雪の断章 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M さ 4-4)
- 東京創元社 (2008年12月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488467043
感想・レビュー・書評
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携帯小説みたいなストーリー展開だったけれど
、主人公の心情描写がとっても綺麗でこの本が読み続けられる理由がわかった。
でも、飛鳥は好きになれない。自分の周りの幸せを自ら摘み取ってしまっていることを正当化している所が共感できなかった。でも、それが飛鳥で、飛鳥がこれから成長して、変わっていく所なのかなって思った。
最後に、史郎を雪だと言ったとき、この話の裏にいる、本当の主人公がわかった気がした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あんまり主人公が好きじゃなかった。
周りの大人が出来すぎなの気になった
2019.8.25
126 -
またしても。
読み始めは快速なのだが、中盤から失速。
やはり、昭和の作品だからか…
私は昭和の人間だから、合わない筈が無いのだけど。
無理矢理感が否め無い。
唯、文章表現は素晴らしい。
映像を観ている錯覚を覚える。
そして、作中の「森は生きている」遠い昔に、読んだ?読んでもらった?記憶がある。
映画化されたらしいが、私の記憶には無い。
観ようとも思ったが、レビューが悪く断念。
'19.08.16読書完了
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高評価の理由がちょっと分からないタイプの本。自己嫌悪?
良い感じに終わったけど、切ないものが心に雪のように残る。サスペンスだと思って、いつ誰かが残忍な本性を現すか決裂するかとおっかな読んでたんだけど、そのまま素直に読んで良かったのね。周りの人が神様のように優しいのに飛鳥が意地っ張りで孤児だからってひねくれて、もどかしかった。抽象的な悟ったような表現が多く、どういうこと?という部分がある。結局礼子さんはお家はどうなるの?? -
1975年の作品ということもあって、今読むとすごく時代を感じる。でも、この昼メロのような、昔の少女漫画のステレオタイプのような作風は、作者独特のものであるらしい。ミステリの体裁をとっているけれど、謎にさして意味はなく、メインはメロドラマである。これはこれで面白く読んだ。解説によると、この作者の作品は世界観を共有しているそう。はまるかも。
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引き込まれた。
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ミステリというには、ミステリ要素が少ない。だが、つまらない訳ではなく、知らず知らずに物語の世界に没入していく感覚を味わった。一気に読むより、少しずつじわじわと物語に浸っていく方が楽しめる話だった。
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一人一人の思いは自分にしかわからないもの。それを相手を思いやり、理解しようとすることは本当に素晴らしいし、難しいことだと思った。