- Amazon.co.jp ・本 (435ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488503093
作品紹介・あらすじ
女優を夢見てNYにきたエミリー。念願かなって舞台で脚光を浴びたその晩、忽然と姿を消してしまった。だが、姉のソフィーにはわかっていた。妹は妖精にさらわれたのだ。なぜならソフィーはかつて妖精界を訪れたことがあったから。妹を救い出さなくては。とはいえ、警察は信じてはもらえまい。妹の友人の刑事の追求をかわしつつ、ソフィーは妹を探し始める。『ニューヨークの魔法使い』の著者が贈る、現代のフェアリーテイル開幕。
感想・レビュー・書評
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魔法製作所のシリーズで人気だったシャンナ・スウェンドソンの新シリーズ。
またニューヨークが舞台ですが、今度は魔法使いでなく、妖精のお話。
妖精界との交流が、スリルもありつつチャーミングに描かれます。
妹のエミリーが行方不明に。
ミュージカル女優として成功したまさにその夜、失踪するなどありえない。
エミリーと同じアパートに住む友人の刑事、マイケルが捜査を始めますが?
エミリーの姉のソフィーが、駆けつけます。
ルイジアナの田舎町に生まれ育った二人、ソフィーも才能あるバレリーナだったのですが、町を出ることは諦め、妹を送り出し応援してきたのです。
長身のエミリーに比べると小柄で一見普通なソフィー。
ただし、勘が鋭く、じつは向かう所敵なし!という頼りになるお姉さん。
そして、ソフィーだけが知っていることもありました。
ソフィーが妖精界で踊りを習った見返りとして、エミリーが連れて行かれたのだと。
警察の捜査をかわしながら、真実に迫ろうとするソフィー。
妖精の世界では、宮廷の女王メーヴらの争いが起きていて‥
マイケルもしだいに巻き込まれ、しかも‥?
魔法製作所よりも世界の様相が厚く、念入りに設定され、登場人物も多いです。
伝説にある妖精の特徴も活かしながら、さまざまな魅力あるキャラを登場させています。
ロマンスの香りもありつつ、そう簡単に成就しそうにないあたりは、この作者っぽいかな?
続きも楽しみ!
大歓迎のシリーズ始まりです☆詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おもしろく読むことができた。
登場人物は限られているが、話が何個かの目線で作られている。区切りはよいのだが、そこが歯がゆく?もある。次の筋にポンポン進む。 -
私にしては珍しく殺人のない話を読んだ。
舞台はニューヨーク、そして、妖精の国、
『ニューヨークの妖精物語』
そう、ファンタジーである。
主人公は、二人。
姉はソフィー、田舎のバレエ教師。
妹はエミリー、ブロードウェイの女優。
年齢は4歳、伸長は15センチ違い(姉が低い)の姉妹である。
この姉ソフィーがすごい。
というより、姉に対する妹ソフィーの信頼がすごい。
「姉にできないことはない」
信頼を通り越して、崇拝の域である。
一人っ子の私にはまったくピンと来ないのだが、周りの姉妹たちに訊ねると、まんざら嘘ではないらしい。
「姉は無敵」
「姉は完璧」
「そんな姉を崇拝する妹」
もちろんすべての姉妹にあてはまるわけもないが、やはり姉妹としてひとつの型であるには違いない。
そんな姉妹のありようを・・・・・・「ずるい、お姉ちゃんばっかり」という『妹特有の例の感情』(25頁)ももちろん踏まえて・・・・・・マジカルにミュージカルに描いたのが本作である。
そう、ミュージカル。
読んで強烈に感じたのは、著者が、たいへんにミュージカルが好きだということだ。
舞台説明にはドリス・デイの名前が頻発して、エミリーは『ファ二ーガール』のナンバーで事態を切り抜ける。
舞台はくるくる切り替えられ、その度に違う世界、違う時間、知った世界、知らぬ世界が広がる。
しばしば脳裏にひらめいたのは、『足ながおじさん』の映画だった。
ジュリー役をレスリー・キャロン、足ながおじさんをフレッド・アステアが演じた名作だ。名作には違いないのだが、この映画、名作文学を映画化するというのに、保守的なスタイルをとっていない。
前半はまだご存じの『足ながおじさん』なのだが、後半、モダンバレエの映像作品のようになって、めくらましをされたような心地になる映画なのである。
それを見た時の、奇妙で落ち着かない、どうにも魅了される感覚をおもいだした。
作品を書くにあたって、作者は意図していただろうか? しかし、きっと好きな映画に違いない。
そしてもう一つ、読みながらつくづく感じたのは、これである。
「私もミュージカルが大好きだが、この著者には敵わない」
・・・・・・もしや、これが、姉に対する妹の感情か?
著者シャンナ・スウェンドソンの『(株)魔法製作所』シリーズは夢中になって読んだ。
その新しいシリーズとなると読まずにはいられない。
当初3部作と言われていたが、著者は「もう1冊書く」気があるらしい。
もう1作とは言わず、どんどん書いてほしい。
こんなミュージカルなファンタジーが、私は大好きだ。
ドリス・デイ動画 ↓
https://www.youtube.com/watch?v=b7TfDy4uAKo&t=23s
『パレードに雨を降らせないで』動画 ↓
https://www.youtube.com/watch?v=aO3Gb5mkwTc&t=7s
『足ながおじさん』予告動画 ↓
https://www.youtube.com/watch?v=8iDw33RuRiw -
妖精って、優しい存在なんだと思ってた…
妖精について、色々知りたくなってしまった。
またシリーズみたいなので、続きが気になるー!
魔法ももっと使われたりするのかな?
恋の行方や、これからの妖精界がどうなるのか。気になることだらけ。
最後のおばあちゃんとのやりとりに、すごくほっとして、幸せな気持ちになりました。 -
世界観・お約束事の説明が飽きさせず、あちらとこちらの展開、そしてなによりストーリーの面白さ。
彼女たち、どちらも取っ付きにくい部分もあるけれど、進むうちに打ち解けて、次作にいい感じで余韻が残る。
いまから楽しみでならない。 -
妖精界での思惑や事件も良かったけど、しっかり者なのに弱い部分もあって愛らしいソフィーと、のびやかで姉想いのエミリー、二人の恋が楽しい。
成就するのに苦労しそうな、二人の恋の行方がどうなるのか気になります。 -
妖精にさらわれた妹を助け出すため、ソフィーは持ち前の鉄の意志と知識をフル活用して妖精に対抗する。
現代のニューヨークを舞台としたフェアリートーク。人間界とは別の世界として妖精の世界があり、そこを行き来することにより物語は展開します。妖精たちはそれぞれのグループごとに年代の違う人間の流行を取り入れた様相をしていたり、妖精界の食べ物を口にした人間は元の世界に帰れなくなることや、妖精は鉄を苦手とすることなど、伝承として広まっている妖精の特徴とこの作品ならではのルールが相まって世界観が形成されています。そして昔話でお馴染みの要素も散りばめられています。なのですぐに妖精たちの世界に入り込めるのですが、肝心の目的が見えて来ない。その謎で物語を引っ張っていくのですが、それよりも牽引力として大きいのは、登場人物たちの個性でしょう。
向かうところ敵なしの主人公ソフィーにしろ、意外と堅実的な妹のエミリー、悪の女王然とした妖精メーヴ、事件に対して必死に食い付こうとする刑事マイケル、世界一ものぐさであり頼りになるブルドックのボーなどなど。そこに人間の魔法使いの老姉妹やら様々な妖精たちも入り乱れて、あっという間に物語が進んでいきます。それもエンターテインメントの王道のど真ん中を駆け抜けるように。その読後には爽快感もあります。しかもまだまだ問題を残しておき、以下シリーズ続きますよという素晴らしい引きも残しながら。 -
魔法株式会社が好きだっただけに期待値も大きく、そこからするとちょっと期待外れかも。でも妖精=ティンカーベルじゃないというところは新しくかつ興味深い。
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女優を夢見てNYにきたエミリー。念願かなって舞台で脚光を浴びたその晩、忽然と姿を消してしまった。だが、姉のソフィーにはわかっていた。妹は妖精にさらわれたのだ。なぜならソフィーはかつて妖精界を訪れたことがあったから。妹を救い出さなくては。とはいえ、警察は信じてはもらえまい。妹の友人の刑事の追求をかわしつつ、ソフィーは妹を探し始める。『ニューヨークの魔法使い』の著者が贈る、現代のフェアリーテイル開幕。
しばらく積んでいたら、恐ろしいことに絶版になっていた!最近の出版業界はしょっぱすぎて衝撃。<魔法製作所>著者の別シリーズ。
あらすじだけ読んだときは子供向け?と勘違いしそうになったけれど普通にラブコメ要素もあり、ファンタジー要素ありで魔法製作所が好きだった人なら楽しめるはず。主人公はケイティと違ってめちゃ強気ですけど。でも彼女にも実は気にしていることがあるし、最後の正体が分かって意外なくらいに普通の女の子なんだよね。悩んだり苦しんだりしているのはみんなと一緒。まだよく分からないけれど、女王がいることで妖精界はそんなに違うのかな?一瞬で生気?がよみがえるんだろうか。そんな簡単なことなら、ソフィーの先祖も歌で伝えるとか曖昧なことしないでちゃんと書き残すなり子孫に伝わるようにしてくれw -
妖精の世界を行き来するファンタジー、好きなジャンルです♪
物語のテンポが良くてさくさくっと読めました。
ソフィーとエミリーの双子キャラ、どちらも魅力的で恋の行方も気になるところです^^
次回作も楽しみです♪ -
読むの時間かかっちゃったな…。
魔法シリーズが好きだったのですが、こちらはうーん。
あまり上がり下がりが無いので…
ソフィーは好きですけどね、今後は人間界でバレエダンサーになるのかな? -
図書館で。
主人公がタフでイイ性格しているので面白いんですが、警察官が結構ウザイ(笑)。いや、彼は良い人なんだけど。常識人なんだけど。
後、奥さんがいるって設定なのにこの二人が恋仲になるのかなぁ、それはちょっとなぁ…という感じ。もっとなんかイイ男は出てこないのか。
個人的には妹とイーモンの噛みあって無い感じの二人の方が面白いとは思う。ウン。 -
冒険小説?ファンタジー?とにかく女の子たちが強くて、楽しい。