- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488473075
作品紹介・あらすじ
市立高校に入学したばかりの頃は、こんなにも不可思議な事件に巻き込まれて、波瀾万丈な学園生活を送るとは、僕は想像だにしていなかった――。『理由あって冬に出る』の出来事以前に映画研究会とパソコン研究会との間に起こった、柳瀬さん取り合い騒動を描く「不正指令電磁的なんとか」。葉山君の自宅マンションで起こった怪事件「家庭用事件」。葉山君の妹・亜理紗の学校の友人が遭遇したひったくりから、葉山家の秘密が垣間見られる「優しくないし健気でもない」など、5つの謎を描いたシリーズ第2短編集。
感想・レビュー・書評
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市立高校シリーズ7冊目の短編集。
些細な推理だけど案外盲点で、
読んでいて勉強になります。
最後の話は結構驚きだった。
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またしばらく読書から遠ざかってしまっていた。
数冊、読んでは途中でやめてしまったものもあった。
そこで、もったいなくて読んでいなかったこのシリーズに頼ることにしたが、やはり私はこのシリーズが好きだ。
本作は短編集で、それぞれ、時系列としてはこれまでの既刊の物語の前か後の時点に位置するようだった。
そのためか、一つ目の話では、柳瀬さんと葉山くんの距離感が遠くなったのかな、とも感じた。
最後の短編がやはり一番衝撃的だった。思わず既刊も読み返そうと思ったが、あら探しのようなことをしなくても、おそらく矛盾などないのだろうと思う。
短編集なので小ぶりながら、個々の物語できちんと不可思議な謎が提示されることと、名探偵伊神さんの謎解きが読めて満足だった。
しかしとりわけ本シリーズの最大の魅力はコミカルな語り口にあると思う。巻を重ねるごとに脚注の数と内容とが増している気がする。。 -
あーっ、そうだったのか!普通の短篇連作で終わらないのではと、何となく思ってはいたけど、最後の一篇はその期待を上回る意外さであった。やられたわ~とおでこを叩きながら二度読みする、ミステリファンとして無上の喜びを味わいました。唯一の不満は、柳瀬さんの出番がちょっと少ないことかな。
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市立高校シリーズ⑦ 葉山くん、妹に過保護だなとずっと思ってたら…7作目にして驚きのエピソードが!短編5話。【不正指令電磁的なんとか】塗り替えられた契約書の文面。いつ、どのように行われたのか?【的を外れる矢のごとく】的枠盗難事件。弓道場に残された自転車のタイヤ痕と足跡【家庭用事件】葉山家を襲った停電の謎【お届け先には不思議を添えて】ビデオテープの損壊と箱の中身のすり替わり。【優しくないし健気でもない】ひったくりの被害額はマイナス100円
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短編集。順番が前後したがやっと既刊を全部読めた。
伊神さんが相変わらずかっこいい。
(先をよんででいるので彼の行動もよく分かる)
うすうす思ってたが妹ちゃんかわいいなー!
そして妹にあまあまな葉山くんよ。笑。 -
市立高校シリーズ第六弾。今回は短編集。短編集なためどの事件も全体的に小粒ではあるが似鳥鶏らしい毒と甘さは効いている。特に葉山家の秘密がちょっとわかる「優しくもないし健気でもない」ではそれが顕著だった。一話目の頃の葉山くんと最終話の葉山くんではやはり違いというのか成長しているというのがよくわかる一冊だった。
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久しぶりの葉山くん。聴覚障害者の話はなんだかぐさりとくる
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久々に読んだ葉山くんシリーズ。
伊神さんの切れ味、じんわりくる味わいの脚注も健在でした。
最後に衝撃の事実が明かされるのですが、流石にこれは今まで気づきませんでした。
一見穏やかなコージーミステリーのようでいて、いつも少しほろ苦い結末で解決するところは、弱者目線を得意とする似鳥氏のお家芸でしょうか。