ヴァン・ショーをあなたに (創元推理文庫)

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著者 : 近藤史恵
  • 東京創元社 (2015年2月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488427054

ヴァン・ショーをあなたに (創元推理文庫)の感想・レビュー・書評

  • 下町の小さなビストロ、パ・マル(=フランス語で「悪くない」の意)を舞台に繰り広げられる、ちょっとした謎解きシリーズ第2弾。前作『タルトタタンの夢』と同じく、来店した客から事件とは言えないような事件が持ち込まれます。そこへ三舟シェフがズバッと斬り込んで鮮やか。相変わらず美味しそうなお料理にヨダレが出そうになりますが、前作より余分な話も多く、シンプルに楽しめたのは前作でした。とはいうものの、恋愛に無縁な人と思われた三舟シェフの異なる一面が見えて面白い。

    レストランが舞台の話は松尾由美の“ハートブレイク・レストラン”シリーズなんてのもありますが、私は断然こっち、“パ・マル”のほうが好き。ヴァン・ショー(=ホットワイン)でほっこり。

  • おいしそうな描写

  • タルトタタンの夢の前に読んでしまったけれど、問題なし。面白かった。ブーランジュリーのメロンパンがほんわかとしてよかった。ヴァンショーをあなたにを読んで無性にそれが飲みたくなった。あ〜続編が気になる。

  • ミステリとして星をつけるには内容が薄いのだけど(短編だからしかたない?)、でてくる料理がたまらなく美味しそう。
    フォアグラは確かに「退廃的な味」だと思います。

  • ビストロ・パ・マルシリーズの第二弾。

    おかしい。
    確かに読んだはずなのに本棚に入っていない。
    第三弾を読んでそれに気が付いたので、読んだ。

    確かに読んだ。
    でも、面白かった。

    そうそう、そういう話だったと途中で思い出した話もあった。
    でも面白かった。

    私はこの本に謎解きを求めているのではない。
    人生を求めているのだ。
    人生の喜びと悲しみを噛みしめたいのだ。

    シェフは悲しみの方だったけど。

  • 前作のタルトタタンの夢とは同じ設定の元、ギャルソンではなくお客さん目線で話しが進んだりと、少し趣向が変わっていた。前作が好きだっただけに少し残念。

  • 2017年1月1日読了。
    2017年2冊目。

  • 謎解きはフレンチとともに 
     3作目「マカロンはマカロン」の発売も間近ですが、本作はそのシリーズ2作目にあたります。謎解き要素は薄くなっているように感じましたが、パ・マル自慢のヴァン・ショーの誕生秘話や、失恋直後の来店客など、全てギャルソン視点だった前作よりも変化をつけて描いています。
     三舟シェフのフランス修行時代の一幕「天空の泉」は洒落ています。シンプルな料理にこそ隠し味が大切なのでしょうね。三舟シェフの恋?の行方が気になる「マドモワゼル・ブイヤベースにご用心」も必見。この季節に読むとちょっと温かくなる腹ぺこミステリです。

  • 料理の腕は超一流なのにちょっと子供みたいにムキになったりする三舟シェフが好き(笑)
    相変わらず美味しそうな料理を志村さんと一緒に提供している。食べたいなー。いつもお腹が空く。
    話はサクサク読めた。
    前回の「タルトタタン「よるこっちの方が好みかもしれない。
    今回は後ろも3編は語り部がいつもの高築くんではなかったので新鮮だった。
    特に「天空の泉」「ヴァン・ショーをあなたに」は三舟シェフの過去がらみだったので印象に残った。
    いつも三舟シェフは猫背なんだね(笑)

  • 少々重ためのものが二つ?最後はまた爽やかにまとまったけどさりげなく次につなげてますね...

  • ずるい人間ってどこにでもいて、そういう人たちと付き合っていくんだな。だけど、自分は捨てちゃいけないな

  • 20161011肌寒くなってきたこの季節に読んでよかった。読んでいると唾がこみ上げてくる。。
    料理とミステリーをうまく絡めている。料理を自分のものにしてこそ美味しいものになるんだなぁ。
    パ・マルのようなお店あればいいのに。
    最後ヴァン・ショーをあなたにを読んで心まで温まった。

  • こんなレストランに行ってみたいなー。
    近藤さんが書く、淡々とした語りが
    本当に好きなので、楽しめました。
    三舟さんは昔から三船さんだったんだね〜。
    もっと若い三舟さんもみたい!

  • 誰も死なないお仕事系ミステリー。最近結構多いですが平和主義者の僕は結構好き。こちらは前回のタルトタタンの夢の続編で、相変わらずフランス料理をを元にした小ネタのようなミステリーとなっております。どちらにしても読んでて謎を考えるなんて読み方こちとら全く考えていないので、ひたすら楽しいお仕事小説として読みました。
    出来ればまた続編が読みたいです。

  • ぺろっと食べてしまう謎解きオムニバス。

    細やかな技巧が見せ所のおなかにもたれないおいしさ。

    ごちそうさまでした。

  • 錆びないスキレット
    憂さばらしのピストゥ
    ブーランジェリーのメロンパン
    マドモワゼル・ブイヤベースにご用心
    氷姫
    天空の泉
    ヴァン・ショーをあなたに

  • 今回はシェフの恋や、過去にあったひとたちの話が多く入っていました。相変わらず推理力が確かで、そのひとの行動や言動でぴたりと疑問が解決します。咲いてるし探偵にも転職できそうです。メニューは食べたことがないので、想像するしかできないですが、どれも美味しそうでどこかにこういうお店はないものかと思えるほどです。でもそれでもコースとなるとなかなかなお値段になるでしょうが。

  • 画よりも文章の方が味覚、嗅覚を刺激することってある。
    そして、シェフがずばっと名答!
    一つ一つのお話が短い分、一気に読み終わってしまいました。
    なぜ、店名が「パ・マル」なのか。最後までお楽しみに

  • 下町のフレンチレストラン,ビストロ・パ・マルを舞台とした日常の謎系ミステリ。今回は,ギャルソンの高築が語り手となっている作品ばかりではなく,パ・マルを訪れる客の視点からの作品「氷姫」,フランスでの三舟の修行時代が舞台となる2作品(「天空の泉」、「ヴァン・ショーをあなたに」)が含まれている。「黒後家蜘蛛の会」タイプの作品なので,一定のカタチがあった方がよい…という考えもあると思うが,もともと,ギャルソンの高築はあまりキャラクターが立っていなかったこと,ややマンネリ気味だったことを踏まえると,この方がよかったと思う。相変わらずミステリとしての要素は薄め。錆びないスキレットといった凡作もあるが,氷姫はなかなかのデキ。全体的に読みやすく,寝る前のおともに良さそう…ややブラックな話もあるけど。★3で。

    ○ 錆びないスキレット
     スキレット(大きいフライパン)の下敷きになって死んでしまった猫のために,スキレッドを錆びさせていたが,錆びなくなったので猫を逃がしてしまった少年の話。いやいや,これはちょっと…。全然ミステリでないし,一つの話としても荒唐無稽。イマイチ。

    ○ 憂さばらしのピストゥ
     三舟と志村の後輩の南というシェフが開いた店で,オーナーであるベジタリアンを嫌い豚の背脂を使ったピストゥを出した。これを,三舟が厳しく叱責する話。ミステリっぽさはほぼないが,結構いい話。

    ○ ブーランジュリーのメロンパン
     パ・マルのオーナーが登場。オーナーが出資するパン屋の話。パン屋をしようとした娘が自分の親の古い店を守るためにメロンパンなどを出さないようにしていたが,親がパン屋をやめてしまったことで,ショックを受ける。そのことを三舟が見破る話。うーん。これもミステリとは言い難い。でも,結構いい話。

    ○ マドモアゼル・ブイヤベースにご用心
     ブイヤベースばかりを頼む客(新城)が,同業者のシェフだった話。新城は,オーナーからプロポーズされるが,三舟のことが好きだといって,オーナーのプロポーズを留保したまま,三舟に告白する。三舟は,天秤にかけられるのは好きじゃないと告白を断る。しかし,その日は三舟は失敗ばかり。実は三舟も新城を好きだったのではないか…というオチ。

    ○ 氷姫
     パ・マルのお客が物語の語り手。リストカット癖がある女性の恋心をめぐる話。氷にも味があるというオチだが,物語全体は辛辣な話で…どうしょうもない男に惚れる不幸な女性の話。こういうやるせない話は結構好き。

    ○ 天空の泉
     三舟のフランス時代の話。女性が男に出て行かれた話と思わせ,女性が恋人である女性の元から出て行った話。ちょっとした叙述トリック。これはややミステリっぽい技巧がある。

    ○ ヴァン・ショーをあなたに
     これも三舟のフランス時代の話。ヴァン・ショーをつくるおばあさんの子どもが日本人であり,お酒を飲むことができない体質であることを,三舟が見抜く話。ルウルウという少女が魅力的に描かれている。

  •  下町のフレンチレストラン「ビストロ・パ・マル」シリーズ、第2弾。
     シェフにして名探偵の三舟忍による、日常の謎系ミステリ。
     前作では料理そのものが謎解きの要となっていたのに対し、今作は料理人や職人の内面へ踏み込んだものから、客の視点で描かれる物語へと移行してゆく構成となっている。
     そこで改めて、三舟のつくる料理の効用を、読者はより主体的に味わえる。
     とっておきアイテムのヴァン・ショーの始まりのお話も、温かくて優しい。

  • ビストロ・パ・マルシリーズ、第二作。前作に引き続き、美味しそうな料理の描写はさることながら、題材に調理器具の扱いや客視点、はたまた三舟シェフの恋?や修行時代も描かれ大満足でした!最後の表題作の〆なんてもう... *・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・* P.S.星の王子さま、ちょっと読みたくなってきましたw

  • 2015.4月頃、フランス料理食べたい!ビストロ行きたあい!となった。

  • フレンチ、ビストロ「パ・マル」の第2弾。
    三船シェフのフランス修行時代のエピソードもあり、今回の視点はギャルソンの彼だけでなく、シェフと関わる旅行者だったりいろいろ。

    パ・マルのオーナーが青年実業家ということもビックリの事実だけど、そういう人に雇われオーナーとして雇われて楽しく過ごしているシェフと従業員のみんなを見てると、不満ばかりの自分も南野と同じだなと感じて反省した。

    今回の一番好きな話はブランジェリーのオープンの話。いつもこういった思いやりが根本にある話は涙ぐんでしまう。
    親の職業が恥ずかしいと思った、若かりし頃の彼女の気持ちもわかるし、娘の商売の邪魔になりたくないという親の気持ち。三船シェフのアドバイスで素直になってみたらとってもハッピーな結末。良かった。

  • 『タルト・タタンの夢』の続編。
    前作を読み終わり、その足で本屋でお買い上げ。
    普段作者買いはあまりしないが、近藤史恵の作品は癖になる面白さがある。

    フレンチ・ビストロを舞台にちょっとした謎やストーリーが展開されていくオムニバス。
    形式を踏襲しつつ、本作では三舟シェフのフランス修行時代や、語り手を客目線に転換して語られるなど、更に幅を持たせている。
    もちろん描かれる料理も美味しそうだが、それ以上に食にまつわる人間味が滲むところにほろりときてしまった。
    決して幸福な話ばかりではないが、どこか暖かい。

    ヴァン・ショーと共に楽しむのが正しい読み方かもしれない。

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