不良品探偵 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 93
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488499044

作品紹介・あらすじ

「お馬鹿ファンタジスタ」「ネジの抜け落ちた規格外の頭脳を太い鉄筋でつなぎとめている男」……。白城一馬の変り者の先輩、藍須救武を評する言葉は数あれど、端的に言うならば、まさにこの言葉がふさわしい。すなわち「伝説の不良品」。普段はポンコツな藍須だが、自らの高校で、バイト先のタコ焼き屋で、事件を前にすると名探偵となる?! ミステリーズ!新人賞作家が贈る史上最高?のお馬鹿コンビによる新シリーズ開幕。

感想・レビュー・書評

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  • うーん…なんだかな…というのが感想。
    日常の謎解きは嫌いではないが、主人公の藍須救武と白城くんがボケとツッコミ⁇おバカにも程があるのに推理力は天才⁇でもどの短編もすぐ謎が解けたし、終わり方はイヤミスっぽいので笑えない。
    出てくる女刑事はあらゆることでキレて暴力ふるうし…。どのキャラも好きになれませんでした。残念。

  • ふだんはおバカな高校生だが、謎を前にすると謎解きの天才になる藍須救武の活躍を描く短編集。
    ユーモア脱力系ミステリで、探偵とワトソンコンビが高校生らしくないというか”田舎の刑事”シリーズと同じノリなので好き嫌いが別れると思うが、個人的にはけっこう好き。

  • うむむ。キャラクターの濃さや変なギャグにあまり笑えない。標準語で人物がスマートだからかな…。これが大阪のおっちゃんとかの設定なら笑えるかも。
    トリックは、最近読んだ二冊よりは面白いが、田舎の刑事の方がやはりいい。

  •  藍須くん、言うほど不良品でもなかったかな。
     『田舎の刑事の~』の白石さんのほうがよっぽどのような…。
     これはこれでおもしろかったけど、普通の人なので、ストーリーにあんまり意外性がないというか。この不良品が事件を解決した! ていう雰囲気がない。

     第1話のみ殺人事件アリ。
     あとがきで作者さんも言っていますが、この話だけちょっと毛色が違いますね。

  • 表紙めちゃライトノベルですけれど、普通に滝田さんの学園ミステリでした。

    短編集。面白かった。

    文庫で出すのもったいないなー。

    和気有町屋南部署も面白かったし、キャラ立ちしているからシリーズで出したらいいのにという作品いっぱいあるのにこれはこれで終わりなのかな。

  • 田舎の刑事シリーズのファンです。新シリーズは高校生コンビ。
    会話の応酬で読ませる構成はここまで来るともはや落語。(それを意識してるのか、毎話かならず落語のオチのような締め方してますしね)その反動で、地の文による描写が少ないせいか、キャラクターがいまひとつ生き生きと動いている感じがしないのがもったいない。
    結果、なんだか全体的にサラッと終わってしまう印象。
    これを原作に、だれかコミカライズしてくれると面白いマンガになりそうな気はするのですが……。(もしくは誰か噺家さんに演じて貰うか…)
    あとがきで作者本人が、MのボケとSのツッコミ、SのボケとMのツッコミ、と高校生コンビと刑事コンビを分類してたのはなるほどなぁと思いました。

  • 思ったよりも、不良品探偵くんがへっぽこでなかった(笑)
    というか、かなり優秀じゃないの。ま、ちょいとずれた部分はあるけど、それも、またご愛敬。
    むしろ、いろんな意味で暴力的な一馬くんの方が問題児に見えるー。
    高校生探偵藍須くん。またのご活躍を楽しみにしておりまする。
    刑事コンビのお約束の展開も面白い。でも、刑事課が地下にある警察署ってどんなんだ(笑)

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著者プロフィール

1973年、福島県生まれ。日本大学芸術学部卒。2006年短編「田舎の刑事の趣味とお仕事」で、第3回ミステリーズ!新人賞を受賞してデビュー。コミカルな設定と卓越した謎解きで注目を浴び、同シリーズは板尾創路主演で連続テレビドラマ化される(番組名は「デカ☆黒川鈴木」)。著書に『田舎の刑事の趣味とお仕事』『田舎の刑事の動物記』『田舎の刑事の好敵手』『長弓戯画 うさ・かめ事件簿』『ワースト・インプレッション 刑事・理恩と拾得の事件簿』『和気有町屋南部署 デカは死ななきゃ治らない』など。

「2015年 『捕獲屋カメレオンの事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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