堂場警部補の挑戦 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M あ 10-1)
- 東京創元社 (2010年2月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488491017
感想・レビュー・書評
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この作者の作品は相変わらず、ややこしいというかひねくれてますな。1つの短編に二重も三重にも仕掛けを用いて二転三転ひっくり返して、しかも短編同士を絡み合わせてこんがらからして、いやはや大変。あれ? おや? と思った部分や、読みにくいなと思った部分は、全て伏線が張られた部分だったというのはさすがというべきでしょうな。ある意味サービス精神に溢れた作品です。
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ツイストにつぐツイストのドンデン返し短編集。堂場警部補の実体験から基づく事件簿を作中作の複雑な構造で絡めとるような連作。トリックは大仕掛けでちょっと無理があるものも多いけど、楽しめる
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【収録作品】堂場警部補とこぼれたミルク/堂場巡査部長最大の事件/堂場刑事の多難な休日/堂場Ⅳ切実
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どんでん返しがあって面白いけど何か無理やりな気も
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2013/02/09
移動中 -
まず構成が、
最初は警部補、次に巡査部長、刑事、と、逆行するような構成。
しかも巡査部長編では、!!!というエンディングに唖然。
警部補編で並び替えの手法が説明されていたために、
もしかして本編全部が?なんて気負ってしまったり、
警部補編で独身?だったように見えるのに巡査部長編では奥さん出てくるし!
え、え、なにこれ??
なんて思っていたら第4話でほー!!!
なんてトリッキーな、そうしてお茶目な。
貫井徳郎氏や折原一氏のような重厚な挑戦ではないけれど、
このライトな感覚とでも、決して損をしない内容はまさにまさに、
エンターテインメント〜〜!
この作家さんももう、私の偏愛作家さんに決定です! -
連作短編集。
短編集というと良くも悪くも無難にまとまった作品が多いなか、やはりこの方の作品は結構異色です。ただ、文章が読みにくいのであまりお薦めはできないんですよね。この作品は自分は結構好きでしたが。