死と砂時計 (創元推理文庫)

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著者 : 鳥飼否宇
  • 東京創元社 (2017年5月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488497026

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死と砂時計 (創元推理文庫)の感想・レビュー・書評

  • 本格ミステリ大賞受賞作にしては冴えない。閉鎖的な舞台ならではの謎を用意したのはいいが、真相は透け透けなものか、面白味に欠けるものばかり。一番良かったのが、第1話のワトソンのダミー推理というのが悲しい。

  • 探偵とその助手が、日々舞い込んでくる日常の謎を軽妙に解決していく連作集、と言ってしまえばそれまでだが、この作品では、その舞台は中東にある架空の首長国に造られた死刑囚専用の監獄で、探偵役すらも死刑囚である、という設えがまず読者の興味を惹くから上手い。
    実際、各小話のレヴェルは決して粒揃いとは言えないと思うが、限りなくヘヴィでシリアスな状況に置かれた登場人物たちが、いささかバカバカしくもあるライトな謎に取り組んでいくミスマッチぶりがなかなか面白い。
    最終話、比較的早めに真相の骨子は予見可能で、ややダークな結末もまあ没個性的と言えるのかもしれないが、あの後味の悪い締めは嫌いじゃなかったりする。

  • 手堅い。そして読み終わって反芻しているうち、タイトルに持たせた意味がジワジワくる。
    連作短編集と銘打ってあるので、鍛えられた我々ミステリ読者は「だいぶ連作ミステリにも飽きてきた。で、これにはラストに向けてどんな芯が通されているのかな?」と用心しながら読み進めますが、……あああ。あぁ。あぁ。(あまり細かく書くとこれから読む人の興醒めになるのでココまで!)

  • 終末監獄という特殊な状況下だからこそ生まれる特殊なwhy 。興味を惹かれる謎に加えて、持ち上げて落とすエピローグの演出も心憎い。

  • 設定や序盤の引き込み方、雰囲気などは好きなのだけど、推理パートが弱い印象…

    最後の最後、終わり方は好きだった!

  • 終末監獄で起こる様々な謎を師匠のシュルツと共に解き明かす日本人の血を引くアラン青年。彼らもこの監獄に収監されていて、行動も自由とはいかないなかなで、推理を巡らせる。
    そして、衝撃のラストへ。

  • てがたい短編連作かなーと安心感をもって読み進めていたので、最後の一行でぞくっときたし、思わずアランの年齢を確かめた。彼は三十歳ぐらいだと書かれていた。まもなく潜伏期間が過ぎるのか…。

  • 死刑囚のみが収監されているジャリーミスタン終末監獄で発生した不可解な事件を受刑者の長老とその助手の青年が紐解いていく短編集。
    中東の砂漠の真ん中に築かれた監獄という二重、三重の密室で死と隣り合わせで生きる受刑者たちの身に起きる謎という設定がまず面白い。中東や中国、欧米など様々な背景を持つ登場人物も違和感はなく描かていると思う。ただ、後半の主人公自身に纏わる事件とその後の顛末はちょっと…シュルツ老を複雑な人物に描き過ぎた気がしないでもない。
    碇卯人名義の作品も読んだことがあるが、世界観に限界があるそちらよりはこちらの方が自由に書いているように感じた。

  • 第16回(2016年)本格ミステリ大賞受賞作。

    世界各国から死刑囚を受け入れ、死刑執行を執り行うジャリーミスタン終末監獄。
    そこへ新しく収監された若者アランと、棟長であるシュルツ老人が、監獄内で起こる数々の事件を解決していく、という連作短編。
    読み進めていく内に、登場人物に愛着(?)が湧いてきたり。
    そして、最終話。
    悲しくも美しい物語で終了かと思いきや。
    まさかのエピローグ。
    えええぇぇ!! そっちーっ!? ・・・みたいな(笑)。

  • 2017年5月14日読了。
    2017年40冊目。

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死と砂時計 (創元推理文庫)の作品紹介

死刑執行前夜、密室状態にあった別々の独房で、二人の囚人はなぜ斬殺されたのか――。世界各国から集められた死刑囚を収容する特殊な監獄に収監された青年アランは、そこでシュルツ老人と出合う。明晰な頭脳を持つシュルツの助手となって、アランは監獄内で起きる不可思議な事件の数々に係わっていく。終末監獄を舞台に奇想と逆説が横溢する、渾身の本格ミステリ連作集。第16回本格ミステリ大賞受賞作。

死と砂時計 (創元推理文庫)のKindle版

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