登場人物に個性がなく台詞も画一的に思えた。どんな人間にも、そして怖いもの知らずの若さ故に生まれる悪意の存在が、この物語にはない。文化祭という異空間を活かしきれてない気がする。 -
高校の文化祭1日を群像劇で描いた青春ミステリー。
文化祭ならではのお祭り騒ぎのドタバタ劇と
高校の中にある壊れた時計塔にまつわる謎、
そして文化祭方法のDJを担当するDJネガポジの正体
という3つの柱で成り立っている作品だけど、
ミステリー要素は薄めというか、オチも謎も
そんなに特筆すべきものでもないため
文化祭の雰囲気を楽しむための作品として見るべきか。 -
さわやかな青春群像劇です。とても楽しめました。竹内真さんの本はこれが初めて読む作品だけど、他の本も読んでみたくなりました。
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☆☆☆☆
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楽しかったです。青春ミステリっていいですよね。ミステリが登場人物をまるで駒のように扱っていると言われている欠点(それも良さですが)を見事に「青春」で埋めている、それが青春ミステリですね。学園祭を楽しんでいる感じが伝わってきてました。無理にじゃなく、誰も不幸にならない結末、大好きです。