アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

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著者 : 伊坂幸太郎
  • 東京創元社 (2006年12月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488464011

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アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)の感想・レビュー・書評

  • どのワードも何かありそうで
    全て伏線か?と疑いながら読んでました。

    後半は現在と過去が重なってきて
    早く続きが読みたいけど
    この言葉がどこに繋がるのか
    しっかりじっくり読み込みたい
    という2つの思いに挟まれながら読んでいたので
    気持ちは焦るがなかなか進まないという状態。

    これは…という言葉があれば
    ページを遡ってここに繋がるのかと納得し
    いろいろと話が明らかになってきたら
    では現在の河崎が何をやっているのかと推理し
    とにかくいい意味で疲れる小説でした。

    でもそれだけ楽しめたということかなと。

  • 読み終わっても、どうにもすっきりしないのは、誰もが胸になにか引っ掛かるものを抱えたままだからだろう。
    特にペットを飼いはじめたから、ペット殺しは許せないし、吐き気がする。そして『ペット殺し』という言葉に対する嫌悪感にも、激しく同意する。

    結局、2年前のメインとなる3人は全員、死んでしまった。
    残された麗子さんや椎名がそれをいつ知って、どう感じるのかは分からないけれど、また新しい引っ掛かりになることは間違いない。 彼らは、そこからまた変わっていくんだろうか。

    これ以上、彼らの周りに不幸な死が訪れませんように。 人間も、動物も。

  • 切ないの一言。人を想う物語でした。人は生まれ変わるなら、この人生に大きく傾倒する必要はないのかもしれない。それでも、だからといって、軽く見ていいものではないのだろう。その考え方は心の支えにするだけなのだろう。人の宗教観や考え方はそんなもので、やっぱり、自分が感じる理不尽に憤ってしまう。そんな物語。かな。
    久々に伊坂さんの作品を読んだけれど、おしゃれー。会話おしゃれー。行動おしゃれー。最高ですよ、
    神様を閉じ込めるところなんて、全身を包み込む心地よさに溺れてしまった。それと、それが話に重要な鍵であるかどうかは無関係に、タイトルを作品内で関連させるのは好き。無意識に感嘆の息をついてしまう。
    ミステリーというわけではないけれど、終盤には驚く展開も待っていて、退屈という文字が読者の辞書から消える。楽しいというよりは、良い小説でした。

  • 過去の出来事と現在の出来事が交錯しながらもリンクしていく
    伏線の張り方も見事
    最後の最後にみえてくるもの そして驚愕
    読み終えたあとに残る胸にじんわりとくる思い
    読む人の感性にゆだねられたような物語
    会話が妙
    「一緒に本屋を襲わないか」「神様を閉じ込めに行かないか」などは秀逸だと感じた
    ミステリーであると同時に、田舎から出てきた青年の軌跡を追う青春小説でもある。
    二年前の過去と現在の出来事が交互に語られ、交錯しながらもリンクしていく。
    現在の語り手は、大学に進学したばかりの「僕」。
    そして二年前の語り手は、ペットショップに勤める琴美。
    一度もめぐりあうことのなかった二人は、二年の時を経てまったく同じ舞台に立つことになる。
    一人は舞台の幕を開けた人間として、もう一人は舞台の最終幕を飾る人間として。
    伏線の張り方も見事で、最後の最後にみえてくるものには予期せぬ驚きを感じた。
    どうにもならないことが世の中には確かにある。
    読み終わったあとに、やり切れなさと憤りが胸にずしりと残る。
    もしかしたらこの世の中にも、本当に奇跡はあるのかもしれない。
    哀しい奇跡も残酷な奇跡も、平等に誰にも同じように降りかかってくる・・・。
    けれどきっと同じだけ、嬉しい奇跡も優しい奇跡も待っているような。
    そんな気持ちにさせてくれる物語だった。

  • 図書館で単行本の初版を借り面白かったので文庫を購入。改訂されていて「たまたまなの、悲劇はたまたま起こるから悲劇」と言う様な好きな1文が抜けててがっかり…。なくても面白いんだけど琴線に触れたんだから仕方ない…。 悲劇ってのは、たまたまなんだ…。だから現実では受け流しするんだよ第三者は。

  • 伊坂幸太郎という小説家を知った作品。
    TSUTAYAで映画の方をタイトルが変わっているなて理由で借りて見て面白すぎて衝撃を受けたんですよ。
    で、原作が読みたくてTSUTAYAでに返却した足で図書館で借りて読んで、今まで読んできた作家さんとは全く違う作風に読後、呆然てなりました。
    なので、ウチにとってこの作品は伊坂幸太郎というな名の人物との出会いの記念の作品でさす。

  • 内容は伊坂が得意とする勧善懲悪もの。しかし、そんなことよりも、これまで読んだ伊坂作品の中で、登場人物のセリフが最もウィットに富んでいることが印象に残る。登場人物の振れ回りがいちいちスカッとする場面を描いているのも去ることながら、登場人物同士の対話の中で、お洒落な言い回しや、会話センスの高さがアリアリと表現されている。

  • 斬新な展開に驚いた!読んだ時点で映画は見ていなくて、このお話は映画でどう表現するんだろう?と悩んだくらい。後日、映画を見たときは「そう来たか!」と納得。かなり好きな作品です。

  • 【第25回吉川英治文学新人賞受賞】
    「一緒に本屋を襲わないか」大学入学のため引越してきた途端、悪魔めいた長身の美青年から書店強盗を持ち掛けられた僕。標的は、たった一冊の広辞苑――四散した断片が描き出す物語の全体像とは? 清冽なミステリ。

    ・レビュー

    よくできている。構成美では今まで読んだ小説の中でもトップレベルだと感じた。
    独特の言い回しや世界観、登場人物の性格は伊坂さんの小説を初めて読んだ身としては少々むず痒く感じたのだけれど、あのクールな感じというか、少し離れたところから世界を見渡すような視点は癖があって非常に面白かった。そして人気作家だけあって表現には難しい言葉はなくおそらく読みやすいのだろうなと感じた。私としては少々難解な方が好みではあるけれど。
    さて、ストーリーに関してだが、ネタバレを避けるためにもこの物語が現在と二年前を交互に見せる構成であること以外は述べないでおく。
    だが、それが最大のミソであって、この小説の面白いところ。
    二年前の「主人公たち」と現在の主人公たち、二年前の言葉と現在の言葉、二年前の行動と現在の行動、この構成美と伏線回収の鮮やかさが=面白さという感覚になるのだと思う。
    内容が詰まっているかと言ったらそうでもない、シンプルさは読んでいてすぐに判る。だがそのシンプルさに限界まで「構成上のリンク」「伏線」「トリック」を織り込んだのが凄い。最後には前半で登場した言動が全く重さの違う言動として感じられる。
    『アヒルと鴨のコインロッカー』というこのタイトルは他の何より秀逸で全体の要約・要旨・暗喩が一挙に詰まっている感がある。自分ならどう創るか、と考えながら読むとトリックは簡単に見破れるが、この構成美とタイトルの秀逸さだけは予想できないと感じた。

  • 本屋を襲撃する話。

    文章構成が秀逸であり、読んでいて先が気になる。キャラクターも魅力的であり伊坂さんの作品の中で最も好き。

  • 伊坂作品との出会い♡

    人間味があって大好き!
    伊坂幸太郎にはまったきっかけ!

  • 著者のアイデアがいくつも詰まったなかなかの野心作と言えるだろう。二年前と現在を交互に行き来するパラレルワールド。
    実は自分的には、僕(椎名)を始め文章全体?に亘るひねた思考パターンや言い回しに嫌気が差し、惰性で読んでいた部分もあるのだが、後半から一気に展開が進んだのと、いくつかのトリックと周到な場面設定が面白く、読みやすいのも手伝って、何とか読了できました。(笑)
    いくつかのトリックは、理由はともかく展開からいって何となく筋道は推測できるのだが、本編最大のトリックは当然著者しかわからず、驚いたというよりはむしろ唖然とした。理屈が通らないので釈然としないという意味ですが・・・。(笑)こういう小説ならではのトリックは流行っているのでしょうか?他のこの手のトリックでは最近、へっ?と思うことが多かったが、本書ではそれほど嫌味は無かったのは著者の力量かもしれない。
    ただ、その後のフォローアップは長過ぎると感じ、ソフトランディングさせたかったのかもしれないが、逆に僕(椎名)と私(琴美)の相対的立場と、題名の意味が何となくわかるような、わからないようなものになった。また全体としても、この何となくストーリーの流れがあるような無いような(特に「僕」関係)という感覚が自分にはいまひとつだったように思う。
    琴美と麗子さんの人物設定とエピソードには好感が持てる。人物を描き込むのが上手いのかもしれない。
    それにしても映画のシナリオはどうなったのか気になるなあ。(笑)

  • 伊坂幸太郎も一体何冊本出してるんだってゆうくらい出世作家になってますね。
    今回は映画化もされてるこの本にチャレンジしてみました。

    簡単に読めて、時間潰しにはもってこいなのかもしれないけど、
    完全に、「広告負け」です。

    本の帯に、「「一緒に本屋を襲わないか」標的はたった1冊の広辞苑?!」とありますが、
    このインパクトが強すぎて、本の内容が味気なく感じられてしまいました。

    今度映画も見てみよう。

  • 面白い
    けど切ない
    切ない所がまた面白いんでしょう

    後半はそう来たか!
    って感じです

    やはり伊坂幸太郎さんの作品は素晴らしい

  • ずっと不安がつきまとう。

    2年前と現在の物語が交互に紡がれる中で、いつまでたっても登場しない一人の主要人物。

    不安とともに読み進める。

    やがてその不安が間違いないものだと確信する、その時にまさかの事実が。

    その驚きにいつのまにか不安は吹き飛び、一気に物語は収束していく。

    これは映像化できないな。小説ならではの話だ。

    つかみはオッケーから、あきさせない中盤、そしてあっと驚かせて、きっちり終わらせる。

    なるほどこれが「起承転結」ってやつか。

  • 初!伊坂幸太郎作品!!!文学に触れ始めたばかりなので、誰の作品に触れるときも新鮮で新しい興奮が味わえてすごく、楽しいのですが、特に、伊坂幸太郎の表現は、文学を味わっている。感じがすごくした。
    所詮は、高校までで習う文学への触れ方程度しか知らない私には 丁度、その暗喩の先を推測できたり、綺麗な文法だと思えるものでした。
    特に、この作品のメッセージ性に共感できて、正義感のようなものは自分には存在しませんが、何か別な事で 重ねられることがありました。作品における読者の想像に委ねる、空白も程よかったです。
    是非、映画の方も鑑賞したいと思いました。

  • 伊坂さんらしいと言うほど読んでないけど、最後にかけて一気にもやもやが晴れたと同時に、作品全体の根底で繰り返される生と死の哲学が、個人的にはちょっぴり寂しく感じた。

  • 素晴しく読みやすい文章。比喩表現がときどき面倒くさいけれど、わかりやすいので許せます。とても小洒落た文章の小説だと思いました。
    悪い連中のやってることがあまりにも胸くそ悪いんですが、だからこそ「彼」の行動にもうなずける気持ちになれるというか。
    なるほどそうだったのかー!という驚きがあるのが良いですね。細かく張り巡らされた伏線が回収されていくのが快いです。

  • なぜ2年前と現在なのか。なぜ本屋なのか。なぜ椎名そして琴美の一人称で物語が進むのか。つながった途端全てに納得。上手いなぁ。

    小説ならではの表現方法だと思ったけど、映像化もしてるのか。気になるけど、全てを知ってしまった後、ネタバレのままストーリーを追うのはどうなのか。でも気になる。

  • 2年前と現在が並行しながら話が進み、最後にはどんでん返しが待っている。しかし、すっきりしない話。

  • 小説にはまり始めて間も無いですが、これほど心を揺さぶられた本は初めてでした。笑えたり、ハラハラさせられたり、怒りを感じたり、そして驚かされたり、泣かされたり。最後の最後まで、大満足の本でした。

  • 小説における表現の妙。 踊っているはずの人物は、実は違う人物だった!あれほど興奮した瞬間はなかった。

  • 二年前と現在が行き交うカットバック形式が面白くてだんだん2つのパートが関係してくる感じが面白かったです!
    伏線もあって後半からの展開でページをめくるスピードが落ちませでした

  • 初めての伊坂作品。とても好きな一冊。

  • 全体に散らばった様々な伏線を最後にぎゅっと紐で一つにしばる。
    そんな感覚。
    登場人物の考え方がとても好き。

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引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は-たった一冊の広辞苑!?そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ!注目の気鋭が放つ清冽な傑作。第25回吉川英治文学新人賞受賞作。

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