秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488451059

感想・レビュー・書評

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  • 先が気になるぅ!人間は簡単に変わらない。それは悪い意味も持つけど、小佐内と小鳩にとっては何故かほっとする意味合いを持つのは何故だろう。2人は狼で狐なのに
    新たな人物に疑心しながらページをめくる。だって米澤さんだもん!彼はまるで鏡
    秒で読み終わり、次は下巻。事件が起こることを願う

  • 瓜野くんという新しい語り手が、なんだか危うく青い感じがしてハラハラする。
    堂島や小鳩くんが出てきたときの安心感たるや…
    米澤先生のこういう人物を語り手にした文章を読むのはけっこう新鮮だった。
    小鳩くんも青いっちゃ青いけど、その行動は信頼できるので、余計に危うくみえたのかも。

    あと小佐内さんってこんなキャラだっけ…と思うのは、小鳩くんといたときの小佐内さんしか知らないからかな?
    今までのかわいらしさは鳴りをひそめて、ミステリアスな美女感がすごい。

    なんだか今回は登場人物たちに目がいってしまったけど、放火事件と小佐内さんにどんな関係があって、小鳩くんがどのように関わっていくか楽しみ。

    小佐内さんはやっぱり、(小市民になろうと頑張ってる)小鳩くんが好きなんだよね!?

  • 前作までとは全く違った構成、瓜野の野心と危うさ、そして小佐内と小鳩の関係。作品によってはノイズになりかねる要素だが事件の裏で行われている何かにその全てが絡んでくる、そう思わせる演出がとても上手く、事件が膨張していく不安とサプライズ的展開への希望で先がとても気になる前編だった。

  • 面白い構図への持っていき方が、身震いするほどにうますぎる。

  • 春夏秋ときて、秋が一番おもしろかったかも。
    新聞部の男の子の視点、小鳩の視点。2つの視点から物語を眺められることと、小市民を目指すふたりが別々に行動しながらお互いに新しい人間関係の構築に努めていることと、その2点が新鮮で読み応えがありました。

  • 小鳩と小佐内の関係性の変化から始まり、どのような展開になるのか楽しみです。
    なんかスリリングな感じになってて良いですね。

  • なんとなくハードボイルド風の自己陶酔に座りの悪さを感じながら読んでいくと、小鳩くんが出てきた時にホッとしますね。
    小山内さんの、動機は、仕方ない。うん。
    毎作のことだけど出てきたスイーツ食べたくなっちゃう。

    小市民としてのあるべき手本を見つけた時の小鳩くんおもしろい。

  • 前作の高校2年の夏の事件後から3年生の春までのお話。

    互恵関係を解消した2人は各々恋人がサクッとできお付き合いが始まる。

    小鳩くんと、小佐内さんの彼氏瓜野くんの2つの視点から放火事件を中心に物語は進んでいきます。

    小佐内さん、貴女は裏で何をやっているのでしょう?小鳩くんの彼女、三股ってマジですか?栗きんとん、いつ出てくるの?

    下巻だよな~。読まないと。

  • 小市民への道が分かれて、二人の互恵関係が消えた。
    それぞれの新しい出会いで、二人の運命また絡み合う。
    やっぱり健吾っていい人だな。

  • 三股なんて

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著者プロフィール

1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で「角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞」(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞し、デビュー。11年『折れた竜骨』で「日本推理作家協会賞」(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』で「山本周五郎賞」を受賞。21年『黒牢城』で「山田風太郎賞」、22年に「直木賞」を受賞する。23年『可燃物』で、「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」でそれぞれ国内部門1位を獲得し、ミステリーランキング三冠を達成する。

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