春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)

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著者 : 米澤穂信
  • 東京創元社 (2004年12月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488451011

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春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)の感想・レビュー・書評

  • 人の死なない日常ミステリーは嫌なドキドキ感がないから安心して読めるので好き。

    「小市民」になろうとしている小鳩くんと小佐内さんの二人の何とも言えない距離感が面白い。この先もこの距離感を保っていくのかも気になるし、
    小市民になるのを忘れて素の自分に戻ったときの小佐内さんのギャップもすごい。小佐内さんの過去が非常に気になる。

  • 古典部シリーズと比べて推理の対象が小規模(なくなったポシェットを探したり、美味しいココアの作り方を推理したり…)なのは、この物語の主役が小市民を自負しているからだろうか。小鳩くんと小佐内さんの雰囲気はとても緩やかで可愛らしい。私も彼らと同じく小市民でありたいので、共に小市民クラブ活動をしたいくらいだ。

  • 「小市民」として穏やかな生活を送るために、お互いを楯にし合って、
    面倒なことには首をつっこまない。

    おもしろい関係だけど、自分に能力があるのがわかってて、
    なんだかちょっと嫌味な感じ?と思いつつ
    おいしそうなクレープやいちごタルトに目を奪われつつ読んでいたら。。。

    「小市民」たることに小鳩くんより熱心だった、影の薄い小佐内さんが
    大事ないちごタルトを乗せた自転車を盗んだ犯人に遭遇して
    小動物のような容姿からは想像もできないような
    本性を現し始めるあたりから、俄然おもしろくなってきます!

    小佐内さんの過去に何があったのか、次を読まずにいられない♪

  • 著者の作品では「満願」以来の読了。こちらは対照的に人の死なない日常の謎解きテイストの作品。タイトルから、今の季節に向いているのではと思い読んでみた。いちごタルトが美味しそう。ココアの章での謎解きこその日常のできごとに隠された物語が映し出されていると感じる。小さくて、可憐で儚い印象の小佐内さんと、高校生らしからぬ大人びた話し方の小鳩君。二人の関係とキャラクターが良い味に表現されているのが良い。各章の謎解きが日常の出来事から明かされ、まとまりのある終わり方でスッキリとする。二人の過去が気になるし、続編に期待。

  • 古典部シリーズにはまって、小市民シリーズも読んでみることに。
    こちらもサクッと読めた。

    小山内さんは見た目とは裏腹に、ものすんごい性分を持っているのが面白い。相手を油断(?)させるには充分な外見と控えめな行動なのに、一旦ブーストかかると凄い(笑)
    完膚なきまでに遂行するからには、行動力だけでなく頭も相当に切れるんだろうな。
    お互いがエンジン&ブレーキの役割をしているようだ。

    常悟朗は過去が少し明らかになったけれど、小山内さんの過去も気になる。次も読みたい!

  • 小山内さんのギャップ萌え。小動物的見た目なのに中身は狼って。いまだかつてこんなにギャップがある登場人物はいただろうか?
    小鳩君と小山内さんが恋愛関係にないっていうその関係性も好き。
    健吾は良い子だなぁ、ちゃんと小鳩君の中身見てるのね、変な人って自分が変だと理解しているから、他人はそんな自分を理解出来ないものだと知っている。小鳩君の場合は知らしめされたか。
    なので、そんな小鳩君には健吾という同性の友達がいるのは心強いんじゃないかと。認めてくれる人がいるって大事だよね。

  • ミステリー小説にしては読みやすくて良かった。甘いものが大好きな小山内さんがかわいい。
    小山内さんの過去が気になる。

  • イチゴタルトを持ってコンビニに入らなかったなんて、信じられない!自分の事のようにショックです。

  • 新刊で買って以来、何故か長期間積読にしていたシリーズ。米澤穂信大好きなのに何故…。米澤氏がラノベ的作家からすごい勢いで成長していく過程で読む時期を逸してしまった。

    中身はお馴染みの米澤ワールドで古典部よりもさらに地味で乾いた風味。この作者の、全てに対する微妙な距離感がいいんだな。

    余談ですが、印象派の絵に対する小鳩君の感想はよくぞ言ってくれました、我が意を得たり、てな感じで嬉しかったよ。

  • 目立ちたくない、出しゃばりだとか鬱陶しいとか思われたくない、というのが本心でも、つい、知っていること、気づいたことは得意になって喋ってしまったり、お節介な口出しをしてしまったり、するものである。寛容でいたいと思っていても、ムカっとくれば意趣返しをしてしまったりするものである。人間だもの。
    注目を浴びたいと思っている人がいる一方で、小市民たれ、と心の中で呟いている人は、結構多いと思う。小鳩君や小山内さんのように、封印したいほどの過去を持たずにいるのは、彼らほど才能がないからに過ぎないかもしれない。
    …解説の最後の一文は、まさにまさに。小山内さんの過去、すごく気になる。

    謎解きの結論よりは、過程が楽しい青春もの。そう、青春だ。間違ってもかぼちゃタルトではなく、いちごタルトでなくてはならない。
    どうして秋に読んじゃったんでしょう、私。

  • 高校生なのに、青春真っ盛りなのに、枯れたような雰囲気さえ持つ小鳩くんと小佐内さん。
    清く慎ましい小市民を目指すって、何?
    何とも不可思議なはじまりでしたが、小市民らしからぬボロが出てきて、二人の持つ傷の深さに切なくなりました。

    「日常の謎」解きは着眼点が面白くて楽しめたけど、確かに、困ってる誰かの依頼というわけではなく、感謝されたり感心されることもなく、後味の悪さが残るものもあったりで、こんなに立場のない探偵役っていままであったかしら。

    小佐内さんの過去、気になるなぁ。
    二人の関係も気になります。

    ココアは是非やってみようと思います。

  • 再読。
    このシリーズを読むと、ケーキが食べたくなります。ダイエット中は要注意。
    いちごタルトが自転車ごと盗まれるとこは、小佐内さんじゃなくてもショックです。自転車も悔しいけど、最終日に買ったいちごタルトとか、もう絶対悔しい!

    ちなみに内容は古典部シリーズと同じく、日常の謎系。
    個人的には古典部シリーズより軽めじゃないかと。
    ヒヤッとする真相や、ダークな動機も少ないし。

  • 読み返し。初めて読んだのは中学生の頃だったか。コミカライズから入った思い出。

  •  余計なことはせず、慎ましい”小市民”を目指す小鳩君と小佐内さん。しかし、そんな二人の目的に反し、二人の回りには様々な謎が現れ、そしてそれを解く羽目となる。

     日常の謎系統の連作作品。消えた女子のカバンから、不可思議なココアの入れ方、自転車泥棒の謎まで様々。

     印象的だったのは「おいしいココアの作り方」
     小鳩君の友人の家で温かいミルクココアをごちそうになった二人。しかし、牛乳をどうやって温めたかが分からない。それがどうも気に入らない友人の姉と一緒に、二人が推理を働かせる短編です。

     別にどうでもいい事なのに、それに頭を働かせる三人、特にお姉さんの意気込みっぷりがなんともおかしかったです。そして真相のしょうもなさも、またご愛嬌(笑)。

     謎解きうんぬんよりも、謎が謎であることの魅力と、それが分かってしまった時の、「なんだ、そんなことか……」感が楽しかった短編でもあります。

     現実世界の謎はえてしてそんなものですが、ミステリ小説であるこの本の他の謎は、もちろんつまらないものではありません。

     最終話の「孤狼の心」では、どこにでもありそうな、自転車泥棒の謎が、思わぬ展開につながっていきます。自転車泥棒の行動から、その目的に迫っていくロジックの構築はスリリング!

     そして、主人公コンビのキャラも、不思議な魅力があります。

     二人がなぜ謎と関わらない”小市民”を目指すのか? そこら辺の過去のゴタゴタも気になるところですが、なにより小佐内さんの本性と過去が気になって仕方ないです。

     おとなしくてケーキが好きな女子、だと思いきや、読めば読むほど、化けの皮が剥がれそんな分かりやすい女子、という感じが無くなっていきます。かなりの黒歴史があるのでしょうか(笑)

     シリーズはこれから、『夏季限定~』、『秋季限定』と続いていくみたいですが、そこで二人の過去により焦点があてられるのかも気になるところです。 

  • 小市民シリーズ第1弾。
    主人公の小鳩君と小山内さんは、何故小市民を目指すのか。
    そこが引っかかってたんだけど、カバーイラストと
    最初の方の軽い日常系の謎に、まんまと騙されました。
    中学時代の反省で小市民を目指したのはわかったけど
    当たり障りのない軽い話から始まって
    少しずつ怪しくなっていく。小山内さんが!
    狐と狼か・・・過去に何があったのか気になります。
    続きを読むしかあるまい。

  • 2015.03.27.読了

    だいぶ前の作品ですが、
    久しぶりの米澤穂信さん作品

    小鳩君と小山内さん堂島健吾君はとても米澤穂信さんらしい登場人物。
    小鳩君と小山内さん、君たちが小市民として生きて行くのは難しいと思うよ。

  • きっかけは古典部シリーズ、からのこの小市民。氷菓に続いてアニメ化してみても面白そうだなと思ったり。
    日常の謎を解いていく、いわゆる人の死なないミステリ。解説にもあるけどキャラなどの描写が控えめでたしかに気になるな。
    小鳩君と小佐内さんの過去が「わたし、気になります」

  • 甘い物が美味しそう。食べたくなる。これが第一の感想。
    小市民を目指すってどういうこと?と思ったけれど、それぞれの事情を抱え、大人しく控え目に生きるための互恵関係にあると知り、ほんのり理解。ささやかな事件がまとまっていく様は見事だが、もっとスパイスが欲しい。

  • 米澤さん作品の中で初めて読んだもの。

  • 人一倍「執念深い」小山内サンと人一倍「口を出したがる」小鳩クンとは、おなじ高校に通う同級生。ふたりとも、どうやら過去にそんな性格が災いし手痛い目にあっている様子。高校入学を機にそんな「短所」を封印し、「小市民」として地味ながらも穏やかなスクールライフを送ろうと誓うふたりだったが、皮肉なことにそんなふたりの前に次から次におかしな事件が起こり……。

    いわゆる学園を舞台にした「日常の謎」モノ。文庫書き下ろしの四部作。この『春期〜』は、第1作だけにまだまだプロローグといった印象。今後に期待をもたせる感じ。「おいしいココアの作り方」は、もっと単純なやり方もあるように思うのだが、賢吾のキャラクターに引っかけつつ、読者が思いもしないような方法を披露したかったってこと、かな?

    ※アアルトコーヒー庄野さんからのおすすめ本

  • 人の死なない推理小説。
    「For your eyes only」と「おいしいココアのつくりかた」が、面白かった。

    1-羊の着ぐるみ【ポシェット盗難事件】
    2-For your eyes only【2枚の絵の謎】
    3-おいしいココアのつくりかた【牛乳の温め方】
    4-はらふくるるわざ 他【自転車盗難事件】

  • はじめは小佐内さんにイライラしてしまってたけど、理由がわかってからはすごく魅力的な女の子に印象か変わっておもしろかった。
    小佐内さんの過去を知りたい、、、。

  • 「満願」は好きだったけど、こちらは合わなかった。残念。

  • 軽い読み物といったかんじ。所謂ライトノベルというものらしい。日常系ミステリは結構好きだけど、この本の謎に関してはどうでもよすぎて特になにも感じなかった。

  • 短編で色々な事件に関わっていく二人の少年少女の話。なんだか結局なんだったんだろ?と思うようなちょっとぼやっとした読後感が否めない

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春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)の作品紹介

小鳩君と小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校一年生。きょうも二人は手に手を取って清く慎ましい小市民を目指す。それなのに、二人の前には頻繁に謎が現れる。名探偵面などして目立ちたくないのに、なぜか謎を解く必要に迫られてしまう小鳩君は、果たしてあの小市民の星を掴み取ることができるのか?新鋭が放つライトな探偵物語、文庫書き下ろし。

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)のKindle版

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