- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488472023
感想・レビュー・書評
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最初から特殊な能力を持った女の子が、空を飛ぶ男と遭遇するところから物語が始める。時代は大正の頃か昭和の初め頃か、日本海に面した田舎での物語。不思議な雰囲気で物語が進む。特別な殺人事件が起きるというわけではないが、雰囲気ならば江戸川乱歩か横溝正史のような感じ。3代にわたる女性の人生を描いてゆくが、祖母は超能力者、母は伝説のヤンキー、そして語り手の女性はそんな母や祖母の人生を振り返る特別な能力は持っていない女の子。三部構成の異次元の世界のような物語に引き込まれる。
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百年の孤独的
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読んで感想を聞かせてほしいといわれて読んだが、漫画みたいな話。
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4+
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毛毬いいな。三代記ではなく、毛毬単独の物語を読みたくなった。
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普段の桜庭一樹とは違った雰囲気の作品。独特の世界観という点では共通しているものの、終盤まで盛り上がりがなく、読了に時間を要した。
全体小説というジャンルに初めて触れ、比較するものがないからだろうか、最後まで何故こんなに評価が高いのかいまいち理解できなかった。
ただ、地方の現代史として見た場合に面白いエピソードも沢山あり、歴史好きにとっては嫌いになれない作品だと思う。 -
2019.6.9
物語の軸が赤朽葉家という曖昧なものだし、主人公も変わるのに何故かスラスラ読めた。
登場人物の時代に対する感覚とか、何気ない会話に味があったからだと思う。
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少女だったり青春だったりファンタジーだったりミステリだったりする山陰製鉄一族の近代現代記
まとめていうと「全体小説」だが便利すぎるので
時代小説を重ねた一家の歴史小説であるから
昭和の後半と平成の今の山陰地方であることに意味ある時代小説の結構
これを書いた後に『私の男』を書いて
そちらの方を賞として評価したくなるというのはとても良くわかる
作者の他作品に通底する要素をごったに煮込んだ代表作的、
その作者がその時期だからの作品としてはこちらというのも良くわかる
『私の男』はなるほどと思ったが
『赤朽葉』はそういう意味で面白かった -
山陰地方鳥取県の旧家赤朽葉家を舞台にした女三代記。
ここがすごく面白いという物ではなく、全体小説として
とても楽しめた。
時間を置いて再読したい。