秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)

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著者 : 米澤穂信
制作 : 片山 若子 
  • 東京創元社 (2009年3月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488451066

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秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)の感想・レビュー・書評

  • 袂を分かった高2の夏の終わりから始まる新たな事件。
    てか、二人して別の人と付き合い始めちゃった展開にまずびっくりなんだけど。
    まぁ、離れてみてはじめて、気付かなかったことに気付いたり、わからなかったことが見えてきたりするんです。きっと。

    彼女と一緒でも興味本位の謎解きが止められない小鳩くんと、彼女にいいとこ見せたい新聞部員の瓜野くん。
    物語は二人の目線で交互に語られていきます。
    市内で連続して起こる小さな放火が徐々にエスカレートしていき、季節はぐるっと一周します。
    学内新聞のコラムで連続放火事件を取り上げ、次の犯行場所をつづけて当て、犯人逮捕を目論む瓜野くんに対し、望まないけど無視できなくて事件に向き合う小鳩くん。
    小佐内さんは相変わらず見かけに似合わず恐ろしく狡猾な女性ですが、健気でかわいいところが見え隠れしていていいですね。
    小鳩くんにも高校生らしい素直さが出てきたかな。男としてはなかなかヒドかったもんね。

    恋愛のようで恋愛でないようでやっぱり恋愛なんだろうか。
    たったひとり、わかってくれるひとがそばにいれば充分、なんだよね。

    冬期はいつになるのか。待ち遠しい。

  • 結局、夜通し読んでしまった下巻。怖い、怖すぎる小佐内ゆき!一番敵に回してはいけないタイプ!最後のページを捲った時に早朝の私の心に悲鳴が駆け抜けた。キャーーーーーッ!!!
    自称小市民は自称でしかあらず、結局二人にとっては最高の結末なように思う。このシリーズまだまだ読みたいけど、これでもう終わりなのかな。

  • 《小市民シリーズ第3弾下巻》

    『そのままではえぐい栗を、誰もが愛するお菓子にするための方法論。
    (略)
    そのままではえぐい小市民を、誰からも疎まれないようにする方法論。』

    栗きんとんとおまっちゃたべたヒ。

  • 小山内さん、相手を陥れるために自らを囮に罠をはるのは・・・相当にヤヤコシイ性格なんだろうなぁ。夏季でも秋季でも、ギリギリのところを行ってる。
    そうして小鳩くんと共に、お互い落ち着くところに落ち着いた。
    2人とも、甘いお菓子を口にしながら会話がとってもスリリング(笑)
    やっぱりこのコンビはこうでなくっちゃ!
    冬季限定はどんなストーリーになるのか楽しみだ。

  • 続きがたのしみ!

  • まさかなと思いつつも万が一と思うドキドキ感が堪らなかった。
    そんなスリリングなミスリードをさせてくれる小佐内さんは未完成ながらも見事なファムファタール。

    冬季限定なんとか事件ではリミッターを外した狐と狼が暗躍し跋扈する内容を期待してしまう。
    ぜひにと次回作を切に願う作品。

  • ミステリーものを推理せずに読む私でも明らかにこいつが犯人だ!とわかってしまいましたが、それでも探偵役の瓜野君がてんで見当違いなことをしてくれるので最後までワクワクしながら読めました。ああ、哀れ小市民…。
    期待していたのは小鳩君と瓜野君の推理対決で小山内さんのハートを掴むのはどっち!?みたいな展開だったんですが、大人しく王子様の到着を待っているようなヒロインはここにはいませんでしたね。

    シリーズを通して終盤じわじわ面白くなる作品でした。続編を待ちます。

  • 米澤穂信による小市民シリーズ第3弾下巻。
    上巻で常悟朗とゆきはそれぞれ別々の相手とつきあい始めたが、やがてその関係がぎくしゃくし始める。一方、ゆきとつきあうことになった瓜野は新聞部部長として連続放火事件を追っていく。
    連続放火事件の方は何となく犯人が予想がつき、おおむねその予想どおりだったが、そこにゆきがどう絡んでくるのかが気になっていた。最後の一行にその思いが集約されているが、まさかそんなオチだとは。
    上下2巻を費やして、物語も1年間を描き、しかも本作はタイトルの「秋季限定~」が事件そのものを指していないあたりも異色ではあったが、自分にとってはこのシリーズ中いちばん楽しめた。
    それにしても、本作の結末は「冬季限定~」を作者が発表しなくても良いほどにまとまっているように思える。まあ、発表されたらまた手に取ってしまうんだろうけど。

  • 放火事件、ついに決着。犯人は、あーなるほどと言えるような、えっこの人!?と言えるような。
    それにしても今回の見どころはやっぱり小鳩くんと小佐内さんの推理シーン。
    夜の公園で、まるで二時間サスペンスのように推理劇が繰り広げられるシーンはまさに圧巻。絶対に小市民ではない。
    小佐内さんの復讐も、シリーズ4巻にしてついに本領発揮となる。うわー、すごい悪女だ! これはきつい!! 小佐内ゆき、絶好調。小鳩くんもおそろしい女子とコンビを組んでいたものだ。

    まあ、なんやかんやで事件は解決し、それぞれの恋人とお別れしていた小鳩くんと小佐内さんはコンビの復活を申し入れる。
    ほんとうに賢いなら、もっと間違いは少なく、自制が効くはずのふたり。だから、すごく賢いわけじゃない。だけど、だからといって、ぜんぜん無能というわけでもない。
    そんな小鳩くんと小佐内さんが、ベストパートナーを見つけるまでの暫定的な相手として再び手を取り合うことになった。これが高校三年生秋の、精一杯の結論。

    さて、小佐内さんは「たぶん短い間だけど」と言っていたけど、なんだかんだでずっと付き合ってそうだよな~このふたり。

  • 自分の予想が当たって嬉しいのはわかるけど、瓜野は調子に乗りすぎ。
    周りを巻き込んでおいて何のフォローもしないなんて…。
    だから、結果としては当然の報いだと言えるかもしれないけど、あそこまでやられちゃうと流石に不憫。

    小山内さんの思わせぶりな態度と、瓜野への言動の変化はそういうことだったのか。
    小山内さんの言い分もわかるけど、それであそこまでするなんて、つくづく末恐ろしい子だな…。
    そういえば、小山内さんのスイーツ好きの理由って瓜野に言ったのが本当なのかな?

  • 「小市民シリーズ」の第三弾、の下巻。

    読んでいくうちに、瓜野くんがどんどん不憫に思えたが、彼のことはどうしても好きになれなかったなあ。
    年相応ではあると思う、けども。

    薄々感じていたが、小佐内さんは悪女の才能があるなあ。
    小鳩くんも小鳩くんで、謎にかまけて女の子を泣かせたりしていて、なかなかの悪い男である。

    何はともあれ、あるべき姿に戻った感じがしてとても嬉しい。
    すべてが元通りというわけにはいかないだろう。
    それでも、またふたり仲良く、美味しいお菓子と謎をつつき合ってほしい。

  • 小市民ライフをエンジョイする小鳩くんに吹いてしまったり、相変わらずつかみどころのない小山内さんに踊らされました。ラストの一文にはやられました。
    前回の夏期限定でも狼の牙の鋭さを思い知らされましたが、今回は更に磨きがかかっています…。そして、奮闘する瓜野くんの姿を始終にやにやしながら見守ってしまいたくなる一冊です。(爽)
    わたし、気になります。中学時代の小鳩くんと小山内さんが。

  • あのシロップらへんは高度な会話でしたね(笑)2人ともお洒落でとても好きです。
    ところで、作者は小佐内さんのことを「幼い」という設定だったから同じ読みにしたのでしょうか(@_@)

  • 小市民でないものは小市民に憧れ、小市民は小市民でないことを望むという皮肉。どちらが傲慢かといえば、どっちもどっちだが、小佐内さんはやはり小佐内さんであり、小鳩くんは小鳩くんであったことが証明された下巻に、思わず顔がほころんでしまった。そして上下巻をとおして、二人がそろわないとスイーツがおいしそうに見えないのも痛感した(笑)。彼らのアクが抜けすぎないことを願いながら、冬期限定のスイーツを待とうと思う。

  •  小市民シリーズ第三段。

     夏季限定トロピカルパフェ事件以来、コンビを解消して、それぞれに行動している小鳩君と小山内さん。そんなある日、思いがけず彼女ができた小鳩君は、柄になく浮かれながらも、本性をかくして小市民になりきろうとしている。
     一方、小山内さんにも、ひとつ年下の彼氏ができた。新聞部で活躍し名を上げたいと、何かと先走りしがちな瓜野君。スクープを追いたいと考えていた彼は、学校の近隣地域を標的とした、連続放火事件が起きていることを知り、夢中になって事件を追い始める。けれど、それを見守る小山内さんの行動が、何かおかしい……。
     別行動を決めたものの、放火事件のかげにちらつく小山内さんの行動に違和感を覚えた小鳩君は、やがて事件を追いかけ始めて……

     小鳩君と小山内さん。それぞれに屈折した二人の行動が、いい意味で予想を裏切らない。起きている事件としては、仕掛けがあって先が読めないながらも、キャラクターの心情に関しては、予想に沿って期待を外さず展開していく。そのバランスがすごいなあと思います。
     まあなんていうか、要するに面白かった!

     屈折したキャラクター、本人は大真面目なのに周囲から浮いてしまうようなキャラクターに、なんていうかすごく共感してしまいます。共感といっても、私の頭の出来は残念な感じなので、小鳩君のように鋭い推理ができるわけでも、小山内さんのような技術や度胸があるわけでもないのだけど、なんだろう、彼らのイヤなヤツっぷりには、なんだかすごくわかるわー若いときってそうよねと、やたらとニヤニヤしてしまう。(←オバサン化が進んでいる)

     いま読んでも面白いんですけど、彼らと同じ、自分自身が自意識を砕かれる前だった、十代のうちに読んでいたら、もっとのめりこむように共感したんじゃないかなあ。それとも同属嫌悪で、うまく楽しめなかったかなあ。どっちだろう。

     続きというか、冬期って、構想には当然入っていると思うんですけど、いつ出るのかなあ。出たらぜひ読みたいな。ヤヤコシク屈折した彼らが、どう変わっていくのか、結末を見てみたいです。

  • 後味すっきり、独特の雰囲気をもつ小市民シリーズ。

    高校ももうすぐ卒業です。

    大学生になったらこの二人はどうなるのかなぁ。

  • 衝撃的な別れ方をした小鳩くんと小佐内さん。連続放火事件を追ううちに、離れていた二人の運命が重なり始めます。

    上巻からの細かいピースを拾い集めることにより、事件の真相が見えてくる完成度は流石です。

    瓜野くんは自身の推理が完膚なきまでに叩きのめされ、親友には裏切られ、さらに恋人である小佐内さんからも見捨てられるという悲劇の末路。同情します。

  • 「小市民」シリーズ第三作目です。
    当作は長編で、上下二巻で構成されています。
    「トロピカルパフェ」事件で、互恵関係が破綻した小鳩くんと小佐内さん。
    当作は二つの視点で話が進みます。
    一つは、いつもと同じく小鳩くん。
    もう一つは、新聞部に所属する瓜生くん。
    小鳩くんは、クラスメイトの仲丸さんに「付き合わないか」と言われる。
    一方、瓜生くんは新聞部を訪れた小佐内さんに惹かれる。
    二人はそれぞれ、お付き合いをすることになった。
    交際は順調でしたが、小鳩くんは少しストレスを感じています。
    「小市民」シリーズ第三作目です。
    当作は長編で、上下二巻で構成されています。

    「トロピカルパフェ」事件で、互恵関係が破綻した小鳩くんと小佐内さん。
    当作は二つの視点で話が進みます。
    一つは、いつもと同じく小鳩くん。
    もう一つは、新聞部に所属する瓜生くん。

    小鳩くんは、クラスメイトの仲丸さんに「付き合わないか」と言われる。
    一方、瓜生くんは新聞部を訪れた小佐内さんに惹かれる。
    二人はそれぞれ、お付き合いをすることになった。

    交際は順調でしたが、小鳩くんは少しストレスを感じています。
    スイーツのお店には誘えないし、仲丸さんの話の先が見えるのに指摘出来ません。
    小佐内さんは、五月までは瓜生くんの為に陰ながら支えようと頑張っています。

    当作のメインは、連続放火事件です。
    瓜生くんは平凡でつまらない学内新聞を変えたくて堪らなかった。
    すったもんだの末、八面コラムで連続放火事件を取り上げる。

    放火には以下の法則性があった。
    防災計画の逆順で発生していること。
    ハンマーで傷付けたような跡が残っていること。
    段々、被害が大きくなっていること。
    これらのことを掴んでいるのは瓜生のみ。
    一年掛けて事件を追っていたが、八月に決着をつけようとする。

    瓜生の暴走を心配し、引退した元新聞部部長・堂島は小鳩に相談する。
    ここで、「小佐内が犯人かもしれない」という疑惑が浮上した。
    受験勉強に専念する為にも、小鳩達は犯人を捕まえようとする。

    蓋を開けてみれば、単純な事件でした。
    犯人は瓜生くんの友達・氷谷でした。
    一番瓜生くんと関わっていたし、ネタを提供したのも氷谷でした。
    協力的な友達の顔をして、瓜生くんを馬鹿にしていたようです。
    「誘拐事件から目を逸らす為に、小佐内さんがネタを提供する目的で火をつけていた」と思っていたわ。

    瓜生くんは当て外れな推理をした挙げ句、小佐内さんに精神的に叩きのめされます。
    最後の「月報船戸」のコラムを見る限り、瓜生くんは新聞部を辞めた可能性がありますね。

    仲丸さんが二股をしていたのに、何とも思っていない様子の小鳩くん。
    当然ながら、二人は別れてしまいます。

    小鳩くんはどこか醒めているというか、謎以外には無関心というか。
    クラスメイトの名前くらいは覚えているでしょうに。

    小佐内さんと瓜生くんも、あんなことになったのだからおしまいです。
    小鳩くんと小佐内さんは、再び互恵関係を結びます。

    小佐内さんは、前二作に比べてアクの強いキャラクターになった気がします。
    というよりも、中学時代の調子に戻ったのかな。
    瓜生くんへの復讐の理由が「キスしようとしたから」ですか。
    恐ろしいお嬢さんだわ。

  • 瓜野くんが嫌いで嫌いで仕方がなかったので、小山内さんがぎゃふんと言わせてくれてすっきりしました。小山内さんにキスしようなんて、100年早いんじゃい!冬期限定も読みたかったけど、シリーズこれで終わりっぽいね。

  • 読み返し。最後のひとことが良い。怖い。
    犯人を知った状態で読み返すと楽しいですね。

  • 【あらすじ】
    ぼくは思わず苦笑する。去年の夏休みに別れたというのに、何だかまた、小佐内さんと向き合っているような気がする。ぼくと小佐内さんの間にあるのが、極上の甘いものをのせた皿か、連続放火事件かという違いはあるけれど…ほんの少しずつ、しかし確実にエスカレートしてゆく連続放火事件に対し、ついに小鳩君は本格的に推理を巡らし始める。小鳩君と小佐内さんの再会はいつ―。

    【感想】

  • 図書館で借りた本。

    収まるところに収まった感じ。

  • 小市民を目指す小鳩くんは推理をし、小市民を目指す小山内さんは暗躍する。もう諦めたほうがいいと思う。犯人が誰かというよりそこまでに至るまでが楽しい。今後のふたりが目指す道は冬限定を待ちましょう。← あると信じてます

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秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)の作品紹介

ぼくは思わず苦笑する。去年の夏休みに別れたというのに、何だかまた、小佐内さんと向き合っているような気がする。ぼくと小佐内さんの間にあるのが、極上の甘いものをのせた皿か、連続放火事件かという違いはあるけれど…ほんの少しずつ、しかし確実にエスカレートしてゆく連続放火事件に対し、ついに小鳩君は本格的に推理を巡らし始める。小鳩君と小佐内さんの再会はいつ-。

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