ニューヨークの妖精物語 (フェアリーテイル) (創元推理文庫)

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制作 : 今泉 敦子 
  • 東京創元社 (2017年4月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (435ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488503093

ニューヨークの妖精物語 (フェアリーテイル) (創元推理文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 妖精って、優しい存在なんだと思ってた…
    妖精について、色々知りたくなってしまった。

    またシリーズみたいなので、続きが気になるー!
    魔法ももっと使われたりするのかな?
    恋の行方や、これからの妖精界がどうなるのか。気になることだらけ。

    最後のおばあちゃんとのやりとりに、すごくほっとして、幸せな気持ちになりました。

  • おもしろく読むことができた。
    登場人物は限られているが、話が何個かの目線で作られている。区切りはよいのだが、そこが歯がゆく?もある。次の筋にポンポン進む。

  • 世界観・お約束事の説明が飽きさせず、あちらとこちらの展開、そしてなによりストーリーの面白さ。
    彼女たち、どちらも取っ付きにくい部分もあるけれど、進むうちに打ち解けて、次作にいい感じで余韻が残る。
    いまから楽しみでならない。

  • 妖精界での思惑や事件も良かったけど、しっかり者なのに弱い部分もあって愛らしいソフィーと、のびやかで姉想いのエミリー、二人の恋が楽しい。
    成就するのに苦労しそうな、二人の恋の行方がどうなるのか気になります。

  • ああ良かった……前シリーズは東京創元社さんの英断のおかげで最後まで読めたけど、本国ではスウェンドソン打ち切り作家扱いになってるんじゃないかって心配してたんだ(笑)。新作が読めるなんて嬉しい! しかもこれは続くよ!
    ニューヨークでバレエで妖精という既にわくわくする取り合わせだけど、話の進め方が相変わらず上手い。キャラクターの性質を明かしながら、過去の秘密や執着や情を絡めた謎で引っ張っていく。この話の妖精は怖いほうのだし、フェアリーテイルのお約束も踏襲していて、油断できない緊張感も保っている。
    期待を裏切らない、ひそやかだけど力強い物語の第一幕を楽しんだ、といったところ。早く続きが読みたい。

  • 妖精にさらわれた妹を助け出すため、ソフィーは持ち前の鉄の意志と知識をフル活用して妖精に対抗する。
    現代のニューヨークを舞台としたフェアリートーク。人間界とは別の世界として妖精の世界があり、そこを行き来することにより物語は展開します。妖精たちはそれぞれのグループごとに年代の違う人間の流行を取り入れた様相をしていたり、妖精界の食べ物を口にした人間は元の世界に帰れなくなることや、妖精は鉄を苦手とすることなど、伝承として広まっている妖精の特徴とこの作品ならではのルールが相まって世界観が形成されています。そして昔話でお馴染みの要素も散りばめられています。なのですぐに妖精たちの世界に入り込めるのですが、肝心の目的が見えて来ない。その謎で物語を引っ張っていくのですが、それよりも牽引力として大きいのは、登場人物たちの個性でしょう。
    向かうところ敵なしの主人公ソフィーにしろ、意外と堅実的な妹のエミリー、悪の女王然とした妖精メーヴ、事件に対して必死に食い付こうとする刑事マイケル、世界一ものぐさであり頼りになるブルドックのボーなどなど。そこに人間の魔法使いの老姉妹やら様々な妖精たちも入り乱れて、あっという間に物語が進んでいきます。それもエンターテインメントの王道のど真ん中を駆け抜けるように。その読後には爽快感もあります。しかもまだまだ問題を残しておき、以下シリーズ続きますよという素晴らしい引きも残しながら。

  • 待望のスウェンドソンの新シリーズ。
    やっぱり面白くて期待を裏切らなくて嬉しい限り。
    妖精は人間のように考えないよ、というのは繰り返し語られるけど、そんな齟齬も適度なスパイスになってるね。

    ソフィーの悲しみの大きさは、語られているよりきっと大きくて。
    手に入れたものがその代わりになるかどうかは、まだわからないけれど。
    まだ遅くないよ、という光が見えてきたのが、じんわりと嬉しい終章。

  • 姉妹が妖精界の王座をめぐるいざこざに巻き込まれる話。始まりだからか、いろんなことが判明するまでが長く、キャラクターも読んでる側もちょっと途中疲れるところがありますが、一旦一区切りついています。ソフィーとマイケル、エミリーとイーモンのかなり問題あるペアがどうなっていくのかが次の話で気になるところです。タナカ刑事もなかなかいいキャラなので、仲間に入ってほしいですが難しいですか。

  • ・シャンナ・スウェンドソン「ニューヨークの妖精物語」(創元文庫)は 魔法製作所シリーズ作者の新シリーズであるらしい。今回は魔法より妖精である。製作所に妖精は何人も出てゐた。この妖精達、ニューヨークで人間に混ざつて住んでゐた。妖精の本来の容姿は人間とはいささか違ふのだが、目くらましで人間の目を欺いて人間の中で生きてゐた。物語も、魔法製作所である、妖精よりは魔法が中心だつた。あのマーリンもゐた。しかし、個人的にはこの妖精達にかなりの違和感を覚えてゐた。一般的な妖精のイメージと離れすぎてゐるのである。 別に羽根が生えてゐてほしいわけではない。その記述から想像する限り、正に所謂妖精離れしてゐるのである。それに対して今回のはどうか。妖精物語である。 カバーにも扉にも、ちやんと「フェアリーテイル」とある。書名は、正しくは「フェアリーテイル ニューヨークの……」とすべきなのかもしれない。舞台も人間界と妖精界にまたがる。だから、ここで始まるのは確かに妖精物語であるらしい。実際、魔法よりは妖精の物語であつた。ケイティーのシリーズとは違ふ。今回のソフィーの、いや姉ソフィーと妹エミリーのシリーズには魔法もあるが、それ以上に妖精の物語と言へる。個人的にはこちらの方がしつくりくる。だからと いつて昔風のステロタイプの妖精が登場するわけではない。そこは魔法製作所の作者である。ここでも似たやうな妖精を作り出してゐる。羽根を持たない、人間と容姿のよく似た妖精である。それでも所謂妖精に近い。それほどの違和感はない。「訳者あとがき」には、「ウェールズやアイルランドの神話が好きだという著者が子どもの頃から親しんできたさまざまな妖精譚の要素が随所に散りばめられていて云々」(432頁)とある。さう、妖精譚はやはりこれである。ドイル の妖精画如き世界でなくとも、妖精譚には妖精譚のお約束事があつてほしい。このソフィーの物語にはそれがある。だから、安心して読める。そしておもしろい。
    ・ソフィーは妖精と妖精界をかう説明する、「わたしたちが暮らすこの世界の下にあるもうひとつの世界、パラレルワールドって言ったらいいのかしら、そこに住んでいる超自然的な存在よ。わたしは彼らの世界へ行くことができるの。」(297~298頁)パラレルワールドといふ妖精界の位置づけは初めてきいたやうな気がする。しかも「この世界の下」といふのは、人間界と妖精界の境界域からすると、どうやら実際に地下、地中に当たる位置であるらしい。セントラル パークのオークの木の根元、ソフィーは妖精界への「入口を探さずに、このまま穴に潜り込んで直接妖精界へ行けないだろうかと考えた。」(69頁)といふほどである。これなどは製作所の発想が尾を引いてゐるのかもしれないと思ふ。この2つの世界は容易に行き来はできないが、決して無関係に、そして無縁に存在するわけではないといふのである。だからこそ、いささか体力を使ふらしいが、妖精も人間の中で存在でき、実際にエミリーはセントラルパークで妖精に拉致さ れたのである。そして、何よりも姉妹の存在がある。2人が妖精界に決定的な影響を及ぼすことにもなるのも、2つの世界が無縁ではないからである。しかし、 妖精は「超自然的な存在」である。魔法が使へる。といふわけで、拉致された妹を救出すべく姉の戦ひが始まる。この物語をごく大雑把に言つてしまへば、妖精の女王と人間の戦ひといふことにならう。しかも、妖精側は人質をとつてゐるのである。かくして、スウェンドソン流の妖精物語が展開していく。きちんとしたお約束を踏まへた新しい物語はおもしろい。続編を待つ。

  • 魔法株式会社が好きだっただけに期待値も大きく、そこからするとちょっと期待外れかも。でも妖精=ティンカーベルじゃないというところは新しくかつ興味深い。

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ニューヨークの妖精物語 (フェアリーテイル) (創元推理文庫)の作品紹介

女優を夢見てNYにきたエミリー。念願かなって舞台で脚光を浴びたその晩、忽然と姿を消してしまった。だが、姉のソフィーにはわかっていた。妹は妖精にさらわれたのだ。なぜならソフィーはかつて妖精界を訪れたことがあったから。妹を救い出さなくては。とはいえ、警察は信じてはもらえまい。妹の友人の刑事の追求をかわしつつ、ソフィーは妹を探し始める。『ニューヨークの魔法使い』の著者が贈る、現代のフェアリーテイル開幕。

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