ようこそ授賞式の夕べに (成風堂書店事件メモ(邂逅編)) (創元推理文庫)

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著者 : 大崎梢
  • 東京創元社 (2017年2月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488487065

ようこそ授賞式の夕べに (成風堂書店事件メモ(邂逅編)) (創元推理文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ずっと読み続けている大崎さんのシリーズ。
    大好きな2つのシリーズが合体した!

    私たちも毎年楽しみにしている本屋大賞が
    そのやむにやまれず生まれた経緯も
    その知名度ゆえにはからずも抱えてしまう
    闇や着てしまう汚名も含めて 真の姿で
    描かれていることは疑いようもない。

    多くの言葉で感想を述べるのはやめて
    私の現在の真情を話そうと思う。

    私の学生時代は、名が知れて給料のよい
    流行りの大企業に入社することが「就職」
    であり、「人生」だった。
    その仕事のありようや、それに関わる人
    たちの熱情など知る機会もなかった。

    出版社に編集で入り、広告部でも働いた
    私は、明らかに本の作り手の側の人間で
    あったのに…何も知らずにそこにいた。

    今の私があの頃の私なら 情熱を持って
    書店員になろうと思う。大好きな本を
    人に勧めたい。本のある世界を守りたい。

  • このシリーズはわりと好きだけど、今回はちょっと低調な気がした。本屋大賞を個人的には試みとしては評価もするし、書店員の熱意も充分にわかるけれども、自分はその人たちのお勧めに反応できないというか、以前大賞作品を読んでかなりがっかりしたので、人に勧めることの難しさをしみじみ痛感した。だから共感できなかったのかな。

  • 本格書店ミステリ「成風堂シリーズ」第4弾。
    しかも今回は邂逅編ということで、同一作者の「出版社営業・井辻智紀の業務日誌」シリーズとのクロスオーバー作品となっている。
    私は後者のシリーズは未読だけれど、とくに不便はなく最後まで楽しく読むことができた。

    邂逅編と銘打つに相応しく、この事件は本当に団体戦で乗り切ったなという印象だった。もちろん肝心なところでの頼みは本屋探偵・多絵ちゃんの鋭い洞察力と推理力だったけれど、それを裏付けるのに出版社営業チームの活躍も欠かせなかったので。
    お互いの捜査を邪魔することなく、けれども必要なことはきっちり押さえてパズルを埋めていく…偶然というか、奇跡にも近い見事な連係プレー(?)が功を奏した結果だったんだなと思う。

    本件最大の鍵を握っていた人物については、私なりに少し思うところがあった。
    自分が過去にやったことっていうのは、やはりいつまでも付いて回るものなんだなぁと。それがたとえ既に解決済みのことであっても、きちんと償いをして誰かに赦されたことであっても…。
    結局は自分の中で決着をつける以外に、過去から解放されることはないのかもしれないなと思った。
    だけど、頑張っている人は報われてほしい。誰か、その人が頑張っている“今”をちゃんと見ててあげてほしい。――いち読者のそんな願いを叶えてくれたわけではないのだろうけど、結末はそんな思いを少しだけ汲んでくれたような気がして、ホッとした。

  • 大崎梢作品の本屋さんシリーズ。今回は「本屋大賞」をモデルにしたお話し。本屋大賞の成り立ちなどがよくわかってなるほど、って感じでした。

  • 書店大賞の授賞式当日の謎解き。

  • 成風堂書店シリーズと出版社の営業シリーズのコラボ…!

    今回は本屋大賞に関するお話。
    運営が非営利で行われていることや、書店員がどうやって本を応募しているのか、有名になったがために一部のアンチも生まれている等、関係者以外は知らないようなバックヤードの話が描かれていた。(もちろん実際の関係者とは別名だろうけど)

    毎年本屋の平台に並ぶ本屋大賞のノミネート作品。
    ネット普及や万引きの増加、景気不況の中で書店が、無くなっていく中、本に関わる人たちの
    本を買って読んでもらいたい!
    すばらしい作品を知ってもらいたい!
    そのためにできることを探してやってみよう
    という気持ちが熱く伝わる。

    ミステリなので黒幕はあれだけど、多絵ちゃんの頭の回転は相変わらずキレキレだし、出版社メンバーの女性に対する議論は気が抜ける(笑)
    感想としては、ミステリというより、お仕事小説かな。
    心が暖かくなった。

  • 成風堂の2人と出版営業井辻くん、2つのシリーズが一堂に会した一冊。本屋大賞の舞台裏とそれにまつわる謎を追いかけるもの。
    一般人としては賞の裏側はこんな風なんだと興味深く読みつつミステリーも楽しめて一石二鳥。

  • 登場人物がとても多くて頭がついていかなかったけど、きれいな幕切れと幸せなエンディングに心が熱くなった。
    再読したいかと聞かれると微妙だけど、やっぱり大崎梢の読後感は良いな、と思った。

  • 好きなシリーズがついにクロスオーバー(というのが勿体なくてとっておいた結果読み忘れ、文庫本が出るまで積ん読してしまった一冊…)
    成風堂の二人とひつじくんが会話してる!とニヤニヤ、真柴さんの想定通りの対応にニヤニヤ。
    本屋大賞(書店大賞)の運営側からの流れが興味深く読みつつ、謎が謎をよぶ展開も気になりつつ。本屋さん…というか本を売る仕事って本当に大変なんだなあ。そして、そこに関わる人たちの本が好きという気持ちもひしひしと感じられる。
    起こっている謎はけっこうシビアなんだけども、ほっこりあたたかい気持ちになれるのは大崎先生の作品の特長だなと思う。

  • 今月2冊目の大崎梢。
    本作品は大崎2大シリーズの登場人物が邂逅する「アベンジャーズ」的なやつ…なんだが、実は井辻君のシリーズは未読で、今後の課題である。。

    舞台は書店大賞(リアルでいう本屋大賞である)、人死の出ない程度の犯罪事件が起こり(そうになり)、その解決に2シリーズの登場人物たちが活躍するという話。ミステリーとしてはまぁ普通かな、視点の入れ替えが頻繁過ぎて落ち着かないのは気になったけど、シリーズ両方のファンの人には、この頻繁さも味わいのうちなのかも。

    ミステリー要素よりも気になったのが、書店大賞というものの存在意義。確かに読書通に言わせたら「小説に順位をつけて『あれがおもろい、これはその次』とか余計なお世話」って気持ちにもなるだろう。でも、その存在があるからこそ、未知の作品や改めて評価できる作家に出会えるという俺みたいな人もいる。

    大賞はあくまできっかけに過ぎず、そこから自分なりの金脈を発掘していく面白さ。それも読書の醍醐味なんだけど、出版社が書店員に「うちの作品推してくれ」とかやりだしたら、なんだか値打ち下がってしまうんかな、とも思う。

    出版業界の不況を打開するために「今我々ができることを行動しよう」と始まった本屋大賞。そんな気概を台無しにするようなことが現実にあるならば哀しいなぁと思う。そして俺も、昔みたいな積ん読はできなくとも、もうちょっと本を買おうかと、微力ながら思うのである。

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ようこそ授賞式の夕べに (成風堂書店事件メモ(邂逅編)) (創元推理文庫)の作品紹介

書店員がその年一番売りたい本を選ぶ書店大賞。今夜はその授賞式。杏子と多絵は初めての参加に華やいだ気分でいっぱいだ。二人が働く成風堂に、福岡の書店員、花乃が訪れる。書店大賞の事務局に届いたFAXの謎を解いて欲しいというのだ。一方、明林書房の営業部に勤める智紀も授賞式の準備に大忙し。しかし真柴から呼び出され、書店大賞実行委員長から、同じく不審なFAXについて相談を受ける。授賞式の開始は午後七時。無事に幕は上がるのか?! 〈成風堂書店事件メモ〉×〈出版社営業・井辻智紀の業務日誌〉、両シリーズのキャラクターが勢ぞろい。書店員の最も忙しい一日を描く、本格書店ミステリ。

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