フライ・バイ・ワイヤ (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 146
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488493035

作品紹介・あらすじ

隆也のクラスの転入生は、二足歩行のロボットだった!これは病気の少女をロボットを通じて通学させる実験だという。奇妙な転入生にも慣れてきたある放課後、校内で級友が撲殺され、彼女(ロボット)の背中が被害者の血で染まっているのが発見される。殺害の動機は? ロボットと事件の関わりは?! 友人の死に直面した隆也たちを新たな事件が襲う……。近未来を舞台にした青春本格ミステリ。 解説=青木千恵

感想・レビュー・書評

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  • 高校の選抜クラスにロボットが転入してきた
    病気の少女をロボットを通じて通学させる実験とのこと
    その中で殺人事件が・・・
    高校生たちは主人公の学級委員長を中心に
    そこにロボットが絡みながら物語はすすむ
    そしてまた・・・
    動機などまったくわからず読んでましたが
    結末で、なるほどと
    そして最後もまぁよかったかなと思います

  • 学園ミステリーにSFの要素を加えた内容は石持氏らしくなく、まるで似鳥鶏さんの作品のようでした。
    高校が舞台なのにこの程度の動機で連続殺人を起こさせたのはやり過ぎだと思いますが、その点を除けば学園ミステリーとしてそれなりに面白く、石持氏の新たな可能性を感じたのですが、この路線の作品が上梓されないことからしてあまり手応えがなかったのかな。

  • 飛躍しすぎたお話し
    2/9/12

  • 転入生は、二足歩行のロボット(*)だった。

    (*)病気の少女をロボットを通じて通学させる実験

  • この作家の、意志の力にやや多めにパラメータを降ってある世界観が好みです

  • 近未来SFと学園物風ミステリで、作者お得意の狭い空間での話。
    話としては面白いけど、ミステリとしては少し動機が弱いのではと感じる。あんまり盛り上がりもなさげでした。

  • 2016年3月2日読了。
    2016年73冊目。

  • 実験で高校通学に導入されたロボットを中心に起こる事件を解決する
    優秀という設定の高校生たちが主役だけど
    無理ない感じに推理をしていて良かった

  • ③内容
    ・対象:高、YA
    ・特色&ジャンル SF ミステリ 学園 青春
    ・時代 近未来
    ・舞台 日本
    ・主人公 宮野隆也(たかや)
    ④キーワード 二足歩行ロボットIMMID-28 遠隔操作
    ・オススメ
    ⑤コメント
    ・著者情報
    ・出版情報
    ・翻訳の場合は原題
    ・背景

    さいたま工科大学付属高校 2年8組 選抜クラス
    山下日菜子 ひな
    ヨハン・スベンソン スウェーデン人
    上井未来(かみいみらい)かみー
    大柴先生 通称柴っち
    縄田望(なわたのぞむ)
    増永美桜(ますながみお)
    田口直紀(なおき)

    一ノ瀬教授 さいたま工科大学
    一ノ瀬梨香
    門馬(もんま)さん

    岡部刑事
    香川刑事

    病気で通学できない少女梨香は、遠隔操作で動くロボットを通して学校生活を送れるようになる。
    これはロボットを受け入れられるかどうかを試すための梨香の父の実験でもあった。
    順調に始まった実験だったが、あるひ校内で仲間のうちの一人が撲殺され、IMMID-28は被害者の血を背中に浴びて発見される。
    誰が、何のために…
    犯人がわからないまま、二人目の犠牲者も出てしまう。

    P185
    ロボットからオーラは出ない。だから僕が受けた印象は、前後の事情から買ってに想像しているだけに過ぎない。それでも理屈によらない印象は大切にするべきだ。昔から父にそう教わっている。理屈、あるいは論理は、細部にのみ働く。全体を捉えいるのに必要なのは印象だ。優れたエンジニアは、。論理も印象も同じように大切にするのだと。だから、ごく自然に入ってきた寂しそうといういん荘を僕は信じることにした。


    Inage-Man-Machine-Interface-Device=IMMID

    フライ・バイ・ワイヤ(FBW:fly-by-wire)  従来,航空機の操縦系統は,パイロットが操作する操縦桿やペダルの動きをケーブルやロッドなどの機構を介して油圧作動機構(制御弁とアクチュエーターなどが一体となったもの)に伝え,各操縦翼面を動かす方式であった。

    参考文献『脳の情報を読み解く』川上光男

  • 編入してきた同級生がロボットで、その後殺人事件が起きるという、SFと本格ミステリーと学園ものが混ざった物語。
    石持氏は本格ミステリーの舞台をうまく作り上げるのだが、今回も絶妙な設定だった。しかもミステリーの舞台だけでなく、SFとしても興味深い近未来を作り上げた。
    ただ、毎度のことながら動機が弱い。ま、そんなところを掘り下げていく作家ではないので受け入れているのだが。

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著者プロフィール

1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。03年『月の扉』が話題となり、〝碓氷優佳シリーズ〟第1弾となった05年『扉は閉ざされたまま』(祥伝社文庫)が 「このミステリーがすごい!」第2位。同シリーズの最新作に『君が護りたい人は』(祥伝社刊ノン・ノベル)。本作は『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)の続編。

「2022年 『Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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