ヴァン・ショーをあなたに (創元推理文庫)

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著者 : 近藤史恵
  • 東京創元社 (2015年2月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488427054

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ヴァン・ショーをあなたに (創元推理文庫)の感想・レビュー・書評

  • 下町のフレンチレストラン、ビストロ・パ・マルのシリーズ第2弾。
    やはり今度もこのお店に行きたくなってしまった。
    人が料理に求めているのは美味しさだけではない。
    信頼していない相手が作った料理は食べられない。
    レストランに入る時にこの店は信頼出来るのかなんていちいち考え込むことはないけれど、それはその店も含めた文化全体への信頼があるからだと思う。
    そして、この物語の名安楽椅子探偵(?)である三舟シェフは最も信頼出来る料理人であると思う。
    その人が『食べたくない』と考えているものを食べさせること。それは料理人として決してしてはならないことだと三舟シェフは言う。
    料理を食べる客の立場からすると「その通り!」と同意するしかないけれど、言う程簡単なことではないのだろうなとも思う。
    食べ物に関する事件、事故は少なくないから。
    だからこそ、こう言いたい。「全ての料理人さんにはその心意気でお願いします!」と。

    料理は愛だと言ったりするけれど、三舟シェフの料理への(それはもちろん食べるお客さんをも含めた)愛と誠実さは本当に素晴らしい。
    そして三舟シェフの誠実さは料理だけには限らない。
    お客さんへの対応、同業者への対応、どの角度から見ても三舟シェフは誠実だ。
    すごいなぁ。こんな人になりたいと心から思う。
    誠実であるとはどういうことだろうかと今まで何度も考えてきたけれど、その答えは三舟シェフから教えてもらえそうな気がする。
    というより、私がまだ言語化出来ていないだけでもう既に教えてもらっている気もしている。
    それなのにまだ腑に落ちない出来の悪い読者としては、パ・マルのシリーズ第3弾を楽しみに待ちたいと思います。

  • 下町のフレンチレストラン、ビストロ・パ・マル。フランスの田舎で修行した変人シェフの三舟さんは、実は客たちの持ち込む不可解な謎をあざやかに解く名探偵。田上家のスキレットはなぜすぐ錆びる?ブイヤベース・ファンの女性客の正体は?ミリアムおばあちゃんが夢のように美味しいヴァン・ショーを作らなくなったわけは?シェフの修行時代も知ることができる魅惑の一冊。

  • 料理の腕は超一流なのにちょっと子供みたいにムキになったりする三舟シェフが好き(笑)
    相変わらず美味しそうな料理を志村さんと一緒に提供している。食べたいなー。いつもお腹が空く。
    話はサクサク読めた。
    前回の「タルトタタン「よるこっちの方が好みかもしれない。
    今回は後ろも3編は語り部がいつもの高築くんではなかったので新鮮だった。
    特に「天空の泉」「ヴァン・ショーをあなたに」は三舟シェフの過去がらみだったので印象に残った。
    いつも三舟シェフは猫背なんだね(笑)

  • 『タルト・タタンの夢』の続編。
    前作を読み終わり、その足で本屋でお買い上げ。
    普段作者買いはあまりしないが、近藤史恵の作品は癖になる面白さがある。

    フレンチ・ビストロを舞台にちょっとした謎やストーリーが展開されていくオムニバス。
    形式を踏襲しつつ、本作では三舟シェフのフランス修行時代や、語り手を客目線に転換して語られるなど、更に幅を持たせている。
    もちろん描かれる料理も美味しそうだが、それ以上に食にまつわる人間味が滲むところにほろりときてしまった。
    決して幸福な話ばかりではないが、どこか暖かい。

    ヴァン・ショーと共に楽しむのが正しい読み方かもしれない。

  • ビストロが舞台の日常系ミステリ 2作目
    前作の謎は全て料理がらみだったけど、今回はそれ以外のも含む
    そして三舟シェフのフランスの時のエピソードもある

    前作の感想でも書いたけど、ホントにこんなお店あればいいのにね
    出てくる料理が、文章を読んでいるだけで美味しそうなのがわかる

    謎に関しては、やはり悪意によるものもあるんだけど
    誤解を解く話しは好きだなぁ
    特に表題作のヴァン・ショーの話はいいよね

  • フレンチビストロのシェフが謎解きをする日常ミステリ第二弾。

    今回も店で起こる小さな出来事をシェフが解決していくお話ですが、料理描写が前回よりも美味しそうで、おなかのすいてる時に夢中になってむさぼり読んでしまいました。
    ブイヤベース、ヴァン・ショー、トリュフのオムレツ・・・どれもおいしそう~。

    手堅くまとめながら要所要所でほろりとさせられるという、緩急のつけどころも抜群だし、料理にまつわる様々なディティールを補強する手腕も確かなので安心して読めますね。

    今回は三舟シェフの感情の揺れも少し垣間見えて人間臭さも感じられたし、お客に料理を提供するブレない彼の姿勢も納得出来たので、とっても良かった。

    今度フレンチに行ったらヴァン・ショーを頼みたくなりました!

  • 前作が面白かったので購入。相変わらず面白い。というか殺人のないミステリーって良いなあ。そりゃあ普通に暮らしていたらそんなたびたび殺人事件とか出くわさないですしね。ちょっとした生活の中の謎とか不思議を丁寧に取り上げてるなあと思います。そして猫が好きって辺りで大分ポイントが高いですよね。

    タイトルのヴァン・ショーも飲んでみたいけど野菜だけのポトフも気になる。ブイヤベースもおいしそう…そして肉料理もすごい気になる。パン屋さんのお話もしんみりしました。それにしてもトリュフのオムレツかあ…。食べてみたいけどきっと自分はその店に行ったら違うものを頼んでしまいそうな気がする。美味しそうな、ご馳走様、と言いたくなるような本でした。

  • 下町のフレンチレストラン、ビストロ・パ・マルのスタッフは四人。気取らない料理で客の舌と心をつかむ、変人シェフ三舟お得意のヴァン・ショーにはどんな物語が隠れているのか? フランス修業時代もシェフは名探偵だったのです。

  •  解説にあるとおり、ヴァン・ショー飲みたくなる。すごい飲みたくなる。たとえようもなくおいしそう。
     子供のころ、英国児童文学を読んでプディングにあこがれたように、いつかどこかのお店でヴァン・ショーを見かけたら頼んでしまうだろう。それくらいのインパクトがあった。

  • 下町のフレンチレストランに持ち込まれる謎とそれを鮮やかに解き明かすメインシェフと三人のスタッフ。
    シェフに好意があるように見せて、実は自分のお店のオーナーと天秤にかけていた他店のシェフ。
    本人は無意識だったのかもしれないけど、こういう女性ってなんかね~。冷静に見破ったものの、それなりにダメージを受けていたシェフが可哀想だなぁ。

  • パ・マル、て店名はそんなところからきたんやね。このシリーズ、この先も読もう。

  • 美味しい料理と謎解きで、心地よい満腹感。
    素敵なシェフに乾杯

  • 2017/07/01
    お気に入りのシリーズ

  • とても読みやすかった。シェフであり・・名探偵であり・・武士であり・・・。この3役を主人公が嫌味なく表現されていて、その魅力にどんどんひきつけられます。さらりと読めて後味の良い一冊です。

  • 20170625 読みやすい短編集。休みの日の気晴らしにこのくらいの謎が丁度良い。

  • 下町のフレンチレストラン、ビストロ・パ・マルの第二弾。三舟シェフのフランス修業時代2編を加えて計7編。「氷姫」はちょっと・・・、う〜ん、まあこんなこと言ってもしょうがないんだけど、この女性そんないい女性か?私の身近にこの語り手の男性がいたら、絶対「やめな」と言いますね。パ・マルのオーナーが姿を現しましたね。ちょっとレストランをたくさん経営しているのにグルメに興味が無いとは。オーナーがもっと出てくる話も読みたいな。「ブイヤベース」の彼女に失恋(?)した三舟シェフ。ぜひ次はいい方と巡り合ってほしい。

  • 下町の小さなビストロ、パ・マル(=フランス語で「悪くない」の意)を舞台に繰り広げられる、ちょっとした謎解きシリーズ第2弾。前作『タルトタタンの夢』と同じく、来店した客から事件とは言えないような事件が持ち込まれます。そこへ三舟シェフがズバッと斬り込んで鮮やか。相変わらず美味しそうなお料理にヨダレが出そうになりますが、前作より余分な話も多く、シンプルに楽しめたのは前作でした。とはいうものの、恋愛に無縁な人と思われた三舟シェフの異なる一面が見えて面白い。

    レストランが舞台の話は松尾由美の“ハートブレイク・レストラン”シリーズなんてのもありますが、私は断然こっち、“パ・マル”のほうが好き。ヴァン・ショー(=ホットワイン)でほっこり。

  • おいしそうな描写

  • タルトタタンの夢の前に読んでしまったけれど、問題なし。面白かった。ブーランジュリーのメロンパンがほんわかとしてよかった。ヴァンショーをあなたにを読んで無性にそれが飲みたくなった。あ〜続編が気になる。

  • ミステリとして星をつけるには内容が薄いのだけど(短編だからしかたない?)、でてくる料理がたまらなく美味しそう。
    フォアグラは確かに「退廃的な味」だと思います。

  • ビストロ・パ・マルシリーズの第二弾。

    おかしい。
    確かに読んだはずなのに本棚に入っていない。
    第三弾を読んでそれに気が付いたので、読んだ。

    確かに読んだ。
    でも、面白かった。

    そうそう、そういう話だったと途中で思い出した話もあった。
    でも面白かった。

    私はこの本に謎解きを求めているのではない。
    人生を求めているのだ。
    人生の喜びと悲しみを噛みしめたいのだ。

    シェフは悲しみの方だったけど。

  • 前作のタルトタタンの夢とは同じ設定の元、ギャルソンではなくお客さん目線で話しが進んだりと、少し趣向が変わっていた。前作が好きだっただけに少し残念。

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ヴァン・ショーをあなたに (創元推理文庫)の作品紹介

下町のフレンチレストラン、ビストロ・パ・マルのスタッフは四人。気取らない料理で客の舌と心をつかむ、変人シェフ三舟お得意のヴァン・ショーにはどんな物語が隠れているのか? フランス修業時代もシェフは名探偵だったのです。

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